クロストライアル小説投稿ブログ

pixiv等で連載していた小説を投稿します、ここだけの新作も読めるかも?

フリーダムバトル スペシャルエディションI「争いの業火の中へ」

この物語は、我々のいる時空とは別の時空にある地球で起こった物語である…。その地球では100年以上前から怪獣災害や宇宙人の侵略、人類同士での争いが続いていた…。物語開始の1年前、長く続いた戦いが次々と終わりを迎えていた西暦2099年12月26日、突如宇宙帝国イフィニアドが襲来した。長きに渡る戦いで消耗していた地球統合軍はイフィニアドの強大な戦力を前に、なすすべもなかった…。地球上にある街は次々とイフィニアドに侵略されていった…。この物語の主人公、ドラゴニュートの故郷もまた、イフィニアドに滅ぼされた…。ドラゴニュートは姉の蒼乃、妹の流羽と共にイフィニアドから逃げていた。父親と母親はドラゴニュート達を逃がす為の身代わりとなり、兄の奏真と弟の大河は途中ではぐれてしまった。そんな中、ドラゴニュート達はイフィニアドの兵士と遭遇した。しかし、兵士がドラゴニュート達に斬りかかろうとした時、どこからか矢が飛び、矢はイフィニアド兵士に刺さり、イフィニアド兵士は倒れた。彼らを助けてくれたのはエルフの女性、エルライン・エルフィードであり、父親と母親、兄と弟を失うも無事逃げ延びたドラゴニュートとその姉と妹は、自分達を助けてくれたエルフの女性のエルラインと共に、山奥の小屋で暮らす事になった…。そしてその1年後の西暦2100年、地球統合軍は対イフィニアド専門組織、クロストライアルを結成し、イフィニアドに対抗する事になるのだった…。

ドラゴニュート達が山奥の小屋で暮らし始めて1年近くが経った西暦2100年11月13日…エルラインの住んでいる小屋はボロボロだが、最低限暮らすことはできた。ドラゴニュートの姉、蒼乃・ブラウスピカは弟たちの生活費を稼ぐためにクロストライアルに入隊した。そして、残されたドラゴニュート・ブラウスピカと流羽・ブラウスピカはイフィニアドと戦うため、エルラインと共に特訓した。エルラインは弓使いだが、剣術も多少たしなんでおり、ドラゴニュートにそれを叩き込んだ。1年近く叩き込まれたおかげでドラゴニュートも成長しており、今では多数の技を覚えている。

ドラゴニュート「今から新技を放つけど、いいか?」
エル姉「もちろんよ!」

ドラゴニュートは木刀に雷魔力を纏い、木刀を振った、新技のスパークブレードだ。エルラインは木刀でスパークブレードを受け止めたが、少し後ずさった。

ドラゴニュート「どうだ? 俺の編み出した新技、スパークブレードは?」
エル姉「悪くはないわね、けど、少し威力が低いかな?」
ドラゴニュート「威力を犠牲にして、切れ味に全振りした技なんだけど、決定打にはなりづらいかな?」
エル姉「そうね、けど、部位破壊するには丁度いい技じゃないかしら?」
ドラゴニュート「部位破壊って…どこかのゲームで聞いた言葉だなぁ…」

本日の特訓を終えたドラゴニュート達であったが、食料が無かった為、ドラゴニュート達は小屋から歩いて10分ほどの場所にあるアトールの村に買い出しに向かった。アトールの村は平凡な村であり、野菜などを栽培して収入を得ている村である。更に、イフィニアドの魔の手も伸びてない平和な村でもあった。

ドラゴニュート「この村は相変わらず平和だなぁ…」
流羽「そうだね、お兄ちゃん、今世界中で戦いが起こってるなんて嘘みたい」
ドラゴニュート「だよな、でも、イフィニアドの奴ら、最近はヴェイガンとも手を組んだし、ザフト軍の残党やコスモ・バビロニア軍の残党も取り込んだみたいだから、いつ攻めてくるか分からねえぞ?」

その時、ドラゴニュート達のいる場所の先から男性が走って来た。何やら慌てた様子だったので、ドラゴニュート達はその男性の方を向いた。

男性「たたた…大変だぁ! イ…イフィニアドだぁぁぁ!!」
ドラゴニュート「何だって!?」

男性がそう叫んだ後、男性の後ろからイフィニアド兵士達がやって来た。部隊長はかつてウルトラマンレオと戦ったマグマ星人の同族であり、複数の兵士を携えてアトールの村に進軍してきていた。

マグマ星人「何と貧相な村だ…これなら簡単に滅ぼせそうだな…」
女性「あぁ…やめて…命だけは…」
男性「お…俺はこんな所で死にたくないぞ!!」
マグマ星人「喜べ! 今からこの村の住人は皆殺しにしてやる! 一人残らずなぁ!!」

マグマ星人の率いる部隊はレギオノイドを始めとしたロボット怪獣、ミラーモンスターやクライシス帝国の残党の怪人達、ヴェイガンやザフト残党、コスモ・バビロニア残党のMS達で構成されており、数はざっと30はいた。それらの兵士達はそれぞれビームを撃ったり、武器を振り回したり、マシンガンを撃ったりしながら村を蹂躙した。村はあっという間に火の海になり、地面の土は血で真っ赤に染まった。それを見たエルライン達は逃げようとしたが、ドラゴニュートだけは違った。

ドラゴニュート「エル姉…本当に逃げるのかよ…俺はもう…嫌なんだ…誰かが死ぬのを見るのは…」
エル姉「無理よ! 勝てる訳ないでしょう! 私達は3人、相手は10人以上いるのよ!?」
ドラゴニュート「だからって、救えるかもしれない人達を見殺しにできる訳ないだろ!!」

ドラゴニュートは自分の剣であるスティールソードを取り、イフィニアドの部隊に向かって行った。そして、ヴェイガンのMSであるダナジンとミラーモンスターの一種であるギガゼールを叩き斬り、叩き斬られたダナジンとギガゼールは爆散した。

レガンナー「な…何だ! 貴様! イフィニアドに逆らうのかッ!!」
ドラゴニュート「うるせえ! 罪もない人達を何人も殺しやがって! お前らはそんなに偉いのかよ!!」
シグー「ああ、そうだよ、俺達は偉いんだぞ? だからお前も跪けや!!」
ドラゴニュート「…誰が…誰がお前らの汚い足元に跪くかっ!!」
マグマ星人「何だと貴様! お前ら、あいつをぶっ殺せ!!」
シグー「はっ!!」

マグマ星人ザフト軍のMSシグーとヴェイガンのMSレガンナー、そして、クライシス怪人のガイナバラスをドラゴニュートに差し向けた。ドラゴニュートはそれぞれの相手の攻撃をかわし、一瞬の隙を見て3体を斬り、倒した。

マグマ星人「中々やるじゃねえか、だがな、俺の実力はその辺の雑兵とは違うぞ!!」

ドラゴニュートマグマ星人に立ち向かうが、マグマ星人のサーベルに吹き飛ばされた。吹き飛ばされたドラゴニュートは地面に膝を付き、相手の強さを実感した。マグマ星人ドラゴニュートにとどめを刺そうとした時、どこからともなく矢が飛んできた。その矢はマグマ星人の左腕に刺さり、マグマ星人は痛みのあまり絶叫した。

マグマ星人「ぎゃあああああっ!!」
ドラゴニュート「今の矢は…エル姉!!」
エル姉「ドラゴニュート! もう、無茶をして…」
ドラゴニュート「ご…ごめん…でも、エル姉は1年前のあの時もこうして助けてくれたよな、この恩はいつか必ず返すよ」
エル姉「いいのよ、返さなくても、それより、今はこの状況を何とかしないと!」
ドラゴニュート「そうだな!」
流羽「わ…私も戦うよ!」
ドラゴニュート「じゃあ、みんなで行こう!!」

エル姉は得意の弓で戦い、クライシス帝国のチャップ達や、クライシス怪人のアッチペッチーを倒した。その百発百中の弓は敵の急所を的確に射貫いていた。一方の流羽は兄であるドラゴニュートとの協力体制で敵を撃破した。ドラゴニュートがダナジンやデナン・ゾンと言ったMSの武器を破壊した所を流羽がレイピアで倒すと言った形で少しずつ倒していった。そして、ドラゴニュートはレギオノイドやガメロットと言ったロボット怪獣を撃破していった。そのままじゃ硬いので、スパークブレードを多用して次々と倒し、遂に部隊兵は全滅した。

マグマ星人「な…何っ!?」
ドラゴニュート「後はお前だけだっ! 覚悟しろよ!!」
マグマ星人「ほざけぇぇぇぇぇっ!!!」

マグマ星人ドラゴニュートにサーベルで斬りかかったが、ドラゴニュートは回避した。そして、ドラゴニュートは剣に電撃を纏い、攻撃の準備をした。

ドラゴニュート「食らえっ! スパークブレード!!」

ドラゴニュートはスパークブレードでマグマ星人の左腕を斬り落とした。

マグマ星人「ぎゃあぁぁぁぁぁっ!! 痛いっ!! 痛いぃぃぃっ!!!」
ドラゴニュート「痛いだと…? お前達が人々に与えた痛みは、こんなものじゃないぞ!!」
マグマ星人「分かった、分かったぞ、お前らはクロストライアルだな?」
ドラゴニュート「違う、俺はクロストライアルじゃない! お前達に故郷を滅ぼされたドラゴニュート・ブラウスピカと、その仲間達だ!!」

ドラゴニュートは大技のインパルススラッシュでマグマ星人を叩き斬った。叩き斬られたマグマ星人は苦しみながら叫び声を上げた。

マグマ星人「くそっ…! こんな…奴らに…!! ぐわあぁぁぁぁぁっ!!!」

マグマ星人は大爆発を起こし、倒された。暴虐の限りを尽くしたイフィニアドの部隊長だったが、その塵際はあっけないものだった。

ドラゴニュート「勝った…俺達は…勝ったのか…」
流羽「勝てたみたいだね、はぁ~、死ぬんじゃないかとドキドキしたよ…」

すると、流羽は何かを見つけたのか、ドラゴニュートの肩を叩いた。

流羽「お兄ちゃん! あれ見て!!」
ドラゴニュート「ん? って、あれは…!!」

上空から白い戦艦が着陸してきた、その戦艦には、大きくクロストライアルのマークであるXとTの文字が書かれていた。

流羽「あれは確か、クロストライアルの保有している戦艦だよね?」
ドラゴニュート「そうそう、確か…セイバークルーザーだっけ?」
エル姉「でも…そのセイバークルーザーが何でこんな所に…?」

セイバークルーザーが着陸すると、中から見覚えのある顔の人物が現れた。その人物とは、ドラゴニュート達の姉である蒼乃であった。

蒼乃「ドラゴニュートー! 流羽ー!」
ドラゴニュート「姉ちゃん! 何でここに!?」
蒼乃「実は…あなた達2人をスカウトするように言われてね~」
ドラゴニュート「俺達が…スカウト…!?」
蒼乃「実はね…クロストライアルの総司令があなた達2人をスカウトするって決めたの、私は反対したんだけどね…」
流羽「そうなんだ…」
ドラゴニュート「でも、これでやっと俺達も戦えるんだ、エル姉との特訓は無駄じゃなかったんだな!」
蒼乃「あなた達もたくましくなったじゃない、特訓の成果、後でじっくり見せてもらうわよ?」
ドラゴニュート「おう! 任せとけ!」

ドラゴニュート達はクロストライアルの旗艦セイバークルーザーに乗り込んだ。地球統合軍の最新鋭艦だけあって最新鋭の設備が整えられていた。戦艦を空中に浮かす為のシステムである反重力エンジンもきちんと最新鋭の設備が整えられているようだ。性能に関しても地球統合軍の主力艦であるラー・カイラム級やアガメムノン級と比べても高い性能を誇っているらしい。更に、高い推進システムを持っており、戦艦でありながら高い機動性と運動性を持っていると聞く。ドラゴニュートと流羽、関係者として同乗したエル姉と共にクロストライアルの本部を目指していたが、その中で蒼乃からウルトラ族の故郷である光の国が滅ぼされた事を聞いた。光の国はウルトラ大陸と言う場所にあり、そこではウルトラ族の人々が暮らしている。そして、ウルトラ族はあまり外部とコミュニケーションを取らず、独自の方法で地球の平和を守っているのだ。その光の国がイフィニアドの手によって復活した悪のウルトラマン、ベリアルの手によって滅ぼされたのである。悪のウルトラマンの代表としては、イーヴィルティガやダークメフィスト等がいたが、イーヴィルティガはかつて自分の野望の為にかつての友であるウルトラマンティガと戦い、ティガに敗北した。その後は友達である瀕死のガーディーを連れてどこかへ去って行った。ダークメフィストはダークザギと言う悪のウルトラマンの作った模造品であり、ウルトラマンネクサスと幾度となく激しい戦いを繰り広げ、最後は善の心に目覚めてウルトラマンメフィストとして現在も正義の為に戦っている。だが、いずれも90年以上前の事であり、知っている人は少ない。ベリアルは力を求めるあまり、ウルトラ族を裏切って、大昔宇宙を支配していた究極生命体レイブラッド星人の力を得た。レイブラッド星人は近年も地球のとある場所でレイオニクスバトルを開き、大勢の犠牲を出した上、地球で怪獣災害を頻発させた張本人である。最後は正義のレイオニクスであるレイモンによって完全に滅びたが、この事件は割と最近の出来事であり、ドラゴニュート達の記憶にも新しい。レイブラッド星人の力を得たベリアルはひたすら暴れまわったが、最後はウルトラ族の長老、ウルトラマンキングによって牢獄に投獄された。強大な力を持ったベリアルを味方に付けたイフィニアドと戦わなくてはいけない、そう考えると、恐怖で手が震えた。

流羽「そんなに強い相手に私達、勝てるの…?」
イオナ「勝てます、その為に私達がいるんですから」
ドラゴニュート「君は?」
イオナ「私は躑躅森衣緒菜(つつじもり いおな)、クロストライアルのメンバーです」

イオナと言う少女は、何故かメイドの恰好をしており、青い長髪と青い瞳、そして人形の様にかわいらしい顔、とてもクロストライアルのメンバーとは思えない。恐らく炊事係だろうとドラゴニュートは思った。

ドラゴニュート「クロストライアルにはメイドもいるのか…」
イオナ「メイド兼戦闘要員と思ってもらえると早いかと思われます」

メイド兼戦闘要員などと言う物は当然聞いた事がなく、本当にクロストライアルは対イフィニアド専門組織なのかとドラゴニュートは感じた。

ドラゴニュート「なるほどな…まあ、よろしく!」
イオナ「こちらこそ、よろしくお願いします」
流羽「ねえ、さっきの話の続きだけど、本当に、私達は勝てるの? もうウルトラ族も栄光の10人ライダーもいないんだよね?」

ウルトラ族はベリアルに倒され、栄光の10人ライダーはクライシス帝国との最終決戦の最中シャドームーンによって倒された。確かに、これだけ強い人物がいなくなったと聞けば、誰もが絶望するだろう。

イオナ「確かに、ウルトラ族はベリアルに滅ぼされ、栄光の10人ライダーはシャドームーンに倒されました…ですが、悪と戦っているのは彼らだけではないですよ?」
流羽「え? どういう事?」
蒼乃「流羽は悪と戦っているのがクロストライアルとウルトラ族、ライダー族だけだと思ってるでしょ?」
ドラゴニュート「いるんだよ、それ以外にも悪と戦ってる人達が」

その代表としてドラゴニュートが挙げたのは、魔弾戦士たち、彼等はあけぼの町で活動していた魔人軍団ジャマンガと戦った戦士達で、ジャマンガは巨大兵器や衛星兵器を使った事もあったが、大体はリュウケンドーを中心とした魔弾戦士、そしてあけぼの町で活動するSHOTと言う組織だけで対処できた為、地球統合軍の支援はいらなかったのだ。そして前大戦でも活躍したガンダム、MS族の中でも特に優れたガンダム族はとにかく種類が多く、デスティニーガンダムガンダムAGE-3、ガンダムF91、Gセイバーととにかく多い。これら以外にも1年戦争の頃からガンダム族には世界中の人たちが希望を抱いていた。そしてキノコ王国の英雄マリオ、この人物は凄く有名なスーパースターであり、大魔王クッパキノコ王国のピーチ姫を攫った際はたった一人でクッパ城に侵入してクッパを倒してピーチ姫を救ったまさに英雄である。

イオナ「それに、ウルトラ族もライダー族も生き残りがいるかもしれません、諦めるのはまだ早いですよ」

そんな話をしていた時、突如セイバークルーザーが激しく揺れた。この揺れ方は確実に何者かの仕業としか思えなかった。

ドラゴニュート「なっ…何だ!?」
穂乃果「敵の攻撃!? それともエンジンの故障!?」
栄太「違います! 何かに吸い寄せられているんです!! この反応は…磁力怪獣アントラー!?」

磁力怪獣アントラーが初めて地球に出現したのは100年以上前の事であり、対怪獣部隊の一つである科学特捜隊に大きな被害を与えた怪獣で、ウルトラマンスペシウム光線すら防いだ怪獣だった。最後はバラージの石と言う青い石をぶつけて倒したと言われている。アントラーは蟻地獄を作り、磁力で本艦を吸い寄せようとしていた。セイバークルーザーは全砲門からビームを放ったが、全く効き目がない。流石、ウルトラマンスペシウム光線を防いだだけの事はある。かつてアントラーを倒したバラージの青い石が無い今、もはや万事休すである。そうこうしているうちにだんだんアントラーの方に引き寄せられるセイバークルーザーに、ドラゴニュート達にも諦めの感情が芽生え始めた。

ドラゴニュート「くそっ! こんな所で…!!」
ネクサス「諦めるなっ!!」

誰もが諦めかけたその時、ウルトラマンネクサスのキックでアントラーは吹き飛んだ。同時に、セイバークルーザーが吸い寄せられる事もなくなった。

ネクサス「セイバークルーザー、無事か?」
蒼乃「こちらは大丈夫よ、でもどうしてここに?」
ネクサス「パトロールをしていたらアントラーに襲われている君達を見つけて…」
蒼乃「助かったわ、ありがとう」
ネクサス「ここは任せてくれ、と言いたい所だけど、ここはレイモンに任せよう」
レイモン「行けっ! ゴモラ!!」
ネオバトルナイザー「バトルナイザー、モンスロード!!」
ゴモラ「ギャオオォォォォッ!!」
ドラゴニュート「古代怪獣ゴモラ!!」

レイオニクスのレイモンの操るゴモラ、人類の敵であることが多い怪獣だが、あのゴモラは人類の味方の怪獣と言う事で当時から話題になっており、ドラゴニュートゴモラの勇姿はかっこいいと感じていた。

レイモン「セイバークルーザー! ここは任せてくれ!」
イオナ「レイオニクスのレイモンさん、彼はかつてZAPスペーシー所属でしたが、現在はクロストライアル所属です」
流羽「レイオニクスって、レイブラッド星人の血を引く存在で、怪獣を操る力を持ってるんだよね?」
イオナ「そうです、そして、ネクサスさんも私達と同じ、クロストライアルの所属です」
レイモン「ゴモラ! 行けっ!!」
ゴモラ「ギャオオォォォォッ!!」

ゴモラアントラーは激しい怪獣プロレスを見せつけた、実際に生で見ると凄い迫力であり、体当りをしたり、尻尾でアントラーを吹き飛ばしたり、ボディプレスをしたり、激しいパンチを食らわせたり、とにかくワイルドな戦い方で、迫力があった。そうこうしているうちにアントラーはグロッキー状態になった。

レイモン「超振動波だーーーっ!!」

ゴモラは鼻の辺りの角から超振動波を放ち、それをモロに食らったアントラーは爆発四散した。ウルトラマンを苦戦させた怪獣をこうも簡単に倒したゴモラ、レイモンのゴモラは一味違うと感じた瞬間であった。

レイモン「戻れ、ゴモラ!」

ゴモラはバトルナイザーと言う装置に戻っていった。この様子を見ていたドラゴニュートは、自分が子供の頃に大好きだったアニメを思い出した。そのアニメもバトルナイザーの様な機械でモンスターを呼び出していたのだ。

レイモン「今のアントラーはイフィニアドの構成員ではなく、野生のアントラーみたいだな」
ドラゴニュート「きっとイフィニアドのせいで食料が手に入らなかったんだろうな…」
レイモン「今どきはイフィニアドが怪獣を使役する事の方が多い、野生の怪獣と出くわすなんて、珍しいな」

ネクサスとレイモンはセイバークルーザーと合流する事を決め、セイバークルーザーは地上に着陸し、ネクサスとレイモンが乗り込んだ後、セイバークルーザーは再び浮上した。そして、セイバークルーザーは本来の目的である兵器開発局との合流の為、全速で目的地のリエール山に向かった。セイバークルーザーは高速艦であり、目的地がすぐ見えてきた。おまけにセイバークルーザーはマッハで飛行しているのに全く船体が揺れない。これも兵器開発局が開発した戦艦だからなのか。そして、10分もしない内に目的地に着いた。そして、蒼乃は兵器開発局のケルベロスと言う戦艦に通信回線を繋いだ。ケルベロス赤と黒のツートーンカラーの試験支援艦であり、戦闘用の艦ではなかったが、かなりかっこいい見た目であった。しばらくすると、兵器開発局の試験支援艦であるケルベロスからオレンジ色の小型艇が発進した。そして、その小型艇はセイバークルーザーの格納庫に入ってきた。あの小型艇は8mぐらいしかなかった為、どんな新兵器が入っているのかは不明だった。そして、ドラゴニュート達はセイバークルーザーを自動操縦にして格納庫へ向かった。

アリス「どうも、兵器開発局のアリス・リシャールです」

アリスと言う人物はかなり若く、恐らく年齢は20代前半、このアリスと言う人物が兵器開発局の主任らしく、人は見た目によらないものだとドラゴニュートは思った。

蒼乃「セイバークルーザー隊の蒼乃・ブラウスピカです」
アリス「あなた達の為に新兵器、開発しましたよ」
イオナ「ご苦労様です、で、その新兵器とは一体どんなものですか?」
アリス「それは、こちらです」

小型艇から出てきたものは武器でもなく、ミサイルでもなく、化学兵器でもなく、小柄な女の子であった。黒く美しい長い髪が特徴的で、顔も非常に美しく、戦いとは無縁な顔をした少女だった。一応、鋭い剣を持っていたり、レオタードっぽい感じの戦闘服みたいな服を着ていたりはしたが、とてもこの少女が戦況を変えるほど重要とは思えない。本当にこんな女の子で戦況を変えられるのだろうか、そればかりしか考えられなかった。

蒼乃「アリスさん、この女の子は…?」
アリス「確かに、この子は女の子の姿をしていますね、ですが、この子は人工精霊です」
ドラゴニュート人工精霊!?」
アリス「まあ、見てもらった方が早いですね、ファヴール」

ファヴールと呼ばれた人工精霊は一瞬眩く光った後、エアバイクになっていた。青い車体が特徴のそのバイクはタイヤがなく、空を浮遊する乗り物であった。近未来的なデザインをしており、とてもかっこいいとドラゴニュートは感じた。

蒼乃「エアバイクに変身した!?」
アリス「この子はファヴール、エアバイクに変身し、搭乗者をアシストする事を目的に生み出しました」
イオナ「なるほど、ところで、この子は誰に与えられるのですか?」
アリス「それはファヴール本人が決める事ですね」
蒼乃「それは何故ですか?」
アリス「人工精霊を扱うには相性が一番大切です、そして、人工精霊は自分と一番相性のいい相手を選ぶ能力を持っています、なので、ファヴール自身に選ばせてあげてください」
蒼乃「分かりました」
アリス「さあ、ファヴール、選んで」

ファヴールは人間の姿に戻った後、俺達をキョロキョロと見まわした、しばらくすると、ドラゴニュートに近づいてきた為、ドラゴニュートは目を丸くした。

ファヴール「今日からあなたが私のマスターです、契約をお願い致します」
ドラゴニュート「へっ? 俺?」

ドラゴニュートもまさかクロストライアルに正式に入ってない自分を選ぶとは思わず、困惑した。せめて自分の姉かイオナを選んでくれればよかったのにと、こんな大役が自分に務まるわけないと、そう思うだけだった。

ドラゴニュート「えっと…何かの間違いだよな?」
ファヴール「いえ、間違いではありません、私はあなたと契約します」
ドラゴニュート「姉ちゃん…どうしよう…?」
蒼乃「契約しなさい」

蒼乃はにっこりとほほ笑んでドラゴニュートに契約を促した。その顔を見たドラゴニュートは少し恐怖を感じた為、仕方なく契約する事にした。

ドラゴニュート「で、俺が君と契約するとして、どうやって契約するんだ?」
ファヴール「口づけです」
ドラゴニュート「へっ?」
ファヴール「私とあなたの唇同士を合わせると言う事ですが…」

ドラゴニュートもまさかファーストキスをこんな事に使うとは思わず、困惑した。だが、ドラゴニュートは昔母親や蒼乃にキスされたことがあり、ファーストキスではなかったものの、それでもなお躊躇っていた。

ドラゴニュート「他に契約方法はないのか?」
ファヴール「ありません」
ドラゴニュート「…しゃーねぇな…」

ドラゴニュートは仕方なくファヴールとキスする事にした。ファヴールの唇は柔らかく、とても作られたものとは思えなかった。人間と全く同じ、いや、人間そのものだった。

蒼乃「ド…ドラゴニュート!?」
流羽「お…お兄ちゃんが…女の子とキスした!?」

案の定、クロストライアルの仲間達は驚いていた、まあ、当たり前だろう。ドラゴニュートとファヴールが唇を話すと、ドラゴニュートの左手の甲に謎の紋章が現れた。それはファヴールのバイク形態に似た紋章で、その紋章はすぐに消えたが、それが何なのか、ドラゴニュートは気になった。

ドラゴニュート「今一瞬俺の左手に現れた紋章は何だ?」
ファヴール「私と契約した証です、これからよろしくお願いします、マスター」
ドラゴニュート「お…おう…こちらこそよろしくな…」

その後、アリスからエアバイクの練習をするよう言われたが、ドラゴニュートはエアバイクに乗った事がなかった。そもそもエアバイクは免許を取らなくていいのか? 気になったドラゴニュートはアリスに聞く事にしたが、アリスは法律に関しては詳しくないようで、質問をはぐらかして退散した。もしドラゴニュートが警察に捕まったらどうする気なのか、エアバイクで逃げろとでも言うのだろうか。ドラゴニュートはただ呆れるだけであった。

アリス「私は用事がありますので帰りますね」
蒼乃「ありがとうございました、アリスさん、ほら、ドラゴニュート! さっさと練習しなさい!」
ドラゴニュート「分かったよ、何もそんな言い方…まあいいか…ファヴール!」
ファヴール「了解」

ファヴールは一瞬のうちにエアバイクに変身した、そして、ドラゴニュートはその上に乗り、発進準備を完了させた。乗り心地は自転車とそう変わらず、むしろ乗り心地が良かった。座席もソファーみたいな感じで柔らかく、乗るだけで癒された。恐らく、搭乗者のメンタル面を意識してこの乗り心地にしたのだろう。そう考えると、アリスと言う人は天才だと感じた。

ドラゴニュート「準備OKだ、行くぞ、ファヴール」
ファヴール「了解、発進します」

ファヴールはいきなり急発進した、そのあまりのスピードにドラゴニュートは衝撃を受けた。ファヴールは最高時速720㎞らしく、空気抵抗などはファヴールの周辺に発生する空気のバリア、エアフィールドで防御されているが、あまりのスピードに目が追い付かず、ドラゴニュートはパニック状態となった。しかも、自転車等と違って上下左右にも移動しないといけない為、ますますパニック状態となっており、ドラゴニュートの様子をブリッジで見ていたセイバークルーザーのクルー達は呆れていた。その時、セイバークルーザーに火球が直撃し、セイバークルーザーは大きく揺れた。

蒼乃「何っ!?」
穂乃果「セイバークルーザーの動力部に火球が直撃!」
レイモン「何とかならないのか!?」
穂乃果「駄目です! 反重力エンジンのエネルギー、低下していきます!」
ネクサス「不時着はできませんか!?」
栄太「やってみます!」

セイバークルーザーはリエール山の樹海に不時着した。艦内は激しい揺れに見舞われ、蒼乃たちは床に倒れ込んだ。一方、空中にいるドラゴニュートはその様子を見つつも悪戦苦闘していた。

ドラゴニュート「セイバークルーザーが! くそっ! みんな、無事でいてくれよ…! って…わぁぁぁぁっ!!」
ファヴール「マスター! 今は私の操縦に集中してください!」
ドラゴニュート「んな事言ってる場合か! 早くしないとみんなが…!!」
ファヴール「だったら今はなおさら集中してください、マスターに死なれたら私だって困ります」
ドラゴニュート「…分かったよ、今はお前の操縦に集中する! そして、みんなを助けに行く!!」

一方、リエール山の樹海に不時着したセイバークルーザークルー達は全員が集まっていた。

蒼乃「うっ…みんな、無事?」
栄太「な…何とか…」
流羽「セイバークルーザーは大丈夫なの?」
穂乃果「今見てみましたが、セイバークルーザーは十分修理可能です」
ネクサス「でも、一体誰がこんな事を…」
レイモン「ん? あれを見ろ!」

そこにいたのは全身が黒い服を着た赤と紫の2本の刀を持った黒髪の少女と、青い鱗を持ったワイバーンだった。

???「…強そうな人達……」
蒼乃「誰かは知らないけど、いい人ではなさそうね…」
イオナ「隣にいるのはワイバーン、もしかして、セイバークルーザーを墜落させたのは…」
???「私よ、私がこの子に命令して、セイバークルーザーを墜落させたの」
蒼乃「一体何の為に?」
???「あなた達を試す為よ」
エル姉「何ですって?」
???「さあ、戦いましょう」
蒼乃「仕方ないわね…行くわよ! みんな!!」
ネクサス「仕方ないな!」
レイモン「行けっ! ゴモラ!!」

ネクサスはジュネッスに変身し、レイモンはゴモラを召喚した。蒼乃と流羽は剣で同時攻撃したが、素早く回避された。続けてゴモラは角を向け突進するが、刀で軽く受け流されてしまった。この剣の腕前、ただ者ではないとこの場にいる誰もが感じた。ネクサスもキックを放ったが、これも回避された。あまりに戦いなれた動きに、この人物は何者なのだろうと感じた。そして、謎の少女は目にも止まらぬ動きで蒼乃たちをかく乱した。あまりの早さに誰も対応が追い付かなかった。

流羽「早すぎるよ~!!」
???「斬月刀奥義 壱の型 疾風」

謎の少女が流羽の間を通りすぎたと思った時には、流羽の右の二の腕から血が溢れ出てきた。

流羽「うぅっ…痛い…」
蒼乃「流羽! 大丈夫!?」
???「斬月刀奥義 弐の型 五月雨」

謎の少女は空高く飛びあがり、一瞬で10個の真空波を飛ばし、あっという間に蒼乃以外は戦闘不能になった。そして、蒼乃と謎の少女は対峙した。

蒼乃「あなたは一体、何者!?」
???「それをあなたに教える事は出来ない…」

謎の少女はすれ違いざまに蒼乃を斬りつけた。蒼乃は体を斬られ、血を流した。

蒼乃「くっ!」
???「やはり、あなた達ではなかったみたい…」
蒼乃「何を…!」
ドラゴニュート「待てーーーっ!!」

ファヴールに乗った状態で上空から急降下してきたドラゴニュートは、見事にファヴールを乗りこなし、自分のものにしていた。

???「! この人…」
ドラゴニュート「大体状況は分かった! お前がセイバークルーザーを墜落させた犯人だな?」
ファヴール「そして、あの人がマスターの仲間を攻撃した、大体そんな感じでしょうか?」
ドラゴニュート「絶対許さねえ! 覚悟しろよ!!」
???「…この人の気迫は…他の人と違う…!」
ドラゴニュート「行くぞっ!」

ドラゴニュートと謎の少女は激しく斬り合った。双方が全く譲らず、どちらの攻撃も当たりそうな所で当たらない、ギリギリの戦いをしていた。

ドラゴニュート「中々やるな…! どうやら全力で戦わないといけないようだ!!」
???「こっちも全力で行く…斬月刀奥義 参の型 流星」

謎の少女は空高く飛びあがり、エネルギーを纏った刀で急降下した。だが、ドラゴニュートはその攻撃を読んでおり、素早く後方に跳んで攻撃を回避した。

???「かわされたっ!?」
ドラゴニュート「今だっ! ストライクソード!!」

謎の少女が体勢を整え直す前にドラゴニュートはストライクソードと言う。強力な突きの攻撃を放った、謎の少女は斬月刀と言う2本の刀で防御したが、ストライクソードの衝撃を吸収しきず、吹っ飛ばされた。

ドラゴニュート「どうだ!」
???「…中々、やる…」
ドラゴニュート「答えろ、お前は一体、何者なんだ?」
???「私はシオリ、あなたは?」
ドラゴニュート「俺はドラゴニュート、クロストライアルのメンバーだ」
シオリ「ドラゴニュート、私は近いうちにまたあなたに会いに来るわ、じゃあね」

シオリと言う名の少女はワイバーンに乗り、空の彼方へ去って行った。

ドラゴニュート「…あいつは一体何だったんだ?」
蒼乃「さあ? でも、あの子はドラゴニュートの事を気に入ったみたいよ?」
ドラゴニュート「勘弁してくれよ…おれはもっと普通の子に好かれたいぜ…」

その後、セイバークルーザークルー達は協力してセイバークルーザーを直すことになった。最新鋭艦なのにも関わらず、修理は割と簡単であり、1時間ほどで修理が完了した。恐らく、想定外の事態に備え、艦の内部は割と簡易的に作られているのであろう。そして、このセイバークルーザーの設計にはアリスも関わっていると聞き、ドラゴニュートはますますアリスが天才だと言う事に気付いたのであった。

蒼乃「どう? 修理できた?」
穂乃果「できましたよ」
蒼乃「じゃあ、クロストライアル本部まで行きましょう」

そして、セイバークルーザーはアグリッサ平原へと向かった。アグリッサ平原は特に何も無い平原であり、本当にそんなところにクロストライアル本部があるのだろうかと思った。そして、翌日の2100年11月14日、無事目的地に到着した。

イオナ「着きましたね」
ドラゴニュート「ここがクロストライアルの本部か?」
蒼乃「そうよ」
流羽「でも、何もないじゃん」
蒼乃「普段は入り口が隠されているのよ、まあ、見てて」

蒼乃はスマホ型の携帯端末を取り出し、通信を開始した。

蒼乃「蒼乃・ブラウスピカです、セイバークルーザー、着艦願います」
AI「顔認証、声紋認証完了、転移します」

すると、急に場所が切り替わり、格納庫らしき場所へ転移した。

ドラゴニュート「ここがクロストライアルの本部か…」
イオナ「そうです、ここがクロストライアル本部の一つ、通称フリーダムベースです」
ドラゴニュート「フリーダムベースねぇ…ん? 一つって事は、他にもあるの?」
イオナ「はい、世界各地に沢山ありますよ」
ドラゴニュート「そうなんだ、クロストライアルってすげー」

フリーダムベースの内部はいかにも秘密基地と言った感じであり、何に使うか分からない設備も多く、慣れるまでに時間がかかりそうであった。

???「あんたらが新しい新入りか?」

俺達が右往左往していると若いガンダム族が3人やって来た為、ドラゴニュートはとりあえず返事を返す事にした。

ドラゴニュート「そうだ、俺はドラゴニュート
流羽「私は流羽だよ」
デスティニー「俺はデスティニー、よろしくな」
フォースインパルス「私はインパルスよ、よろしくね」
ガイア「私はガイア、よろしく…」
ドラゴニュート「こちらこそよろしく!」

デスティニーはザフト軍所属のガンダム族でザフト青い稲妻の異名を持っているザフト軍のエースで、多くの強力な武器を扱って数々の強敵を打ち破った姿は当時ニュースなどで話題になっていた。前大戦終盤はストライクフリーダムインフィニットジャスティス、そしてデスティニーの3人が協力してデスティニープランを提唱するザフトデュランダル議長に立ち向かったのである。
フォースインパルスは、ザフト軍所属のガンダム族でデスティニーの仲間である。流石にデスティニーほどではないが、彼女も凄い戦果を上げたエースだ。現在はフォースシルエットを装着しているが、状況に応じて他の形態にもなる事が可能である。
最後はガイア、彼女は地球統合軍所属であり、前大戦ではデスティニーと何度も戦ったが、最終的にデスティニー達と一緒に戦ったデスティニーの頼もしい仲間である。四足歩行形態に変形する事も出来、名前の通り地上での戦闘能力は目を見張るものがある。
その後、蒼乃に連れられて向かった先は会議室であった。その移動中にドラゴニュートはルートを覚えようとしたが、結構入り組んでてすぐには覚えられそうになかった。しばらくはイオナかデスティニー辺りに頼むしかないとドラゴニュートは感じた。

蒼乃「さて、着いたわね、ここが会議室よ」
ドラゴニュート「へ~、結構しっかりした作りなんだ、何か、どっかの会社の社長室みたいだな」
蒼乃「まあ、クロストライアルの総司令と会議する時もここを使うからね」
イオナ「ちなみに、掃除は全て私がやっています」
ドラゴニュート「そうなんだ、ところで、総司令ってどんな人なの?」
蒼乃「意外かもしれないけど、結構若い人よ、しかも凄くイケメンなの」
ドラゴニュート「へ~、意外だな、もっとヒゲ生やしたおっさんだと思ってた」
蒼乃「実は、私もそう思ってたのよ、って、そんな話は置いといて、あなた達にクロストライアルについて教えるわ」

デスティニー「まず、クロストライアルが対イフィニアド専門組織ってのは知ってるな?」
ドラゴニュート「もちろんだ」
デスティニー「だけど、度重なる怪獣災害や人類同士の争いで消耗したこの地球上には、イフィニアドに対抗できる人材は少ない」
フォースインパルス「そこで、この地球上から優れた人材を集めて、イフィニアドに対抗しようって考えたの」
レイモン「イフィニアドの戦力は大きい、今の状態でまともにぶつかり合ったら絶対に勝てない」
デスティニー「だから、俺達の様な優れた人材を少しずつ集めて、少しずつ戦ってるって訳だ」
ドラゴニュート「確かに、まともにやり合ったら絶対に勝てないもんな」
ネクサス「クロストライアルは迅速に対応できるよう、世界のあちこちに支部を構えている」
レイモン「もしイフィニアドが暴れていたら、その場所に一番近い場所にある支部の人たちがイフィニアドを討伐する、それを続けているんだ」
デスティニー「今も世界のあちこちでイフィニアドと戦ってるはずだ」

ドラゴニュート「その他の支部にいる人達はどんな人達なんだ?」
デスティニー「前大戦で俺達と一緒に戦ったガンダム族の人達とか、地球統合軍から派生した組織であるGフォースやSHOTの人達、クロストライアルに協力体制を取っている民間人のヒーロー達もいるぞ」
蒼乃「それ以外にも大勢の人達がいるわよ、まあ、たくさん協力者がいると思っていればいいわ」
ドラゴニュート「なるほどな、しかし、イフィニアドの戦力…奴らはどれほどの戦力を保有しているんだ?」
蒼乃「それは分からないわ、それでも、私達としてはかなり倒した方なのよ?」
デスティニー「けど、奴らは倒しても倒しても次々と現れる、はっきり言ってキリがない、それに、イフィニアドは戦艦や機動兵器まで保有している、今の地球統合軍やクロストライアルの戦力じゃ対応しきれない」
ドラゴニュート「そうなのか…クロストライアルが結成されても対応しきれないなんて…」
デスティニー「けど、俺達は戦わないといけないんだ、どんなに苦しい事があっても!」
ドラゴニュート「そうだな、戦わないと、もっと多くの人が死んでいく…俺達も協力するよ!」
デスティニー「頼もしい仲間が増えたな! 頼りにしてるぜ!」
ドラゴニュート「ああ、任せとけ!」

その後、ドラゴニュート達は初任務に向かった。その任務とは、アグリッサ平原の周辺で活動しているヴィオレッティ盗賊団の勧誘である。メンバーはドラゴニュートとファヴール、デスティニー、インパルス、ガイア、Gセイバー、エクセリア、ソウル、ミサキの9人。
Gセイバーは前大戦で活躍したガンダム族の1人で、主にF91と一緒に戦って活躍したガンダム族である。
エクセリアは白く長い髪が特徴で、お姫様みたいな顔をしているが、実際イフィニアドに滅ぼされたアストラル王国の王女だ。そんな彼女はアストラル王国の再興と言う目標を持ってアストラル王国に伝わるクリスタルカリバーを駆り、戦っていると言う。
ソウルはエクセリアの知り合いの男性剣士であり、黒いコートを着た銀髪の少年である。漆黒の剣デモンスレイヤーを駆り、若くして病死した妹の遺言である平和な世界を作る為戦っているようだ。ちょっと無口で怖い人物ではあるが、エクセリア曰く根はいい奴だと言う。
ミサキは元地球統合軍の軍人で、若くして軍を辞めたようであるが、イフィニアド襲来と同時にまた戦う事を決意したようだ。面倒見がよくて結構いい人だとドラゴニュートは感じた。

ドラゴニュート「なあ、俺達が勧誘しに行くヴィオレッティ盗賊団って、どんな奴らなんだ?」
エクセリア「そうね…リーダーはヴィオレッティ・ヴィーヴィルって女の子なの」
ドラゴニュート「女の子!?」
ソウル「しかも年齢は18、更に盗賊王だ」
ドラゴニュート「すげえな、そんなに強ければ仲間になったらさぞ頼りになるだろうな」
Gセイバー「けど、そう簡単に仲間にできないのが現状なんだよ」
デスティニー「ヴィオレッティ盗賊団はナイル盗賊団やアクセル盗賊団を取り込んでかなり巨大な組織になってるからな」
ミサキ「今では貴重な動物や精霊を高値で売りさばいたりとやりたい放題、もうどうしようもないわ」
ドラゴニュート「…何か、俺とんでもない任務やらされてます?」
エクセリア「下手したら指の1本ぐらい取られるかもね?」
ドラゴニュート「ひっ!」
ソウル「エクセリア、あまり新入りをからかうな」
エクセリア「あっ、ごめん」
ドラゴニュート「大丈夫だよ」

ヴィオレッティ盗賊団と言う組織の実態を聞いたドラゴニュートは、少し恐怖心を抱いた。もしかすると、自分がクロストライアルにスカウトされた理由は自分を生贄にする為なのか? そんな事を考えていると、目的地に到着した。着いた場所は洞窟であり、どうやら、前大戦で作られた防空壕をそのまま居住スペースにしているらしい。ドラゴニュート達は恐る恐るヴィオレッティ盗賊団の基地に入った。中は思ってたよりはるかに広く、秘密基地感満載のその様に大人ながらに子供心をくすぐられた。一方で、罠があるかと思われたものの、特にそれらしきものはなく、しばらく歩くと、奥の方から騒ぎ声が聞こえてきた。どうやら宴会でも開いてどんちゃん騒ぎしているのだろう、妙に騒がしかった。

ソウル「デスティニー、どうする? 突撃するか?」
デスティニー「いや、しばらく様子を…」
???「あんたら、そこにいるのは分かっているよ、出てきな」

案の定、速攻で気付かれたドラゴニュート達は、恐るべき地獄耳だと感じた。やはり、伊達に盗賊はやってないと言う訳かと思い知らされたドラゴニュート達は、言われたとおりに出て行き、約30名ほどの盗賊たちと対峙した。男女比率が丁度半々のその盗賊団のメンバーは全員が若く、恐らく構成員は10代後半から20代後半のメンバーなのだろう。

デスティニー「俺達に気付くとは、かなりの地獄耳だな、ヴィオレッティ」
ヴィオレッティ「ちょっと入り口に細工をしていてね、誰かが入って来る度にあたしに知らせが来るようにしているのさ」

ヴィオレッティと呼ばれたその少女は盗賊とは思えない程容姿端麗だった。長い紫の長髪は非常に綺麗で、頭には真っ赤な紐リボンを付けている、本当にこんな少女が盗賊王なのだろうか。

ヴィオレッティ「あんた達が最近噂のクロストライアルね、そんな大人数でこんな所に何の用よ?」
デスティニー「簡単な話だ、世界を救う為、クロストライアルに入ってくれないか?」
ヴィオレッティ「なるほど、勧誘ね、悪いけどパス」
Gセイバー「それは何故だ? 今世界は大変なことになっているんだぞ?」
ヴィオレッティ「だって、地球の危機とか、そんな事、全く興味ないんだもん」
フォースインパルス「興味がない?」
ヴィオレッティ「だって、地球を救う為に命を懸けて戦うなんて、全然面白くないじゃない」
アクセル「第一、俺達が仲間になった程度で、そんな簡単に戦局が変わるとも思えないな」
ナイル「はっきり言って、戦うだけ無駄だ」

エクセリア「そんな…! イフィニアドがどれだけ酷い事を行っているのか知って言ってるの!?」
ヴィオレッティ「もちのロンよ、人を殺して街に火を付けてるんでしょ?」
ドラゴニュート「それを知ってて、何故戦わないんだ?」
ヴィオレッティ「そりゃ痛い思いをしたくないからよ、その為ならイフィニアドに寝返る覚悟でいるわ」
ドラゴニュート「!! …それ、本気で言ってるのかよ?」
ヴィオレッティ「本気よ、自分が辛い思いをする事が分かってるのに、何で戦わないといけないのよ」
ドラゴニュート「…何でだよ…」
ヴィオレッティ「ん?」
ドラゴニュート「何でそんなこと言うんだよ! イフィニアドがどんな事してるのか知ってるのに、何でそんなこと言うんだよ!!」

気が付くとドラゴニュートは怒っていた、それも心の底から。怒りと悲しみの感情が混ざり合い、目からは涙を流して、怒っていた。

ヴィオレッティ「…あんた…、何で泣いてるのよ…」
デスティニー「こいつは1年ほど前故郷を滅ぼされ、家族をイフィニアドに殺されたんだ」
ソウル「このままイフィニアドを放っておくと、第2第3の被害者が増え、次々と人が死んでいく、それはお前も、お前の仲間も例外じゃない」
エクセリア「だから、今は地球に住む人達全員で協力して戦わないといけないの!」
フォースインパルス「ずっと戦争を続けていたザフト軍も今は地球統合軍と手を取り合って戦ってる!」
ミサキ「今だけでいい、手を貸してくれないか?」

ヴィオレッティ「………」
アクセル「ヴィオレッティ、今回は俺達の負けでいいんじゃないか?」
ナイル「あいつらは俺達の事も心配してくれている、その想いには応えてやってもいいんじゃないか?」
ドラゴニュート「………」
ヴィオレッティ「…仕方ないわね、クロストライアル、私達もあなた達に協力するわ」
デスティニー「本当か?」
ヴィオレッティ「もちろん、今回はそこの白髪泣き虫に負けたわ」
ドラゴニュート「え? 俺?」
ヴィオレッティ「白髪泣き虫、今回はあなたの勝ちよ、参ったわ」
ドラゴニュート「だったらちゃんとした名前で呼んでくれよ、俺の名前はドラゴニュートだ」
ヴィオレッティ「ドラゴニュート、ね、変わった名前だけど、いい名前じゃない」
ドラゴニュート「ありがとう、これからよろしくな、ヴィオレッティ」
ヴィオレッティ「こちらこそよろしく、ドラゴニュート

こうして、ドラゴニュート達はヴィオレッティ盗賊団の勧誘に成功し、フリーダムベースに帰還した。一度に30人ほどの戦力を補強できた事はかなり大きかったが、規律が乱れないかどうか心配であった。若き盗賊王ヴィオレッティとその仲間達、少し癖はあるが、頼りになりそうだと、ドラゴニュートは感じた。ヴィオレッティ盗賊団を仲間にしたドラゴニュート達は、フリーダムベースの会議室で歓迎会を開いていた。と言っても、このご時世だからあまり贅沢はできず、そこそこの量のお菓子とジュースで歓迎会をしていた。

ヴィオレッティ「と、言う訳で、あたしがヴィオレッティ盗賊団のリーダーで若き盗賊王ことヴィオレッティ・ヴィーヴィルよ、ま、適当によろしく」
アクセル「俺がサブリーダーのアクセル・エムバースだ、よろしくな!」
ナイル「同じくサブリーダーのナイル・アーテライトだ」
蒼乃「ようこそ! クロストライアルへ!」
ヴィオレッティ「で、これから何をすればいいわけ?」
レイモン「とりあえず、イフィニアドが何かするまで待機する感じだな」
ヴィオレッティ「な~んだ、あんたら結構暇してんのね、カフス、疲れたから肩揉んで」
カフス「かしこまりました、ヴィオレッティ様」

ヴァネッサ「アクセル副団長! 肩揉もっか?」
アクセル「いや、いいよ、そんな疲れてないし…」
アネット「本当? 結構疲れてそうだけど…」
アレクシア「無理は禁物だぞ、副団長」
アクセル「いや、ほんとに大丈夫だって…」

ヴェローナ「…ナイル様、肩揉みましょうか…?」
ナイル「いや、いい」
アルル「ナイル様、照れてない?」
ナイル「照れてない」

ドラゴニュート「ったく、賑やかな奴らだな…」
デスティニー「聞いてたほどヤバい奴らじゃなさそうだな」
ドラゴニュート「そうだな」

ヴィオレッティ盗賊団の人達は貴重な動物や精霊を高値で売るって聞いたから危ない人達だと感じたが、そうでもなさそうであった。特に、ヴェローナと言う少女は何故か制服を着ており、きっとそれぞれ事情がある人達が集まってるんだと感じた。そう言うクロストライアルも彼らと一緒で、それぞれにいろんな事情があるんだとドラゴニュートは気づいた。

ヴェローナ「あの…」
ドラゴニュート「うわっ! びっくりした!! 何だ何だ!?」
ヴェローナ「さっきから私の事をずっと見ているようですが、何か用ですか?」

どうやら何故制服を着ているのか気になりすぎてずっと見ていたようだ。ドラゴニュートはこの事を聞いていいのか迷ったが、勇気を振り絞って聞いてみる事にした。

ドラゴニュート「何で制服を着ているんだろうな、って思って」
ヴェローナ「これですか? この服は私のお気に入りなので着ているんです」
ドラゴニュート「あ、そうなんだ、何か事情があるのかなと思ってたよ」
ヴェローナ「事情ですか? 実は皆さんにはいろんな事情があるんですよ」
ドラゴニュート「そうなの?」
ヴェローナ「私は家庭内で虐待の様な教育を受けていましたし、アルルさんは獣人族ってだけで虐待を受けていました」
ヴァネッサ「それに、私は幼い頃にテロで家族を失ってるし、アネットは家族を失ってるし、アレクシアは恋人を失ってる」
ヴィオレッティ「ま、そんな事情のある奴らが集まってるのさ、うちの盗賊団には」
ドラゴニュート「そうなんだ…辛い事を聞いてごめんな」
ヴェローナ「いいんですよ、こういう事、盗賊団ってだけで大体の人は信用してくれませんから」

やはり、この盗賊団の人達も自分達と同じ暖かい血の流れる人間なんだと感じた。イフィニアドに寝返ると言ったのも、きっと大切な仲間を危険な目に合わせない為だと、そう考えると、彼等はとても優しい人達なんだと実感した。

ドラゴニュート「誰が何を言おうと俺は信用するよ」
ヴェローナ「ありがとうございます」
イオナ「皆さん、紅茶を入れました、どうぞ」

イオナの入れた紅茶はすごくいい香りがした。ドラゴニュートはあまり紅茶には詳しくないが、いい感じに入れられてると思った。どうやら、伊達にメイド服を着ているわけではなさそうだ。

イオナドラゴニュートさん、いります?」
ドラゴニュート「いるけど、砂糖を少し入れてもらえるかな?」
イオナ「分かりました」

ドラゴニュートは紅茶にもコーヒーにも砂糖を入れないと飲めない人間であり、当然、ブラックのコーヒーなんて飲めるはずがない微糖派であった。イオナの淹れた紅茶は美味しく、疲れが癒された。その時、フリーダムベース内に警報が鳴り響いた。

ヴィオレッティ「ちょっと何よ!」
穂乃果「大変です! このフリーダムベースに侵入者が現れました!!」
蒼乃「侵入者!? ありえないわ! このフリーダムベースにはクロストライアルの人間以外は絶対に入れないのに!!」
アクセル「けど、今はこうして侵入者が入ったんだ、現実を見ようぜ」
ナイル「第一、どこから侵入したんだ」
穂乃果「それが…急に現れたんです」
ガイア「現れた?」
ドラゴニュート「…そうか! ワープしたんだ」
蒼乃「ワープ…確かにそれならあり得るわね…」
デスティニー「とにかく、今は侵入者の対応をしましょう!」

ドラゴニュート達はすぐに侵入者のいる格納庫近くの物置に向かった、任務は侵入者の捕獲、または排除である。ドラゴニュートは移動しながら何とかルートを覚えようと思ったが、やはり覚えられそうになかった。そうこうしているうちに物置前に到着し、扉の前を包囲した。扉を開けた瞬間、いきなり発砲してくる可能性もある為、オペレーターの穂乃果が注意しながら物置の扉を開けた。ドラゴニュート達は扉が開くのを固唾を飲んで見ていた。一体何が出てくるのだろうか…化け物がいるのか、それとも殺し屋がいるのか…完全に扉が開ききったその場所にいたのは、1人の少年だった。

???「あ、やっと開いたよ、今この扉を吹き飛ばそうかと思ってたから丁度良かった」

そこにいたのは、青髪に青いコートを着た10代ぐらいの少年であり、当然、クロストライアルメンバー全員が知らない人間であった。

蒼乃「あなた…誰?」
???「俺か? 俺はカイトだ」
ドラゴニュート「カイト?」
カイト「ん? お前、ドラゴニュートか? いや、俺の知ってるドラゴニュートとは違うな…」
デスティニー「ドラゴニュート、お前の知り合いか?」
ドラゴニュート「いや、知らないぞ」
カイト「おお、デスティニーにネクサス! それにイオナ! 久しぶりだなあ!」
デスティニー「え? 久しぶり? 初めて会ったばかりなんだけど…」
ネクサス「久しぶりと言われても…知らないから困るなあ…」
イオナ「えっと…どなたでしょうか…?」
カイト「え!? みんな俺の事を忘れたのか!? って、ナイル盗賊団!? 何でいるんだよ!?」
ナイル「いや、なんでいると言われても…」
ヴェローナ「ナイル様、お知り合いですか?」
ナイル「いや、知らんぞ」
アルル「だって~」
カイト「あれ? おっかしいな~、あ! そっか! ここは別の世界なのか!」
ドラゴニュート「別の…世界?」
蒼乃「カイトくん、と言ったわね? よかったら話を聞かせてもらえるかしら?」
カイト「OKだ」
蒼乃「じゃ、着いてきて」

ドラゴニュート達は再び会議室に戻った。このカイトと言う少年、一部のクロストライアルメンバーの事を知っていた、もしこの少年が別の世界の人間なら、別の世界にも一部のクロストライアルメンバーと似たような存在がいると言う事になる、果たしてその人物たちはどんな人物だったのだろうか…。

蒼乃「まず最初に、君は何であそこにいたの?」
カイト「それは俺が聞きたいぐらいだぜ、何であんな場所にいたのか、俺にも分からないよ」
デスティニー「じゃあ、質問を変える、君の覚えてる最後の記憶はどんなだった?」
カイト「えっと確か…カイスマ界に現れた謎のワームホールの調査をしてたらそれに飲み込まれて…あっ!」
ドラゴニュート「それであそこにワープしたって事か…」
流羽「じゃあ、この人達は異世界の人達なんだね」
カイト「ったく、最近流行りの異世界召喚物の主人公になった気分だぜ」
デスティニー「でもそれって、帰る方法が分からない、って事だよな?」
カイト「参ったなぁ…あのワームホールには他にも何人か飲み込まれたのに…」

ドラゴニュート「じゃあ、俺達が協力するよ」
カイト「え? いいのか?」
ドラゴニュート「もちろん!」
蒼乃「ちょっとドラゴニュート! 勝手に決めないでよ」
ドラゴニュート「いいじゃん、困った時は助け合いでしょ?」
蒼乃「た…確かにそうね…分かったわ、他の支部にも連絡を入れてイフィニアドと戦うついでに仲間を探してもらうわ」
ドラゴニュート「ありがとう姉ちゃん!」
カイト「助かったぜ、ありがとな」
蒼乃「その代わり、一緒にイフィニアドと戦ってくれるかしら?」
カイト「イフィニアドと…か、どんな奴らかは知らないけど、多分悪い奴なんだろうな、いいぜ! 協力するよ」
蒼乃「ありがとう、これからよろしくね」
カイト「おう!」

新しく仲間になったカイト、この少年は異世界人だが、中々面白くて頼りになりそうだ。そしてこの少年を吸い込んだワームホールの正体は何なのか。その事が気になりつつも、ドラゴニュート達は歓迎会を楽しむのだった…。

一方、フリーダムベース周辺以外では、戦争が激化の一途を辿っていた。2100年11月18日、雪国フォルフォルンにあるイフィニアド基地。この基地はそれほど戦いに影響のない小さな基地だった。しかし、この基地に今、異世界からの来訪者がやってきた。

キルシュ「うっ…ここはどこでしょうか…?」
ランス「寒いですね…雪でも降ってるんでしょうか?」
フリスト「そうですか? 私には普通に思えますが…」
ヴァンパイアス「氷使いのお前は寒さなんか感じないんだろうな」
ドレイク「ここにいるメンバーは俺以外全員女か」

このイフィニアド基地にいる5人は、全員カイスマ界からやって来た。カイスマ界は大乱闘の行われている世界で、普段は大乱闘をしているが、同時にダークシャドウと言う悪の戦士率いる軍勢と戦っており、ダークシャドウが攻めてくる度にカイスマメンバーはその刺客と戦っている。

キルシュはカイトの恋人であり、カイトの事を溺愛しているピンク髪の少女である。
ランスは名前の通り槍使いで、青髪と大きな胸が一番の特徴だ。
フリストは氷使いの少女で、女性カイスマメンバーでは貴重なロリキャラで、コアな人気がある。
ヴァンパイアスは名前の通りヴァンパイアであり、炎を使った戦いを得意とする。
ドレイクはケモ耳と尻尾の生えた男性であり、冷静な性格でここぞと言う時に頼りになる。
ドレイク達が異世界に来て困惑していると、どこからか足音が聞こえてきた。ドレイクたちの前に現れたのは、機械っぽい生物だった。かつてカイトがアルスマ界で出会った者の扱う機体に似ている。恐らく、その機体によく似た生物だろう。

ダナジン「お前ら、何者だ?」
ドレイク「俺達はカイスマメンバーの者だ」
レガンナー「カイスマ? なんだそりゃ」
キルシュ「やはりここは異世界ですね…」
エビル・エス「お前ら、異世界から来たのか?」
グーン「異世界から来たと言えば、この間この基地に同じような奴らが来て、そいつらもカイスマがどうとか言ってたな」
ドレイク「何っ!? そいつらはどこにいる」
ダナジン「暴れたから牢屋にぶち込んだよ」
キルシュ「そんな! 早く解放してください!」
グーン「駄目だ、俺達イフィニアドの邪魔になる奴は誰だろうと叩き潰すまでよ」
ドレイク「そうか、ならば俺達にも考えがある」
ゲイツR「何だ?」
ヴァンパイアス「武力行使するって事よ」
ダナジン「は?」
フリスト「粉吹雪!!」

フリストは粉吹雪で攻撃し、イフィニアドの部隊は一瞬にして凍り付いた。

ダナジン「ぐっ! お前ら、何を…」
ヴァンパイアス「次はこんがり焼いてやるよ、フレイム!!」

ヴァンパイアスはフレイムを放ち、イフィニアドの部隊を焼き尽くし、イフィニアドの部隊はきれいさっぱり燃え尽きた。

一方、基地の外ではクロストライアルの少数部隊が到着していた。

ストライクノワール「作戦エリアに入った」
ミゲル「しっかし、クロストライアルの司令も無茶言うな、俺達だけでイフィニアドの基地を潰せだなんて」
シホ「だが、これ以上イフィニアドの好きにさせない為にもこの作戦、必ず成功させなければ!」

クロストライアルの少数部隊は、ストライクノワールと言う黒いガンダム族とミゲルと呼ばれるオレンジ色のジン、そして、シホと呼ばれる女性のシグーディープアームズ、そして、ジェガン、ヘビーガン、ダガーLウィンダム、クランシェ、アデル等と言った地球統合軍のMS族で構成されていた。
ストライクノワールは前大戦ではファントムペインと言う組織に所属しており、遺伝子操作されて誕生したコーディネイターをひたすら抹殺していたが、スターゲイザーと言うコーディネイターガンダム族と宇宙を漂流した事でコーディネイターに対する考えを変え、今はコーディネイターと共にイフィニアドと戦っている。
ミゲルは4年前の地球統合軍とザフトの戦争の頃から戦っているザフト軍のエースであり、ナチュラルと呼ばれる遺伝子操作されていない人種を嫌っていたが、様々な戦いを得て徐々にその考えを変えていき、現在はナチュラルが多く所属するクロストライアルで戦っている。
シホも4年前の戦いの頃から戦っているザフト軍のエースであり、かつてはミゲルと共にデュエルガンダム率いるデュエル隊で戦っていた。現在はミゲルと共にストライクノワール率いるノワール隊で戦っている。

ストライクノワール「…ん?」
シホ「隊長、どうしました?」
ストライクノワール「基地の中から戦闘音が聞こえる…」
ミゲル「まさか! 俺達以外にも別動隊がいると言うのか?」
シホ「でも、そんな話は聞いていないわ」
ストライクノワール「…レジスタンスが基地を攻撃しているのか…?」

その基地の中では、ドレイクたちカイスマメンバーが仲間を奪還する為にイフィニアドと戦っていた。敵はイフィニアドに洗脳されている怪獣達であり、一撃一撃が重いものの、何とか戦えていた。

ランス「しかし、この世界にも怪獣がいるなんて…」
ドレイク「何でだろうな、それより、もう一体いるぞ」
キルシュ「あれは、メルバですね」
ヴァンパイアス「焼いたら旨そうだな、フレイム!!」
メルバ「ギャアアアッ!!」

メルバはヴァンパイアスのフレイムでこんがり焼けた。

ヴァンパイアス「おおお! 上手に焼けた!」
ドレイク「んなもん食ったら腹壊すぞ…」
ヴァンパイアス「いっただっきまーす!!」
ドレイク「はぁ…先に行ってるからな」
ヴァンパイアス「かしこま~」

一方、基地の司令室ではこの基地の司令官のドトール・レックスがドレイクたちの戦いの様子をモニターで見ていた。

ドトール「あいつら…一体何者なんだ…」
ネイル「あれだけの部隊をあっさりと…」

司令官のドトールは部下想いであり、人望が厚い。部下のネイルとは恋人同士であり、よくバカップルと言われている。
そのネイルは長い金髪と緑の瞳が特徴で、戦いはあまり得意ではないが、ドトールの事を溺愛している。
ドトールは部下のババルウ星人とザム星人が心配する中、部下を置いて逃げる訳にはいかないと、ネイルと共に最後まで戦い抜く事を決めていた。
一方、ドレイクたちは仲間が囚われていると思われる牢屋に到着した。

ドレイク「ここが牢屋だな」
フリスト「薄暗くて怖い…」
ダークカイト「お前ら! 来ていたのか!!」
ドレイク「お前…ダークカイトか! それにサルマンにレオナルドまで!!」

ダークカイトはカイトのクローンで、カイトの永遠のライバルである。髪の色は紫になっており、中二病全開の性格をしている。生み出したのはDr.Gayと言う科学者だが、既に故人である。
サルマンは猿の頭をした謎のヒーローであり、かつてカンキョーハカイ首領と戦い、倒したヒーローである。
レオナルドはスペースキラーの別名を持っており、怪獣殺しの専門家でもある。カイスマメンバーの中で一番プライドが高い雷使いで、鎌を使って戦闘する。
ちなみに、ダークカイトはテレポートと言う能力が使えるが、何故か使う事ができないようであり、困っている。その時、メルバを食べ終えてあまり旨くなかったと文句を言いながらヴァンパイアスがやって来た。ドレイクは、ヴァンパイアスの炎で鉄格子を溶かすよう頼んだ。ヴァンパイアスは全力で炎を放ち、鉄格子は見る見るうちに真っ赤になっていき、やがて溶けた。その後、フリストの氷で溶けた鉄を冷やし、脱出に成功した。その後、ダークカイトは自分に恥をかかせたドトールを潰しに向かう事を決めた。そして、ドレイクたちは基地の司令室向けて進んで行った。その様子をドトールは司令室のモニターで見ていた。

ネイル「あいつら…こっちに来てる…」
ドトール「そろそろ潮時か…ババルウ星人、ザム星人、お前達は部下を連れて脱出しろ」
ババルウ星人「おいおい、何言ってるんだよ」
ザム星人「俺達も最後まで戦う気でいるぜ?」
ドトール「駄目だ、お前達は脱出して他の部隊と合流するんだ」
ババルウ星人ドトール、お前…」
ドトール「お前達は生きて、異世界から来た者たちの危険性を他の部隊にも伝えるんだ」
ザム星人「つまり、俺達に生き証人になれって事か」
ドトール「そう言う事だ、頼めるな?」
ババルウ星人「ああ、任せろ」
ザム星人「ドトール、すまん!」

ババルウ星人とザム星人は大勢の部下と共に脱出用のシャトルへと向かった。その直後、ドレイクたちは司令室に到着した。そこにはドトールとネイルの2人しかいなかった。

ダークカイト「貴様…覚悟はできているな…?」
ドトール「勿論だ! かかって来い!!」

ダークカイトとドトールの決闘が始まり、ドトールは長い刀で斬りかかった、しかし、ダークカイトにあっさり切り払われた。続けてダークカイトは闇の球、シャドーボールで攻撃した。シャドーボールドトールの腹部に命中し、ドトールは吹っ飛び、壁にぶつかった。

ドトール「がはっ!!」
ネイル「ドトール!!」
ドトール「やはり…ババルウ星人たちを逃がして正解だった…あいつらは…危険だ…」
ダークカイト「さて…そろそろトドメを刺してやるか…」
キルシュ「待ってください!」
ダークカイト「何だ」
キルシュ「もう、いいんじゃないでしょうか? もう彼等に戦う力は残っていません、それに、今の状況だとどう見ても私達が悪役です」
ダークカイト「はぁ…ドトールとやら、命拾いしたな」
ドトール「お前ら…優しいんだな…」
ネイル「あ…ありがとう…」

戦いが終わった直後、司令室にはノワール隊が到着した。

ミゲル「おいおい、もう終わっちゃってるよ…」
シホ「私達が来るまでもなかったわね」
ストライクノワール「全てが終わった後、と言う訳か」
レオナルド「あぁん!? 何だてめえらは!?」
ダークカイト「その見た目…お前らも敵か…?」
ミゲル「落ち着け! 俺達は戦うつもりはない」
シホ「私達はただ、ここで起こった出来事を教えて欲しいだけよ」

ドレイクは自己紹介と自分達が異世界から来た事、これまでのいきさつ、自分達の所属をシホに教えた、すると、ストライクノワールは彼等が異世界から来た事を認めた。そして、ドレイク達は行く当てもない為、一時的にノワール隊のメンバーとして同行してもらう事になった。また、ドトールとネイルは戦闘の意思がない為、捕虜となった。こうして、フォルフォルン基地は制圧されたのである。

所変わって、2100年11月20日、日本の降星町でも、大きな争いが起きようとしていた。ここはイフィニアドの支配も及んでいない平和な街だ。しかし、この町に脅威が迫っている事はこの町に住む誰も知らなかった…。

翼「みんな、今日も頑張るぞ!」
瑠依「うん! 頑張ろ!」

翼は正義感の強い好青年で、将来は地球統合軍に入るのが夢らしい。また、同じ学校の瑠依とは仲が良い。
瑠依は小さな村から降星町にやって来た少女で、体を動かす事が大好きな少女だ。同じ村から来た翼とは仲が良い。

ギンガ「そうだな! やっぱリーダーはこれぐらい頼もしくないと!」
タロウ「ギンガの言う通りだ、リーダーと言うものはみんなに頼られる存在でなければならない、そう、私の父さんやゾフィー兄さんのような…」
瑠依「ストップ! それ以上は長くなるから…」
アリア「大体、あんたは話始めると長いのよ!」
タロウ「そ…それはすまなかった…」

ギンガはウルトラ族であり、高校生として暮らすと同時に降星町の平和を守っている新人ウルトラマンだ。しかし、謎の多いウルトラマンであり、その存在についてはタロウも知らない。
タロウはかつて地球を守ったウルトラマンだが、ダークルギエルと言う存在によってスパークドールズと言う人形に変えられている。
アリアは武偵と呼ばれる武装した特殊な探偵をやっており、現在はこの降星町で学生をやりながら活動している。
これから学校に通おうとしていたギンガ達だったが、その時、上空から何かが降下してきた。

ギンガ「おい、何か来るぞ?」
アリア「あれは…! ヴェイガンよ!!」
瑠依「嘘でしょ!? ヴェイガンって、あのヴェイガンだよね!?」
翼「50年近く前から地球統合軍と戦争しているあいつらか…まずいな…」

葵「翼くん達! 何してるの! 早く逃げて!!」
翼「葵さん!」

葵と呼ばれる女性はこの近くに住んでいるOLで、今日は有休を取って会社は休みだった。翼やギンガなど、降星町の学生たちと関わる事も多い優しい女性だ。

葵「こっちよ! 早く!」
翼「分かりました! って、ギンガ! アリア! どこ行くんだ!?」
アリア「分かんないの? あんた達が逃げる時間を稼ぐのよ」
葵「そんな無茶な! 相手は軍人なのよ?」
ギンガ「大丈夫だ! 任せろ!」
瑠依「ど…どうなっても知らないからね!」

翼たちが完全に視界から消えた事を確認すると、ギンガとアリアはヴェイガンの部隊と対峙した。

ダナジン「こんな辺境の片田舎とはいえ、いるわいるわ有象無象の地球種どもが」
ギンガ「ヴェイガンか何か知らねえが、みんなのが平和に暮らす町を壊させはしない!」
ドラド「我らのエデンを穢す地球種ども! この地上に貴様らの住む場所はない!」
アリア「何がエデンよ! 勝手な事言ってんじゃないわよ!」
ガフラン「さっきから偉そうな事を言っているが、たった2人で何ができる!」
ギンガ「そのたった2人を舐めると痛い目見るぜ! ヴェイガン!」
レガンナー「そうか、ならば全力で叩き潰してやる!」
アリア「来るわよ! ギンガ!」
ギンガ「OKだ! アリア!」

ギンガとアリアはヴェイガンのビーム攻撃を素早くかわした。そして、ギンガはヴェイガンのMSに接近し、ギンガセイバーで攻撃した。ヴェイガンのMSは次々と真っ二つになり、爆散していった。
一方のアリアは攻撃を回避しつつ武器のコルト・ガバメント・クローンでヴェイガンのMSを射撃した。アリアの射撃の腕は確かであり、ヴェイガンのMSの弱点を次々と撃ち抜いていった。

ダナジン「中々やるようだな、地球種!」
アリア「おだてても何も出ないわよ、ヴェイガン」
ギンガ「そんな事より、さっさとこの町から出て行け!」
ドラド「残念だが、そう言う訳にはいかんのだよ」
ダナジン「イフィニアドから貰ったあの兵器を出せ!」

ダナジンの合図で空中に待機していたイフィニアドの輸送艦ブロザードから何かが落下してきた。それは、イフィニアドの主力機動兵器デストルクシオンだった。その悪魔の様な姿をした兵器は多数の弾薬を積んでおり、命を奪う為だけに作られた大量殺戮兵器だ。更に、装甲も堅く、並大抵の攻撃は全く通用しない厄介な相手でもある。

アリア「イフィニアドの機動兵器ね、相手にとって不足はないわ」
ギンガ「どんなに強くても、俺はその上を行くぜ!」
ダナジン「身の程知らずめ、やれ!」

デストルクシオンは腕部の高出力ビーム砲を放ち、ギンガたちを攻撃した。攻撃は外れたものの、その爆発の威力は凄まじく、ギンガとアリアは吹っ飛ばされた。

ダナジン「見たか地球種! これがイフィニアドの機動兵器の力だ!」
ギンガ「何て力だ…圧倒的じゃねえかよ!」
アリア「まだ負けたわけじゃないわ! 食らいなさい!!」

アリアはコルト・ガバメント・クローンを発砲したが、デストルクシオンの重装甲の前には通用しなかった。

アリア「あたしの武器じゃ通用しないようね…ギンガ! あんたの番よ!」
ギンガ「OK! 任せろ! ギンガクロスシュート!!」

ギンガは必殺光線のギンガクロスシュートを放った、その光線はデストルクシオンの弱点である頭部に命中し、デストルクシオンは爆散した。

ギンガ「よっしゃあ! 見たか!!」
ダナジン「馬鹿な…! くっ! こうなったら、この町を爆撃で焼き払ってやる! やれ!!」

ダナジンの合図で上空のブロザードから爆撃が行われた。その爆発で降星町は火の海と化していく。

ギンガ「やっ…やめろ!!」
アリア「ギンガ! 早くあの戦艦を止めるわよ!!」
ダナジン「そうはさせん!!」

ヴェイガンのMSはここぞとばかりにビーム兵器を連射した。ギンガ達はかわすのに精いっぱいでブロザードを攻撃できない。

アリア「ちょっ…あんたたちねぇ!!」
ギンガ「このままじゃ降星町が…!!」

すると、どこからかビーム射撃が放たれ、ブロザードは轟沈した。

バクト「ブロザードが!!」
ダナジン「くそっ! どこからの攻撃だ!?」

雲の間から現れたのは、地球統合軍所属の戦艦ディーヴァだった。ディーヴァは50年近く前に建造された老朽艦だが、今も改修を繰り返され、地球統合軍にて運用されている戦艦である。

ダナジン「あの戦艦は、ディーヴァか!」
ガフラン「おのれ、ディーヴァめ! 我々ヴェイガンの邪魔をしやがって!!」

すると、ディーヴァのカタパルトから1機のMSが発進した。

ギンガ「あれは…ガンダム?」
アリア「でも、見た事がないわね」
???「ヴェイガン! ヴェイガンは僕がやっつけるんだ!!」
ドラド「ガンダムだと!?」
バクト「おのれガンダム! また我らの邪魔をするのか!!」
ダナジン「総員、あのガンダムを撃ち落とせ!!」

ヴェイガンのMSは一斉にガンダムに射撃を仕掛けたが、ガンダムはその攻撃を華麗に回避し、地面に着地した。

ギンガ「お前…一体…」
???「僕は、ガンダムAGE-3です、この町の人たちを助けに来ました」
アリア「ガンダムAGE-3…」
AGE-3「みんなを悲しませるヴェイガン! これで一気に倒してやる!」

ガンダムAGE-3はブラスティアキャノンを発射した。ブラスティアキャノンはシグマシスライフルの出力を上げる小型のフォトンリングレイを装着しており、圧倒的な火力を誇る。

ダナジン「おのれガンダムゥゥゥッ!!!」

20体以上いたヴェイガンのMSは一瞬にして消し炭になった。ギンガとアリアはブラスティアキャノンの威力を目の当たりにし、驚いていた。

ギンガ「凄ぇ…凄ぇよ! あのヴェイガンの部隊を一瞬で!」
アリア「ガンダムはここまで進化したのね、凄いじゃない」

戦闘終了後、ディーヴァが降星町に着艦し、避難民の救助などにあたった。降星町はヴェイガンの攻撃とブロザードの爆撃によってかなりの被害を受けていた。辺りには人の死体が転がっており、物や人の焼ける匂いが辺り一帯を覆っていた。

瑠依「何とかヴェイガンに勝てたけど…」
翼「こいつは酷え…」
AGE-3「じいちゃん…町が燃えてるよ」
AGE-1「この光景を忘れるな、AGE-3、今の地球はこのような光景で溢れている、そして、その元凶の一つが、地球を滅ぼす悪魔ヴェイガンだ」
AGE-3「…僕、倒すよ、こんな事をするヴェイガンの奴らや、イフィニアドを絶対に倒す!」

AGE-3がそう決意すると、AGE-1は艦の方へと去って行った。そして、ギンガたち学生はAGE-3の話をしていた。

瑠依「あの人がギンガたちを助けてくれたガンダムAGE-3くん?」
ギンガ「そうだよ、すっげえんだよな、ヴェイガンの部隊を一瞬で倒したんだから!」
葵「そして、さっきまで隣にいたのがガンダムAGE-1さん…確か、地球統合軍の元司令官ね…」
翼「でも、やたらヴェイガンに対しての憎しみが強いような気がします」
葵「確かにそうね…」

ギンガ「なあ、AGE-3! お前凄えな! どうやったらあんな戦い方ができるんだ?」
AGE-3「じいちゃんが昔からやらせてくれたゲームで戦い方を学んだんです」
アリア「ゲーム…?」
AGE-3「そのゲームはじいちゃんがヴェイガンと戦う為に僕に戦い方を教えてくれるシミュレーターとして買ってくれたんです!」

AGE-3が喜んでいると、町の方から一人のクランシェが歩いてきた、ディーヴァのアビス隊所属のシャナルアと言う女性隊員だ。

シャナルア「…ずいぶんと嬉しそうだね?」
AGE-3「だって、敵を一気に20体ぐらい倒せましたから! これで僕もじいちゃんの役に…!」
シャナルア「敵を倒せたことがそんなに嬉しいかい?」
AGE-3「え?」
シャナルア「敵にだって家族はいるんだ! 戦争は喜んだり、嬉しくなったりするような…そんなもんじゃないんだよ…!」
AGE-3「ヴェイガンにも…家族…」
シャナルア「AGE-3、これだけは忘れないで、戦いは生命のやり取りをしているの、それはあんたが子供でも変わらない」
AGE-3「はい…」

そう言うと、シャナルアはまた町の方へ去って行った。

翼「いい人だけど、ちょっと厳しそうだったな、あの人」
葵「あれはあの人なりの優しさの表れよ、翼くん」
翼「そうなんですか? 俺には分かんないよ」
葵「あなたにもきっと分かる日が来るわよ」

AGE-3「………」
ギンガ「あんまり気に病みすぎるなよ、AGE-3、お前は凄え奴だよ!」
AGE-3「ありがとうございます、えーっと…」
ギンガ「ギンガ! ウルトラマンギンガだ!」
AGE-3「ギンガさんですか…ありがとうございます!」

アリア「ところでこれからどうするのよ?」
翼「どうするもこうするも帰る場所を失っちまったし…」
ギンガ「学校も破壊されちまったしな、はぁ…これから野宿かぁ…」
セリック「いや、君達は避難民として、この艦に乗艦する事ができるぞ」

そう言ったのは、アビス隊の隊長のセリックと言う名のクランシェカスタムだった。その独自の観察眼から戦場のホームズとも呼ばれている。

ギンガ「それはほんとか!?」
セリック「本当さ、こんなご時世だからね、帰る場所がない人を放置するわけにもいかないだろ? 後、俺の名前はセリックだ」
ギンガ「ありがとう、セリックさん!」
セリック「例には及ばないさ、困った時は助け合いだからね」

そして、ギンガたちと降星町の生存者はディーヴァに乗り込んだ。

瑠依「そう言えば、これからどこに向かうんだろ…」
シャナルア「日本の首都、東京に行くらしいわよ」
翼「東京か…あそこも今大変な状況じゃなかったっけ?」
葵「そうね、一応大勢のヒーローが戦ってるけど…」
セリック「できればオーブ連合首長国辺りに避難民を降ろせるといいんだけどね」
オブライト「大変な思いをした避難民をこれ以上危険な目に合わせたくないしな」

そう言ったのはオブライトと言う名のジェノアスIIだ。体にパーツを多数取り付けており、カスタム仕様になっている。23年前のヴェイガンとの戦いの頃から戦っているベテランだ。

ギンガ「オーブって確か、あの中立国だよな」
葵「そうよ、ストライクルージュ代表の治めている国ね」
シャナルア「あそこならきっと避難民を受け入れてくれるはずよ」
セリック「だが、あの国も時々イフィニアドに攻撃を受けているらしい」
オブライト「今はストライクフリーダムたちが防衛に回っているが、それもいつまでもつか…」
翼「今はどこも大変なんだな、中立国でさえ攻撃を受けるなんて…」
葵「中立国だろうと何だろうと、イフィニアドにはただの攻撃対象にしか見えないのよ」
セリック「だから、俺達が戦ってるんだ、安心してくれ」
翼「はい!」

セリック「おっと、そろそろディーヴァが発進するみたいだな」
瑠依「降星町を離れて、東京に行くんだね」
オブライト「安心しろ、君達は絶対に我々が守ってみせる」
セリック「さあ、行くぞ!」

こうして、ギンガたちはディーヴァに乗り込み、降星町を離れて東京に向かうことになった。彼らの行く末に一体何が待っているのか…。

2100年11月22日、クロストライアル上層部からセイバークルーザー隊に観光都市アロイスにイフィニアドが潜入しているから討伐しろと直々の命令が下った、ドラゴニュート達は調査舞台を結成し、目的地の調査を開始した。その後、蒼乃の命令でドラゴニュート、カイト、イオナ、蒼乃の4人は解散し、怪しそうな場所をくまなく探す事になった。

ドラゴニュート「とは言っても、どこを探せばいいんだよ…うちの姉ちゃんもいい加減だな…」

その時、ドラゴニュートの目の前で少女が青いエレカに轢かれそうになっていた。それを見たドラゴニュートは思わず飛び出し、間一髪で轢かれそうになっていた女の子を救出した。と言っても、あと一歩遅れていれば2人ともただでは済まなかったかもしれない。

ドラゴニュート「君…大丈夫…?」
女の子「は…はい…」
ドラゴニュート「無事でよかった…」

すると、さっきのエレカから一人の男性が降りてきた。

男性「ごめんごめん! 君、大丈夫だったかい?」
女の子「は…はい、大丈夫です」
ドラゴニュート「ったく、もっと気を付けて運転してくれよな!」
男性「ごめんね、今度からは気を付けるよ」
ドラゴニュート「頼むぜ」

男性は再びエレカに戻り、エレカを走らせて去って行った。

女の子「すみません、私の為に…私、アイラと言います」

アイラと言う少女は綺麗な金髪でその髪をツインテールにしていた。顔は非常にかわいらしく、ドラゴニュートの好みの顔だった。服装から察するに、この辺りの学生だと思われる。ドラゴニュートはとりあえず自己紹介を返す事にした。

ドラゴニュート「アイラか、俺はドラゴニュートだ」
アイラ「助けていただいてありがとうございます!」
ドラゴニュート「なに、当然の事をしたまでさ」

その時、ドラゴニュートは何かの縁だからと一緒に行動する事を考えた。一応、現在は仕事の最中ではあるが、ばれなきゃ大丈夫だろうと思い、アイラに提案をした。

ドラゴニュート「なあ、これも何かの縁だし、一緒に出掛けないか?」
アイラ「もちろんいいですよ、これも何かの縁ですしね」
ドラゴニュート「OK! じゃ、行こうぜ!」

ドラゴニュートとアイラは観光都市アロイスを巡って回った。流石、観光都市と言うだけはあり、綺麗な街並みに、大きな噴水、色んな店があった。アイラは、どこに行っても楽しそうで、嬉しそうだった。その様子を見て、ドラゴニュートも嬉しくなった。ドラゴニュートはイフィニアドの事から解放され、存分に楽しんだ。その後、ドラゴニュートはアイラを連れ、クレープ屋に向かった。クレープ屋はかなりあった為、とりあえず一番近くにあったクレープ屋に向かった。すると、そこには懐かしい人物がいた。

サイン「おっ! ドラゴニュートじゃん!」
ドラゴニュート「お前、サインか!? 久しぶりだなぁ! どうしたんだよ、こんな所で」
サイン「クレープ屋のバイトだよ、そんな事より、お前は女の子連れてデートか?」
ドラゴニュート「ち…ちげーよ馬鹿!」
アイラ「あの…この方は…?」
ドラゴニュート「ん? ああ、俺の昔の友達だよ、俺の故郷がイフィニアドに襲撃された時に離れ離れになったけど、こうして生きててくれて本当に良かった…」
サイン「俺も、久々にお前に会えて嬉しいぜ」

サインはドラゴニュートの故郷で仲が良かった友人で、よく一緒に遊んでいた人物だ。時には近所で有名なタイショーと言うガキ大将怪獣を冬の池に突き落としたりした。もちろん、その後サイン共々半殺しにされたようだ。

ドラゴニュート「そう言えば、他のみんなはどうしてる?」

サイン以外の友人たちはあの日以来音沙汰がなく、クールな性格のロンや、後輩キャラのレイフィルなどはどこで何をしているか不明である。その為、情報を仕入れてそうなサインに聞く事にした。

サイン「ん~、分っかんない、みんなあの時から会ってないからな~、まあ、でも大丈夫だろ」
ドラゴニュート「いい加減な奴だな…」
サイン「わりいわりい、代わりにクレープはサービスしてやるよ」
ドラゴニュート「いいのか?」
サイン「ああ、いいぜ! お前も元気でな!」
ドラゴニュート「ああ!」

ドラゴニュートはサインに貰ったクレープを持ってアイラと共に外に出た。

ドラゴニュート「ほら、アイラ」
アイラ「あの…私、ちょっとトイレに行ってきます」
ドラゴニュート「ん、分かった」

アイラは街の奥の方に向かって行った。だが、アイラはトイレに行くふりをして街の人目に付かない路地裏に来ていた。

アイラ「目標との接触に成功しました」
???「ご苦労だったね、じゃあ、そのまま指定の位置まで誘導よろしく」
アイラ「はい」
???「もちろん、怪しまれないようにね?」
アイラ「はい、分かりました」
???「このミッション、失敗は許されないからね?」
アイラ「承知しております、私の命に代えても、必ず成功してみせます」

しばらくして、アイラが帰ってきた。

アイラ「すみません、待ちましたか?」
ドラゴニュート「ん? 全然待ってないよ」
アイラ「そうでしたか、それはよかったです」
ドラゴニュート「はい、クレープ」
アイラ「ありがとうございます」

アイラはクレープを美味しそうに食べていた。クレープを食べる時のアイラの笑顔を見て、ドラゴニュートも笑顔になった。アイラがクレープを食べ始めて、ドラゴニュートもクレープを食べる事にした。味はそれなりに甘いが、甘すぎず、手ごろな甘さが癖になった。

アイラ「あの…ちょっといいですか?」
ドラゴニュート「ん? 何だ?」
アイラ「ドラゴニュートさんと、二人で一緒に行きたい所があるんです」
ドラゴニュート「行きたい所? アイラが行きたい所なら、どこでもいいぜ、さ、行こ」
アイラ「はい!」

アイラが連れて来た場所は、観光都市アロイス周辺の草原だった。人工物が全くなく、綺麗な場所だった。空気も美味しく、心が落ち着いた。

ドラゴニュート「ここは…?」
アイラ「ここは、私のお気に入りの場所なんです、私、都会生まれで、ずっと都会で暮らしていたので、こういった自然の多い場所が大好きなんです」
ドラゴニュート「そうなんだ、確かに、自然の多い場所は暮らしやすいもんな」
アイラ「ドラゴニュートさんも都会生まれなんですか?」
ドラゴニュート「いや、俺は田舎生まれだよ、幼い頃からずっと田舎で暮らしてたんだ、都会は何でも売ってて凄く便利なんだけど、やっぱり自分の暮らしていた環境が一番落ち着くんだよな、自然の中で採れる食べ物はどれも美味しいんだ、アイラもきっと喜んでくれるよ」
アイラ「いつか私も、連れて行ってくれますか?」
ドラゴニュート「もちろんだよ、いつか必ず連れて行ってあげるさ」
アイラ「ありがとうございます、ドラゴニュートさん」

そんな話をしている内に、2人はアロイス峡谷に着いた。アロイス峡谷は、眺めが綺麗な事で有名な観光スポットである。

アイラ「着きました、この眺めを見せたかったんです」
ドラゴニュート「綺麗だ…」

峡谷の奥に見える青空は非常に綺麗で見ているだけで心が癒された。イフィニアドに故郷を襲撃されて以降、全く落ち着ける時間はなかったが、この景色のおかげで久々に心が落ち着いた気がした。

アイラ「綺麗ですよね、私が初めてこの景色を見た時、凄く感動しました、なので、いつか誰かに見せたいなとずっと思ってたんです」
ドラゴニュート「だから、俺に見せてくれたのか?」
アイラ「はい」
ドラゴニュート「ふふっ、ありがとな」
アイラ「どういたしまして」

ドラゴニュートとアイラは2人で寄り添ってきれいな景色を眺めていた。ずっとこんな時間が続けばいいと思えた、だが、自分がクロストライアルにいる限り、それは許されない。そろそろ蒼乃たちがイフィニアドを捕まえるか倒すかしている頃だろう、ドラゴニュートはこの幸せな時間を終わらせ、仲間の元に戻る事にした。

ドラゴニュート「…そろそろ帰ろう、アイラ」
アイラ「………」
ドラゴニュート「…アイラ?」
アイラ「ごめんなさい、ドラゴニュートさん…死んでもらえますか?」
ドラゴニュート「…え?」

その瞬間、ドラゴニュートの目の前に光るものが走った、ナイフだ。ドラゴニュートは間一髪回避したが、右腕をざっくり切ってしまった。その傷口から出てきた血が服に滲み、地面に血がボタボタと滴る。そして腕をざっくりと切った事で激しい痛みがドラゴニュートを襲った。

ドラゴニュート「ぐっ! アイラ、何すんだよ!!」
アイラ「まだ分からないんですか? 私が観光都市アロイスに潜入したイフィニアドの兵士ですよ」
ドラゴニュート「な…何言ってんだよ…冗談だよな? な?」
アイラ「冗談な訳ないでしょ!!」
ドラゴニュート「!!」
アイラ「冗談だったらこうして好きな人を殺すような真似しません…したくないですよ!!」

アイラは鋭いナイフを振り回してドラゴニュートを攻撃した。左腕、右足、左足とどんどん傷が付いていく。だが、ドラゴニュートはどうしてもアイラを攻撃できなかった。

アイラ「ど…どうして…どうして攻撃しないんですか!? このままじゃあなた死にますよ!?」
ドラゴニュート「できるかよ…そんな事できるかよ!!」
アイラ「何で…何でですか! 私はあなたを殺そうとしてるんですよ!?」
ドラゴニュート「好きだからだよ!!」
アイラ「えっ!?」
ドラゴニュート「俺はアイラが…アイラの事が好きだから! だから攻撃できないんだよ!!」
アイラ「そんな…私はあなたの敵なのに…」
ドラゴニュート「だからどうした! 正義の味方が敵を好きになっちゃいけないのかよ!! もしそれを駄目って言う奴がいるなら、俺がぶん殴ってやるよ!!」
アイラ「でも…私はあなたを…あなたを傷つけてしまった…今更あなたの事を好きになる権利なんて…」

アイラは涙を流し、持っていたナイフを落とした、よほどドラゴニュートを傷つけた事に罪悪感を抱いたのだろう。ドラゴニュートはそんなアイラを傷ついた腕で抱きしめた。

ドラゴニュート「いいんだよ、アイラ、こんなのただのかすり傷さ」
アイラ「バカ…かすり傷な訳ないじゃないですか…そんなに血を流して…」
ドラゴニュート「大丈夫さ、すぐに仲間に治療してもらうよ」
アイラ「ドラゴニュートさん…ごめんなさい…そして、こんな私を好きと言っていただいて、本当にありがとうございます…」

アイラが攻撃をやめ、一件落着だと思ったその時、ドラゴニュートの後方から何かが飛んできたことにアイラが気付いた。

アイラ「!! ドラゴニュートさんッ!!」

アイラはドラゴニュートを突き飛ばした。その後、アイラの右肩に先の尖った金属の棒が刺さった、恐らくボウガンの一種だ。アイラの肩から血が噴き出し、アイラは倒れ込んだ。

ドラゴニュート「アイラッ!!!」
アイラ「あっ…うぐっ…」
男性「やれやれ…お前はとことん役立たずだね、アイラ」

そこに現れたのは、アイラを敷きそうになっていたエレカの運転手だった。

ドラゴニュート「お前! さっきのエレカの運転手…一体何者だ!!」
男性「僕は黒咲悠人、イフィニアドの幹部の一人さ」
ドラゴニュート「イフィニアド…そうか! お前も観光都市アロイスに潜入したイフィニアドだったのか!!」
悠人「ピンポーン、せいかーい」
ドラゴニュート「一体、何を企んでいたんだ!!」
悠人「まあ、簡単に言うと、あの街にイフィニアドの前線基地を作るつもりだったんだ、結局君の仲間に邪魔されちゃったけど…だから、僕は部下のアイラを使ってちょっと遊んであげたんだ、ドラゴニュート、君がアイラを助けた時から全ては始まってたんだよ」
ドラゴニュート「俺がアイラを助けた時から…? じゃあ、あのエレカはお前が仕組んだものだったのか!?」
悠人「そうだよ」
ドラゴニュート「お前…! あんな作戦を執って…部下を犠牲にするつもりなのか!!」
悠人「大丈夫さ、アイラの身体能力なら余裕で避けられるし、それに、僕にとって部下なんてただの捨て駒さ」
ドラゴニュート「貴様ぁぁぁッ!!」

悠人「さて、そろそろ君に止めを刺してあげるよ、アイラのおかげで弱体化してるし、楽に殺せるね」
アイラ「…悠人様…お願いです…ドラゴニュートさんだけは殺さないでください…」
悠人「だ~め、第一、役立たずの君の意見は聞かないよ」
アイラ「悠人様…」
悠人「それに、敵に恋をするなんて馬鹿馬鹿しい、こいつを始末したら君も始末するよ、アイラ」
アイラ「あぁ…そんな…」
ドラゴニュート「くっ! この腕じゃ剣をまともに振る事も出来ない…!!」
悠人「死ね、ドラゴニュート
???「破壊ブラスター!!」

悠人が剣を振り下ろそうとしたその時、どこからかビームが飛んできた。悠人はそのビームを回避し、直後、ビームが飛んできた方向を振り向いた。

悠人「何だ!?」
カイト「ドラゴニュート、大丈夫か?」
ドラゴニュート「カイト!!」

カイトは周りを見回した後、ある程度状況を把握したようだった。

カイト「とりあえず、あの野郎を叩きのめしたらいいんだな?」
ドラゴニュート「そう言う事だ、頼めるな?」
カイト「おう! 任せろ!!」
悠人「くっ! まさかこんなに早く援軍が来るとは!!」
カイト「覚悟しろよ…今の俺はかなり気が立ってるぞ!!」

そう言ってカイトは悠人に向かって突撃していった。カイトは雷を纏った拳、スパークパンチで悠人を殴り飛ばし、悠人は近くにあった岩に背中を強くぶつけた。更に、カイトは続けて炎を纏った飛び蹴り、ファイヤーキックを悠人に食らわせ、悠人は岩ごと吹っ飛び、地面に倒れこんだ。

カイト「トドメだ! 破壊ブラスター!!」

カイトはマスターガンから巨大なビームを放ち、攻撃した。

悠人「うわああああああっ!!!」

破壊ブラスターを食らった悠人は爆散し、死亡した。

カイト「これにて、一件落着だな!」
ドラゴニュート「ありがとう、カイト、助かったよ」
カイト「友達だからな、助けるのは当り前さ」
ドラゴニュート「そうだな、そう言えば、何でここにいる事が分かったんだ?」
カイト「蒼乃さんにどうせドラゴニュートはサボってるから様子を見てこいって言われたから必死に探したんだ」
ドラゴニュート「サボってたのは事実だから何も言い返せない…」

少し遅れて蒼乃とイオナが来た。

蒼乃「ドラゴニュート、大丈夫? って、その傷…」
ドラゴニュート「俺の事はいい、アイラを…アイラを助けてやってくれ!」

アイラは肩から大量の血を流し、かなり衰弱していた。

蒼乃「参ったわね…かなり傷が深いから回復魔法じゃどうしようも…」
イオナ「いえ、何とかなりそうです」
ドラゴニュート「本当か? イオナ
イオナ「はい、こんなこともあろうかとヴィオレッティさんに秘薬を貰っておきました」
カイト「イオナイス!」
イオナ「馬鹿な事言ってないで、早く治療しますよ」
カイト「お…おう…」

イオナは液体状の秘薬をアイラの肩にほんの2滴ほど垂らした。すると、不思議な事にアイラの傷口はみるみるうちに塞がっていった。

ドラゴニュート「凄いな…」

一方、ドラゴニュートの傷口は蒼乃の回復魔法であっさり塞がった。

イオナ「もう動いて大丈夫だと思います」
ドラゴニュート「アイラ!!」
アイラ「う…うぅん…ドラゴニュート…さん…」
ドラゴニュート「大丈夫か?」
アイラ「はい…」
ドラゴニュート「アイラ…アイラッ!!」

ドラゴニュートはアイラを抱きしめた。本当に無事でよかったと、心の底からそう思えた瞬間であった。

アイラ「ドラゴニュートさん…」

アイラもドラゴニュートの事を抱き返してきた。

カイト「本当によかった…よかった…」
蒼乃「ドラゴニュートったら、いつの間にこんな彼女を作ったんだか…」
カイト「あ、でもこの子ドラゴニュートによるとイフィニアドの兵士らしいけど、どうする?」
蒼乃「別に関係ないわよ、愛は所属組織すら超えるものよ」

ドラゴニュートは初めて人を好きになった、それが敵の兵士だろうと関係ない。ドラゴニュートとアイラの関係がこれからどうなるかは分からないが、2人で最後までこの戦いを生き抜く、それだけできればいいと思えた。

2100年11月26日、この日は地球にとって大きな争いが起きた日である。イフィニアドの本拠地である超巨大戦艦インペリアルフォートレスは太陽系の冥王星付近で待機している。この世界では宇宙開発は発展していない為、地球人はインペリアルフォートレスまで辿り着く事ができずにいた。そのインペリアルフォートレスの会議室では、イフィニアドの幹部や四天王が作戦会議をしていた。

ルシファー「皇帝陛下によれば、イフィニアドの侵略の計画が第二段階へ以降したとの事だ」

こう喋っているのは四天王の一人、ルシファーだ。太ももの辺りまである長い金髪の長髪と中性的な見た目からよく女性と勘違いされるが、れっきとした男性である。クールな性格で、何を考えているか分からない所がある。

ヒート「おっ、遂にか! で、どんな感じなんだ?」

この血の気の多そうな男性は幹部のヒートだ。非常に短気で頭が悪く、攻撃的な性格であり、炎使いである。幼少期に女性に虐待を受けた事から女性を嫌っており、女性をいたぶって殺す事に快楽を覚えるサイコパスでもある。過去には実の妹をいたぶって殺したことがあると言う噂がある。

ルシファー「簡潔に言うと、地球への攻撃の手を激しくしろとの事だ」
ヒート「まあ、確かに最近はクロストライアル? とか言う奴らが邪魔しまくってるもんな」
シャドームーン「奴らは地球全域で活動していて中々我々を活動させようとしない」

この全身銀色の仮面ライダーはシャドームーン、1年前のクライシス帝国との最終決戦の最中に突如現れ、栄光の10人ライダーを殺害し、更にクライシス皇帝との戦いで消耗していた仮面ライダーBLACK RXに重傷を負わせ、仮面ライダーBLACKに弱体化させたBLACKのライバルのライダーであり、現イフィニアドの四天王の一人である。かつてはBLACKの親友だったが、ゴルゴムと言う組織によって洗脳された哀しき悪役である。

ベリアル「フン、まだ手こずってやがったのか、イフィニアドとやらも大した事ねえな」

こう語るのはウルトラマンベリアル、イフィニアドの四天王の一人であり、ウルトラ族の故郷である光の国から誕生した唯一の悪のウルトラマンである。つい最近、ギガバトルナイザーを手に入れ、光の国を襲撃し、滅ぼした凄まじい力の持ち主である。

ルシファー「ベリアル、あまりイフィニアドを侮辱しない方がいいぞ」
ベリアル「チッ、分かったよ」
ルシファー「で、問題は誰が攻撃するか、と言う点だ」
ベリアル「この間馬鹿みたいに逃げ帰ってきたババルウ星人とザム星人を行かせりゃいいだろ」
ルシファー「もちろん彼らも行かせる予定だが、それでは少し足りない、他に誰か行くものは…」
ヒート「じゃあ、俺が行くぜ、地球を火の海に変えるのは楽しそうだしな」
ルシファー「分かった、頼む、後は…」
???「俺に行かせろよ…」
シャドームーン「お前は…仮面ライダー王蛇か…」

仮面ライダー王蛇は地球上で数々の殺人を繰り返し、死刑囚となっていた所をイフィニアドに利用価値があると見いだされ、救助されていた。しかし、イフィニアド側でも流石に危険すぎた為、牢獄に入れられていたのだ。

ルシファー「貴様…どうやって牢獄から脱出した?」
???「僕が解放してあげたのさ」

そう言って現れたのは、戦死したはずの黒咲悠人だった。

ヒート「お前、この間死んだはずだろ!? 化けて出てきたのか!?」
悠人「確かに、僕は一度は死んだ身さ、けど、邪神に魂を売ってるから2回までは死んでも大丈夫なのさ」
ヒート「ケッ、お前はどこか食えねえ奴だよな」
王蛇「悠人、感謝するぜ、お前のおかげでまた戦える…」
悠人「王蛇、これからは存分に戦ってもらうよ」
王蛇「存分に戦う…か、ハッハッハ、ゾクゾクするぜ…」
シャドームーン「相変わらず、恐ろしい奴だ…」
ルシファー「では、今回はババルウ星人、ザム星人、ヒート、悠人、王蛇の5名が部隊を率いて地球に攻撃を仕掛ける、これで決まりだな、それでは、現時刻より、地球総攻撃作戦を開始する!」

一方、フリーダムベースでは地球での戦火が更に広がる事など知らず、平穏に過ごしていた。最近のイフィニアドもヴェイガンは、各地で少し戦っては撤退を繰り返しており、以前のように活発に活動はしていなかった。恐らく、何か大きな作戦を実行しようとしているのだろう。

ドラゴニュート「なあアイラ、一つ聞きたいんだけど、何でイフィニアドは一気に攻めてこないんだ? イフィニアドの戦力なら地球なんて簡単に攻め落とせるだろ?」
アイラ「それはですね、じわじわと攻撃して恐怖を植え付けつつ侵略するのがイフィニアド皇帝の趣味だかららしいです」
フォースインパルス「うわ…凄く悪趣味ね…」
デスティニー「つまり、イフィニアドは皇帝の一存で動いている組織って訳か」
ネクサス「でも、それは逆に皇帝の気分次第で一気に攻め込んでくる可能性もあるって訳か…」
イオナ「決して油断できる状況ではないと言う訳ですね…」

ドラゴニュート達がこんな話をしていると、突然オペレーターの穂乃果が会議室に駆けこんできた。穂乃果は息切れしており、ハアハア言っていた、かなり深刻な状況と言うのはすぐ分かった。しばらくして息を整え直した穂乃果は何が起こったのか話し出した。

穂乃果「イフィニアドとヴェイガンが地球全土で一斉に侵略活動を開始しました!!」
ドラゴニュート「何だって!?」
蒼乃「…恐れていた事態になったわね…場所は!?」
穂乃果「エスプランドル聖王国、オーブ首長連合国、東京、エリア・プラント、あけぼの町、オベリスク島、キノコ王国の七か所です!!」
デスティニー「あいつら…オーブやエリア・プラントを攻撃するつもりかよ!!」
フォースインパルス「やっと前大戦が終わって復興し始めた所なのに…」
穂乃果「現在、オーブ首長連合国ではオーブ軍とアークエンジェル隊が、エリア・プラントではデュエル隊率いるザフト軍が応戦しています!!」

そのオーブ首長連合国では、オーブ軍とアークエンジェル隊がイフィニアドやヴェイガンと交戦していた。

レギュラン星人「オーブを攻め落とせば、俺だってイフィニアドの幹部だ!!」
ストライクフリーダム「イフィニアド! あなた達の好きにはさせない!!」
インフィニットジャスティス「オーブには指一本触れさせない!!」

ストライクフリーダムインフィニットジャスティスは同時にビームを放ち、イフィニアドの量産機であるレギオノイドやキングジョーブラックを撃墜した。

ストライクルージュ「フリーダム、そっちの状況はどうだ?」
ストライクフリーダム「こっちは大丈夫、そっちは?」
ストライクルージュ「こっちもムラサメ部隊やM1アストレイ部隊のおかげで何とか食い止めてる」
インフィニットジャスティス「でも、ほんとによかったのか? オーブのトップが出てきて」
ストライクルージュ「こんな状況なんだ、仕方がないだろう」
アカツキ「大丈夫だ、お嬢ちゃんには指一本触れさせないよ」
ストライクルージュ「おい! お嬢ちゃんと言うな!」

ドラド「くそっ! 流石は前大戦を終わらせた英雄達だ! そう簡単には攻め落とさせてくれないか!!」
レギュラン星人「だがな、こっちにはレギオノイドやキングジョーブラック、ガメロットにインペライザーと言ったロボット部隊がいる」
ウルフ星人「更に、クライシス帝国の怪魔ロボット部隊も多数配備しているんだ、その強がりもいつまで持つかな?」
カーリー星人「やれ! ロボット部隊よ!!」

カーリー星人の合図で300機以上いるロボット部隊がビームをまき散らしながら侵攻した。

ヘルベルト「ちっ! いい加減諦めろよ!!」
マーズ「好き勝手やってくれるじゃねえか!!」
アサギ「でも、これ以上は持たないわ!!」
マユラ「このままじゃやられちゃう!!」
ジュリ「どうすればいいのよ~!!」
ヒルダ「諦めてんじゃないよ! アタシらの後ろにはオーブ国民がいるんだよ!?」
バルトフェルドヒルダの言う通りだ、俺達は命を懸けてこのオーブを守り抜く、それが俺達の務めだ」
ストライクフリーダム「イフィニアド! あなた達の好きにはさせない! オーブは絶対に守ってみせる!!」

一方、エリア・プラントでは、デュエル隊率いるザフト軍がイフィニアドやヴェイガンと交戦していた。

デュエル「イフィニアドめ! プラント本国には絶対に入れさせない!!」
バスター「しっかし、流石にこの数を相手にするのは骨が折れるぜ…」
デュエル「怖気づいてる場合か! 俺達がやられたら、プラント国民は皆殺しにされるのだぞ!!」
ハイネ「しっかしこの数…冗談じゃないぜ…」
オロール「ざっと100…いや、300と言った所か?」
マシュー「1人で10体ぐらい倒せれば行けそうだな」
ミハイル「よし…まとめて消毒してやろうか」

デュエル隊の面々が話をしていると、イフィニアドの怪獣、怪人部隊やヴェイガンのMSの大群が接近していた。その中にはペスター、ガゾート、ダンカン、ロックイーター、カマキラス、エビラ、カメーバと言った怪獣や、ディスパイダーやレイドラグーンと言ったミラーモンスターやコウモリ男やクモ女と言った怪人たち、デナン・ゾンデナン・ゲー、ウロッゾやゴメルと言ったMSやイフィニアドに寝返ったジンやシグーなどがいた。

ハイネ「敵さんの中には元プラント国民もいるみたいだな…」
デュエル「元プラント国民だろうと何だろうと、今は本国を攻めてくる敵だ! 容赦はするな!!」
ミハイル「了解した…」
バスター「それじゃ、いっちょやりますか!!」

かつて魔人軍団ジャマンガに襲われた後、平和を取り戻したあけぼの町では、ゴッドリュウケンドーたち魔弾剣士が戦っていたが、圧倒的な戦力差で苦戦していた。

マグナリュウガンオー「くそっ! 数が多すぎる!!」
ゴッドリュウケンドー「ゴッドレオンも、バーニングコングもブリザードシャークも、ライトニングイーグルもやられちまった!!」
マグナリュウガンオー「こっちもだ、マグナウルフもイフィニアドに破壊された」
リュウジンオー「俺のデルタシャドウも同じだ、もう戦えそうにない」
ツルク星人「どうやらそちらのサポートメカは全機破壊されたらしいな、もう諦めろ」
ゴッドリュウケンドー「ふざけんな! 誰が諦めるか! 俺達には守るべきものがあるんだよ!!」
ベル星人「守るべきもの? たかがド田舎の町じゃねえか! そんなもの守る必要あるのか?」
ゴッドリュウケンドー「うるせえ! この町の人たちはな、いい人ばかりなんだ! 俺の命に代えても守ってやる!!」
ゴッドゲキリュウケン「そうだ、私達はこの町の人たちを絶対に守る」
マグナゴウリュウガン「気合十分120%」
ザンリュウジン「遠慮も情けも無用だぜ!!」

ツルク星人「貴様らを倒してその意思のある武器も奪ってやる!!」
ゴッドリュウケンドー「冗談じゃねえ! 誰がてめえらに俺の相棒を渡すかよ!!」
マグナリュウガンオー「例え死んでも相棒はお前達に渡さない!!」
リュウジンオー「イフィニアド、貴様らの好き勝手にはさせない」
ベル星人「偉そうに! 者ども、やれっ!!」
ゴッドリュウケンドー「来やがれイフィニアド! 最後の最後まで戦ってやる!!」

大魔王クッパに襲撃された後、平和を取り戻したキノコ王国にもイフィニアドの魔の手は迫っていた。

ケムール人「キノコ王国も中々やるものだな、簡単に攻め落とせると思ったが、考えが甘かったか…」
マリオ「残念だったなイフィニアド! 今のキノコ王国クッパ軍団と同盟を結んでいるんだ!!」
クッパキノコ王国が攻め落とされたら、吾輩がリベンジできないからな!!」
ルイージ「また攻めてくるつもりだったの!?」
クッパ「もちろんだ! 吾輩はまだピーチ姫を諦めてはおらんぞ! ガッハッハ!!」
マリオ「お前も懲りないな、クッパ

ケムール人「貴様ら! 何を盛り上がってる!!」
マリオ「おっと、忘れてた、とにかく! こっちには大勢のキノピオクリボー、ノコノコがいるんだ! お前達には負けないぞ!!」
ケムール人「フフフ…ハハハハハ!!」
ヨッシー「あの人、何で笑っているんでしょうか?」
ルイージ「さあ?」
ケムール人「こっちだって当然数を揃えている! 来い! ロボット部隊!!」

ケムール人の合図で現れたのは、イフィニアドの巨大輸送車両グランタンカーだった。500mほどの大きさの巨大輸送車からはレギオノイドやキングジョー、インペライザー、サタンファイバス、クレージーゴンと言ったロボット怪獣やクライシス帝国の怪魔ロボット、魔人軍団ジャマンガの魔的メカ等が降りてきた、どれもイフィニアドの作った複製である。

マリオ「な…何だこの数は!?」
ヨッシー「ざっと100体はいますね」
ルイージ「こんなの勝てっこないよ~!!」
マリオ「諦めるなルイージ! 数ならこっちだって多いんだ!!」
クッパコクッパ七人衆もいる! まだ諦めるには早いぞ! 緑のヒゲ!!」
ケムール人「諦めの悪い連中だ、ならば、力づくで粉砕してくれる! やれ!!」

ケムール人の合図でロボット軍団が一斉に侵攻した。

マリオ「来る! みんな行くぞ!!」

キノコ王国クッパ軍団連合軍も負けじと一斉に突撃した。一方、フリーダムベースではモニターで今現在地球上で起こっている戦いを見ていた。

カイト「なあ蒼乃さん、俺達に何とかできないのか? 俺達が助けに行けば、ちょっとは手助けになるだろ?」
蒼乃「とは言っても、移動手段が戦艦しかないし、目的地が遠いからね…」
エクセリア「しかも戦艦って結構足が遅いのよ?」
ソウル「ワープ機能はあるが、かなりエネルギーを食うからな、今後の戦いを考えるなら、現地の部隊に任せるのが得策だろう」
カイト「くっ! 指をくわえて見てるしかないってのかよ!!」

その時、蒼乃の持っている携帯端末に機密回線で通信が送られてきた。その通信は総司令からであり、蒼乃はその通信をモニターに繋いだ。

総司令「やあ、セイバークルーザー隊の諸君、僕はクロストライアル総司令のシンヤ・アマギリだ」

クロストライアルの総司令は20代程の若い男性だった。かなり甘いマスクをしており、人気アイドルグループに所属していてもおかしくない顔をしている。

ドラゴニュート「この人が…クロストライアルの総司令?」
カイト「ただのイケメン俳優や人気アイドルにしか見えないな」
蒼乃「ちょっと! 失礼でしょ!」
シンヤ司令「ははは、別に構わないよ、一般的に総司令と言えばひげ面のおじさん的なイメージがあるからね、それはさておき、君達に連絡を入れたのは他でもない、今回のイフィニアドの行動についてだ、奴らは地球全土に部隊を送り込んでおり、今地球のあらゆる所でイフィニアドが現れている」
蒼乃「司令、我々はどうすればいいでしょうか? できる事なら何でもしますが…」
シンヤ司令「そうだね…このアグリッサ平原近くにイフィニアドが現れてもおかしくはない、とりあえず、君達はこのアグリッサ平原の近辺でイフィニアドの警戒に当たってくれたまえ」
デスティニー「アグリッサ平原近辺の警戒任務ですね、了解であります!」
カイト「けど、他の地域に現れている奴らはどうするんだ?」
シンヤ司令「心配には及ばないよ、イフィニアドの出現場所の近くにいる部隊を向かわせている、オベリスク島にはノワール隊、東京にはディーヴァ隊と言った感じで」
カイト「なるほど、それなら何とかなりそうだな!」
シンヤ司令「とりあえず、君達はアグリッサ平原近辺の警戒任務、頼んだよ」
セイバークルーザー隊「了解です!」

シンヤ司令は要件が済んだ後、蒼乃たちに一つ訪ねた。

シンヤ司令「そう言えば、何人か見ない顔がいるんだが…」
カイト「俺の事か? 俺はカイスマ界から来た、簡単に言えば、異世界人だな!」
シンヤ司令「異世界人ねぇ…、じゃあ、後ろの金髪ツインテールの子は?」
アイラ「!!」
ドラゴニュート「え…えっと…この子は…」
シンヤ司令「できれば隠さずに言って欲しいかな」
ドラゴニュート「………」

もし隠すとばれた時にアイラの身に悪い事が起こる可能性がある、ドラゴニュートは仕方なく隠さずに本当の事を言う事にした。

ドラゴニュート「…この子はアイラ、元イフィニアドの兵士だ、けど、今は俺達の仲間です」
シンヤ司令「元イフィニアド? それは本当かい?」
アイラ「本当です、私は元々戦災孤児で、イフィニアドに拾われて兵士にされたんです、けど、今はドラゴニュートさんやクロストライアルの人と一緒に戦っています!」
シンヤ司令「ふ~ん、なるほどねぇ…」
ドラゴニュート「アイラはもう改心して俺達の仲間になったんだ、だから、手は出さないでくれ!!」
シンヤ司令「え? 別に何もしないよ? ただ気になって聞いてみただけ」
ドラゴニュート「…へ?」
シンヤ司令「やだなぁ、もしかして僕の事をイフィニアド絶対殺すマンだと思ってた? そんな事しないよ、平和の為にイフィニアドと戦う人はみんなクロストライアルの仲間さ」
ドラゴニュート「シンヤ司令…」
シンヤ司令「それに、その子からは悪意なんて全く感じない、僕の感がそう告げてるよ」
アイラ「クロストライアルって、いい組織なんですね…」
シンヤ司令「まあね、まあ君もクロストライアルに早く溶け込んでね」
アイラ「はい!」
シンヤ司令「それじゃあ、またね」

そう言ってシンヤ司令からの通信は終わった。アイラに対して、特に何もされないと安心したドラゴニュート達は、アグリッサ平原近辺の警戒任務を行う事となった。

一方、イフィニアドが出現したオベリスク島の近辺にいたノワール隊は、シンヤ司令の命令でミネルバJr.でオベリスク島に急行していた。オベリスク島はかつてガッパと言う大巨獣が暴れた際に島の住民は全滅し、現在は多数の怪獣が住み着いている多々良島や荒神島も顔負けの怪獣島である。そこにノワール隊は向かっているのである。現地では、先に待機しているGフォースと合流し、作戦に当たる事となった。何と、1年前にガメラによって撃退されたゴジラオベリスク島近海で目撃されたのである。ノワール隊は、ゴジラと出くわさない事を祈りながら、オベリスク島へミネルバJr.をオベリスク島の海岸に着陸させた。ストライクノワール達はノワール隊の部隊の一部をミネルバJr.の護衛として残し、外に出た。島の住民が全滅してかなりの時が経っていたのだろう、島の中は草木で生い茂っていた。ストライクノワール達は開拓されていない密林を少しづつ進んだ。道中、スフランに攻撃を受けたが、ミゲルの重斬刀やキルシュの剣で斬り裂く事で大事には至らなかった。約10分程歩くと、そこには先に待機していたGフォースの姿があった。

機龍「やっと来たわね」
ストライクノワール「遅れてすまない、ノワール隊のストライクノワールだ」
機龍「Gフォースの3式機龍改です」
MOGERA「同じくGフォースのMOGERA、で、こいつはジェットジャガーだ」

3式機龍改は1954年に出現し、芹沢博士の作ったオキシジェンデストロイヤーによって倒されたゴジラの骨をフレームにして作られた対ゴジラ兵器だ。1年前のゴジラとの戦いで中破し、改修された姿が今の姿である。
MOGERAはGフォースが開発した対ゴジラ兵器であり、今まで作られた対ゴジラ兵器やかつて出現した怪遊星人ミステリアンが開発した侵略ロボット、モゲラのデータを元に開発された対ゴジラ兵器である。
ジェットジャガーGフォースが新しく開発する予定の対ゴジラ兵器だ。次世代の対ゴジラ兵器のプロトタイプとして開発され、ロクな武装はないものの、戦闘データの収集の為にGフォースに配備されている。

ストライクノワール「やはり、このオベリスク島にゴジラはいるのでしょうか?」
機龍「間違いないわ、ここ最近オベリスク島近海でゴジラの反応が確認されている」
MOGERA「オベリスク島にいる怪獣と交戦した記録も確認されている」
機龍「実際私達がここに来るまでにカメーバやマンダの死骸を確認したわ」
ミゲル「今はイフィニアドの相手で手一杯だと言うのに、ゴジラまで来たら…」
機龍「せめてガメラがいてくれればいいのだけど…」
シホ「だが、ガメラは1年前のゴジラとの戦いの後、行方をくらましている…」
MOGERA「いないもんを当てにしても仕方ねえ、今は俺らだけで何とかしねえと」

すると、草むらからガサゴソと音がした。どうやら、誰かが隠れているようであり、その者は気づかれるとすぐさま飛び出してきた。

ヘルベロス「よう」
ルクレシア「えへへ、こんにちは~」

飛び出してきたのは怪獣と女の子だった。ヘルベロスは怪獣の一種であり、体中の刃が武器で、必殺技はヘルスラッシュやヘルホーンサンダーなどである。過去に出現した個体と違い、何故か会話能力を持っている。
ルクレシアは青髪の長髪と緑の瞳が特徴の美少女だ。特に民族的な衣装でもないので、遭難でもしたのだろうか?

MOGERA「お前らは?」
サルマン「ヘルベロスとルクレシアじゃないか!」
キルシュ「まさかあなた達もこの世界に?」
ヘルベロス「何だ、お前らもか、実は俺らもなんだ」
ルクレシア「変なワームホールに吸い込まれて、気付けばここに…」
ヘルベロス「で、脱出するのも面倒だからここで暮らしてたんだ」
ダークカイト「そうか、お前らも大変だったんだな…」

ストライクノワール達はこの島にいるイフィニアドを倒すようヘルベロス達に頼まれた。その後、彼等に案内され、イフィニアドの基地に向かった。道中、何故怪獣なのに喋れるのか気になった機龍たちは、ヘルベロスにその事を聞いた。ヘルベロスはかつてマスターウルトラマンと言う存在に人の言葉を与えられ、普通に人間の言葉を話せるようになった事を伝えた。その話を聞いた機龍たちはヘルベロスに対し、少し興味が湧いてきた。ちなみに、ルクレシアはヘルベロスの数少ない仲間である。そんな話をしていると、目的地のイフィニアド基地に到着した。

ルクレシア「ここです」
ミゲル「ここか、腕が鳴るぜ! 黄昏の魔弾の実力、見せてやる!」
ストライクノワール「よし、作戦開始だ!」

こうして、ストライクノワール達はイフィニアドの基地に侵入した。だが、内部には人がおらず、ほぼ無人と言ってもいい状態だった。

MOGERA「おいおい、誰もいないじゃねえか、無人か?」
シホ「少数で構成された部隊か、それとも何かの研究施設か…」
ストライクノワール「どちらにしても、これだけ防衛に手を抜いていると言う事は、よほどの実力の持ち主が司令官をやっている事は間違いないだろうな」

すると、怪獣の大群が出現した。オベリスク島にいた怪獣を片っ端に洗脳したのだろう、かなりの数がいた。

サルマン「何だ! この怪獣の大群は!!」
ランス「ケムラー、パゴス、マグラー、ネロンガガボラ、ガイロス、アーストロン、シルドバン、レイロンス、デスドラゴ…」
機龍「ゲゾラ、ガニメ、カメーバ、バラゴン、カマキラス、クモンガ、バラン、エビラ、大コンドル、グリホン…」
レオナルド「ベキラ、モングラー、ギマイラ、ムカデンダー、ゴメスか! 腕が鳴るぜ!!」
シホ「ゴジラやガッパはいないみたいだな」
ミゲル「しっかし、この数は流石に骨が折れるぜ…」
ストライクノワール「だが、やるしかない、行くぞ!!」

ストライクノワールの合図で一斉に怪獣の大群に攻撃を仕掛けた。一方、司令室ではオベリスク島のイフィニアド基地の司令官になったヒートが様子を見ていた。

ヒート「あいつら、確か報告にあったドトールの基地を潰した奴らだな?」
デフェール「そのようですね、ヒート様」

このデフェールと言う名の人物は、ヒートの部下の女性だ。有能な人物であり、女性嫌いのヒートも彼女の事は信頼しているようだ。

ヒート「ところでデフェール、この戦い、どちらが勝つと思う?」
デフェール「え? それは私達の方が勝つのでは…」
ヒート「甘いな、デフェール、あんな雑魚怪獣じゃあいつらは倒せない」
デフェール「じゃあ、どうするんですか?」
ヒート「戦闘後はある程度消耗してるだろう、そこを俺が一気に叩き潰す! それだけだ」
デフェール「流石です! ヒート様!」
ヒート「だが、もし俺でも倒せなかった場合は…分かってるな?」
デフェール「勿論です、ヒート様」

ヒートはそう言って出撃し、ストライクノワール達は圧倒的な数の怪獣達を倒していた。MOGERAはスパイラルグレネードミサイルを発射し、ムカデンダーに着弾、ムカデンダーは爆散した。続けて機龍は4式3連装ハイパーメーサー砲を放った。その攻撃を食らったゲゾラ、ガニメ、カメーバは爆散した。更に続けてストライクノワールビームライフルショーティーを乱れ撃った。その射撃は怪獣達に全弾命中し、ダメージを与えた。追撃にダークカイトがシャドーボール、続けてヴァンパイアスがフレイムで攻撃した。それを食らった大コンドル、バラン、ガイロスは爆散した。最後にヘルベロスの放ったヘルホーンサンダーはアーストロンに直撃した。ヘルホーンサンダーをモロに食らったアーストロンは爆散した。

敵を倒して安心したダークカイト達だったが、ドレイクの合図で全員が回避態勢を取った。すると、さっきまでストライクノワール達がいた場所に強力な炎ビームが飛んできた。

ミゲル「危なかった…助かったぜ、ドレイク」
ドレイク「礼には及ばない、しかし、この攻撃…」
ヒート「俺のヒートブラスターをかわすとは、中々やるな…」
ダークカイト「お前は! 灼熱のヒート!!」
ヒート「灼熱のヒート? そんな肩書はないが、その肩書いいな、気に入ったぜ!」
ダークカイト「やはりこいつもアルスマ界で戦ったヒートとは別人か…」
ヒート「一応、お前達の事はドトールから報告を受けている、異世界から来たんだってな」
ダークカイト「ああ、そうだ、俺達はカイスマ界から来た」
ヒート「お前の言ってる灼熱のヒートってのも異世界の俺なんだろ?」
ダークカイト「そうだ、お前とほぼ同じ姿をしていた」
ヒート「そうか…異世界にも俺に似た奴が…なるほどな…フフッ」

ストライクノワール「貴様がこの基地の司令官か」
ヒート「そうだ、俺がこのオベリスク島のイフィニアド基地の司令官だ」
ルクレシア「何で怪獣達を洗脳するんですか!!」
ヒート「何でかって? そりゃ、この島の怪獣は無駄に数が多い上強いからイフィニアドの手駒として有用に扱ってやってるだけだよ」
ヘルベロス「手駒って…! 怪獣だってなぁ! 人間と同じで心を持った生き物なんだよ! 人間と同じ暖かい血の流れる命なんだよ!!」
ヒート「そうなの? ただ単に知性の無い狂暴な獣だと思ってたよ」
ヘルベロス「ッ!! 貴様ァァァッ!! 久々にカチンと来たぜ! 叩き殺してやる!!」
ルクレシア「ヘルベロスさん、行きましょう! あんな奴、野放しにしてはいけません!!」
ヒート「フン! 束になってかかって来いよムシケラが!!」

ヘルベロスは背中のトゲからヘルエッジサンダーを放った。しかし、ヒートは炎のバリア、ファイヤーウォールを張り、ヘルエッジサンダーを防いだ。反撃にヒートは上級炎魔法のヘルファイアを唱えて攻撃した。強力な炎がストライクノワール達を襲う。更に、ヒートは炎で作ったドラゴン、サラマンダーチルドレンを2匹作り出し、攻撃した。炎のドラゴンは自らの意思を持ち、ストライクノワール達を襲った。

ミゲル「このドラゴン、ファンネルと違って自らの意思を持っているのか!?」
ダークカイト「安心しろ! そいつは攻撃を当てれば消滅する!!」
ストライクノワール「了解だ!」

ストライクノワールビームライフルショーティーでサラマンダーチルドレンを撃った。すると、サラマンダーチルドレンは消滅した。

ヒート「なるほどな、異世界の俺で対応策は知っていると言う訳か…」
ストライクノワール「ダークカイト、参考までに異世界の奴はどうやって倒したんだ?」
ダークカイト「アルスマ界の仲間と俺とカイトの合体攻撃で倒した」
シホ「つまり今はその時の手段は使えないと言う訳か…」
ダークカイト「だが逆に考えればその時とは違った戦法を取れる」
ストライクノワール「具体的にどうすればいい?」
ダークカイト「さあな、とりあえず攻撃すれば死ぬだろ」
シホ「無茶よ! 死にに行くようなものなのよ!!」
ダークカイト「だが、守ってるばかりじゃ勝てないだろ? だから攻撃するんだよ」

そう言ってダークカイトは突撃して行き、ダークカイトは闇の破壊光線ダークネスバスターを放った。ヒートも負けじと炎の破壊光線ヒートブラスターを放った。2つの光線は相殺し、大爆発を起こした。

ダークカイト「ヘルベロス! 頼んだ!」
ヘルベロス「応よ! ヘルホーンサンダー!!」

ヘルベロスはヘルホーンサンダーを放ったが、ヒートは回避した、だが、その回避した先にはサルマンがおり、サルマンの必殺パンチでありクッサイパンチがヒートに炸裂。ヒートは吹っ飛ばされた。ルクレシアは続けて、フェンリルの力を宿したジャンプ斬り、フェンリルクラッシュをヒートに叩き付けた。ヒートは間一髪回避したが、剣を叩きつけた時の衝撃で吹っ飛ばされた。そして、ダークカイトは再びダークネスバスターを放った。それを食らったヒートは大爆発を起こした。

ヒート「ぐっ…うぅっ…」
ヘルベロス「まだ生きてたか」
ダークカイト「アルスマ界のヒートと一緒でゴキブリみたいにしぶといな」
ヒート「ふっ…ふははははははっ!!」
レオナルド「こいつ、何笑ってんだ? 頭のネジが飛んだか?」
ヒート「俺にはまだ、最終兵器のゴジラが残ってんだよ!!」
機龍「何ですって!?」
MOGERA「イフィニアドの奴ら、ゴジラ支配下に置いたのか!?」
ヒート「俺達イフィニアドはゴジラ支配下に置く為にオベリスク島に来た、そして遂に、ゴジラ支配下に置いてやったんだ!!」
ヘルベロス「何て奴らだ…あの怪獣王を支配下に置くとは…」
ルクレシア「でも、まだガメラとガッパがいますよ!!」
ヒート「あんなノロマな亀と烏天狗なんざどうだっていい! 俺達の目的は、最強の怪獣ゴジラ支配下に置く事だ!!」
機龍「つまり、他の怪獣はどうでもいいと言う訳ね」
ヒート「そう言う事だ!」

ヒートは手に持っていた機械のボタンを押した。これでゴジラを呼んだのだろう。すると、デフェールが焦った様子でヒートの所まで走ってきた。

デフェール「ヒート様! 大変です!!」
ヒート「どうした、デフェール」
デフェール「それが…ゴジラがこちらの言う事を聞きません!!」
ヒート「何!?」

危機を感じたストライクノワール達は、慌ててイフィニアド基地から脱出した。ヒート達も撤退しようとしたが、そのヒート達の所にゴジラが現れた。1954年に出現したゴジラとほぼ同じ見た目をしたゴジラはヒート達をギロッと睨んだ。

ヒート「くそっ! 俺を殺すつもりか!!」
デフェール「あっ…あぁっ…!!」
ゴジラ「ギャアオオォォォン!!」

ゴジラはヒート達に向かって放射熱線を吐いた。

ヒート「くそっ! 俺は…こんな所で…うわあああああっ!!!」

イフィニアド基地を脱出したストライクノワール達は、基地内から爆発音がしたのを聞いていた。自分達もヒートみたいにならない為、ノワール隊はミネルバJr.に、Gフォースは新・轟天号に乗り込み、オベリスク島から脱出する準備を整えた。

ストライクノワールミネルバJr.発進だ! オベリスク島から脱出するぞ!」
剛紀「りょーかい!」

ミネルバJr.の操舵手である剛紀はミネルバJr.を急速発進させた。イフィニアド基地を破壊して地上に現れたゴジラは近くにいたミネルバJr.に狙いをつけ、放射熱線を吐いた。

由美「ゴジラ、放射熱線で攻撃してきます!」

オペレーターの由美の話を聞いたストライクノワールは操舵手の剛紀に回避命令を出す。

ストライクノワール「絶対に当たるなよ! ミネルバJr.にはラミネート装甲はあるが、そう何発も耐えられないからな!」

ラミネート装甲は対ビーム用特殊装甲であり、当然ゴジラの放射熱線にもある程度は耐えられるが、ゴジラの放射熱線はあまりに高温すぎる為、数発しか耐えられない。かつて作られたGフォースの対ゴジラ兵器スーパーXシリーズもゴジラの放射熱線に耐えられるように作られていたが、高温すぎる為装甲が溶けてしまった程だ。すると、ゴジラの出現を察知したのか、モスラがインファント島の方から飛んできた。モスラはかつて何度もゴジラと交戦した蛾の怪獣だ。1年前のゴジラとの戦いで先代モスラは死亡したが、幼虫モスラが2匹残っていたのでそのどちらかだろう。

モスラ「シギャァァァ!」
ゴジラ「ギャアァオオォォォォン!!」
ストライクノワール「あの怪獣はモスラか、かつてゴジラキングギドララドンと言った怪獣達と戦った巨大な蛾の怪獣だな」
ヘルベロス「俺達を助けてくれるみたいだな」
ミゲル「モスラは人類に友好的な怪獣だからな」
シホ「一度日本で暴れた事はあったけど、あれは悪い人間が小美人を攫ったのが原因ね」

ゴジラモスラに放射熱線を吐いた、だが、モスラはそれを回避し、ゴジラの頭にしがみついて攻撃した。

ストライクノワール「よし、今のうちだ! 急げ!」
???「そうはいくか!」

ミネルバJr.は何者かから火球で攻撃を受けた。そこに現れたのは、漆黒の巨大な龍だった。全長120メートルほどの大きさを誇るその龍はモニター越しに憎悪が伝わっていた。

???「異世界からの来訪者! 俺の事を忘れたとは言わさんぞ!!」
ダークカイト「まさか、ヒートか!?」
龍神ヒート「その通りだ! 貴様らに復讐する為、地獄から帰ってきたぜ!!」

どうやらヒートの今の姿はヒートのマイナスエネルギーが増幅して誕生した暗黒龍のようだ。意識などはヒート側にあるようだが、肉体はマイナスエネルギーの集合体と言った所だろう。

ダークカイト「ったく! しぶとさが天元突破してやがるな! はっきり言って引くぞ!!」
龍神ヒート「うるせえ! 今からぶっ殺してやる!!」

龍神ヒートは長い尻尾でミネルバJr.を薙ぎ払ったが、間一髪のところで回避した。

ストライクノワールゴジラの次はヒートか、一難去ってまた一難とはこの事か!」

その時、新・轟天号から通信が送られてきた。

機龍「ノワール隊長、ここは奴と戦うしかないようね」
ストライクノワール「どうやらそのようだ、逃げる為には、戦うしかない」
ダークカイト「勝てる見込みはあるのか?」
ストライクノワール「もちろんだ」
機龍「よし、作戦決行ね」

そう言って新・轟天号は邪龍神ヒートの元へ向かって行った。

ストライクノワール「ミサイル発射!」

ミネルバJr.はミサイルを発射した。ミサイルは邪龍神ヒートに直撃し、大爆発を起こした。だが、邪龍神ヒートには傷一つ付いていなかった。

龍神ヒート「アァン? 蚊に刺されるほども感じねぇな?」
ストライクノワール「まだだ! トリスタン、撃て!!」

ミネルバJr.は甲板前方に2基設置されたビーム砲、トリスタンを撃った、だが、こちらも傷一つ付かなかった。

龍神ヒート「効かねえんだよ! ザコが!!」

龍神ヒートは体当りを食らわせ、ミネルバJr.と新・轟天号を弾き飛ばした。

由美「キャアーーーッ!!」
機龍「くっ!!」
龍神ヒート「よし、そろそろトドメを刺してやるぜ!!」

龍神ヒートが2隻の戦艦にとどめを刺せようとしたその時、見覚えのある怪獣2体が体当りを食らわせ、邪龍神ヒートを弾き飛ばした。

龍神ヒート「くっ! 何だ!?」
ストライクノワール「あの怪獣達は…」
機龍「ガメラ!」
MOGERA「そしてガッパ!」

ガメラは名前から分かるように巨大な亀の怪獣であり、人類に友好的な怪獣として知られている。得意の火炎放射や火球で幾度となくゴジラと激しい戦いを繰り広げた。
ガッパはオベリスク島に生息する怪獣であり、烏天狗のような姿をしている。かつてとある週刊誌の記者が子ガッパを攫ってそれに怒った親ガッパが日本を火の海にした事は当時話題になった。

機龍「ガメラ…1年ぶりに私達の前に姿を現したわね」
ストライクノワール「幾度となくゴジラと激戦を繰り広げた怪獣か…」
ヘルベロス「その実力は折り紙付きだぜ」
MOGERA「しかしガッパの奴、何で俺達を助けてくれるんだ?」
ヘルベロス「オベリスク島に侵入したイフィニアドを追い払ってくれたお礼だろう」
ルクレシア「ガッパ1匹だけじゃ対応できなかったみたいですからね」
MOGERA「1匹? 他の2匹はどうしたんだ?」
ヘルベロス「俺らがオベリスク島を探索した時に見かけたが、結構歳取ってたぞ」
ルクレシア「一応生きてましたけど、かなり歳を取ってて戦う事はできなさそうでしたね」
MOGERA「じゃあ、あのガッパはあの時の子供か?」
ルクレシア「そうですよ」
MOGERA「はは~、なるほどねぇ…」
龍神ヒート「チッ! ムシケラ風情が邪魔しやがって! 先にてめえらから殺してやる!!」

ガメラとガッパは邪龍神ヒートの吐く火球を飛行して回避しつつ、ガメラは回転飛行しつつ体当り、ガッパは熱光線を吐き、攻撃した。その攻撃は邪龍神ヒートにある程度は効いていた。

龍神ヒート「この野郎…! 調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」

龍神ヒートは口から高熱火炎ビームを放った。そのビームはガメラとガッパに直撃し、ガメラとガッパは海中に墜落した。

龍神ヒート「この俺に逆らうからいけないんだよ、雑魚が、ハッハッハ!! さてと…もう二度と邪魔できないよう、俺の炎で全てを焼き尽くしてやる!!」
ヘルベロス「おい隊長さん! このままじゃガメラとガッパがやられちまうぞ!!」
ストライクノワール「とは言っても、墜落の衝撃で航行不能だ、今は海面に浮上するのがやっとな状態なんだ」
機龍「こちらもそちらと同じく、航行不能な状態です」
ドレイク「万事休すか…」
ヘルベロス「くそっ! ガメラ…ガッパ…」

その時、邪龍神ヒートが熱線で吹き飛んだ。ゴジラが放射熱線を吐いたのだ。

龍神ヒート「グアアッ!! な、なんだ!?」

ゴジラモスラガメラ、ガッパの4大怪獣は邪龍神ヒートの事を共通の敵と認識したのか、邪龍神ヒートと対峙した。共通の敵を前にもはや敵も味方もなかった。

ヘルベロス「ゴジラモスラガメラ、ガッパの4大怪獣が、集結してるだと!? くぅ~!! これはウルトラスーパーデラックスかっこいいぜ!!」
機龍「奴の事を共通の敵と認識しているのね」
ダークカイト「こう言う展開、嫌いじゃないぜ」
龍神ヒート「何故てめえらが協力する!? てめえらは怪獣同士、戦っていればいいんだよ!!」

龍神ヒートは4大怪獣目掛けて強力な破壊光線を放った。しかし、ゴジラの放射熱線、モスラのビームパルサー、ガメラのプラズマ火球、ガッパの熱光線で押し返し、邪龍神ヒートにダメージを与えた。だが、邪龍神ヒートは長い尻尾で4大怪獣を薙ぎ払い、吹き飛ばした。続けて邪龍神ヒートは全身からビームを放ち、4大怪獣を攻撃した。4大怪獣は抵抗できないまま攻撃を受けていた。その時、ゴジラが邪龍神ヒート目掛けて放射熱線を放った。放射熱線は邪龍神ヒートの顔に命中した。

龍神ヒート「痛ってぇなこの野郎!!」

龍神ヒートは仕返しにとゴジラに強力な破壊光線を放った。

ゴジラ「グォォォォォ…」

そして、ゴジラは力尽き、海面に倒れ込んだ。怪獣王であるゴジラが死んだことで、誰もが負けを確信した、しかし、Gフォースの面々は諦めていなかった。

機龍「…まだよ、ゴジラはこの程度じゃ死なないわ」
MOGERA「この程度で死ぬんじゃ、怪獣王なんて大層な異名は付けられないはずだ」
龍神ヒート「うるせえぞてめえら! そろそろトドメを刺してやる!!」

すると、死んだはずのゴジラの全身が眩く光り始めた。そして、ゆっくりと立ち上がり、やがて体を作り替え始めた、進化だ。そして、しばらくして光が収まった後、ゴジラの姿は変わっていた。体色は灰色から黒に近くなり、顔は凶悪な顔になっていた。

ルクレシア「ゴジラが…進化した…!?」
機龍「蘇ったゴジラ…復活ゴジラと言った所かしら?」
龍神ヒート「姿が変わった程度でこの俺に勝てると思うなよ!!」

龍神ヒートは復活したゴジラ目掛けて破壊光線を放った。しかし、4大怪獣でやっと押し返したあの破壊光線をゴジラは放射熱線一発で押し返し、ダメージを与えた。

龍神ヒート「何…だと…?」

更にゴジラは間髪入れずもう一発放射熱線を放った。全力で放った放射熱線は、邪龍神ヒートを空の彼方まで吹き飛ばした。

龍神ヒート「ぐああああああっ!! 俺が…こんな所で死ぬ訳が…ぐわあああああっ!!!」

空の彼方まで吹き飛ばされた邪龍神ヒートは、大爆発を起こして塵になった。その後、ゴジラは勝利の雄たけびとばかりに大きな咆哮を辺り一帯に轟かせた。その後、ゴジラは他の3大怪獣をしばらく見つめた後、立ち去った。敵とは言え、一時的に共闘した為、情けをかけたのだろう。ゴジラが立ち去った後、モスラガメラ、ガッパも立ち去った。その後、ヘルベロスとルクレシアはこのままノワール隊に同行する事にしたが、肝心の戦艦は航行不能となっていた。その時、一隻の戦艦が接近していた為、通信を繋ぐと、そこには若い女性の姿があった。長い茶髪と赤い瞳が特徴で、顔は幼さの残ったかわいらしい顔だった。

ストライクノワール「こちらはクロストライアル所属、ノワール隊隊長のストライクノワールだ」
機龍「同じく、クロストライアル所属、Gフォース隊長の機龍です」
シュナ「こちらは地球統合軍所属艦、グレイシア艦長のシュナ・フレイニールだ」
ストライクノワール「我々の乗艦している艦が航行不能になった、すまないが手を貸してもらえないだろうか?」
シュナ「了解した、こちらのメカニックをそちらに回す、しばらく待っていてくれたまえ」

そう言ってグレイシアと呼ばれる氷のような船体を持った美しい艦が向かって来た。その後、グレイシア隊のメカニックの協力もあり、誰一人犠牲が出る事もなく、1時間ほどで無事にミネルバJr.と新・轟天号の修理は完了した。その修理の際に色々な事を聞いた。このグレイシアと言う艦は地球統合軍の新造艦であり、イフィニアドとの戦いの為に建造した事、グレイシア隊がオベリスク島近辺にいたのは哨戒任務の為など、様々な事を聞かせてもらった。一つだけ分かった事は、イフィニアドの攻撃が激しさを増している事であった。

ストライクノワール「色々と助かりました」
シュナ「こちらこそ、前線でイフィニアドと戦っている君らと関われてよかったよ」
ミゲル「シュナ艦長はクロストライアルに入らないのか?」
シュナ「私は今の状態で満足している、入るつもりはないさ」

その後、シュナはダークカイト達の方をちらっと見た後、ストライクノワールに問いかけた。

シュナ「ところで、ノワール隊長」
ストライクノワール「何でしょうか?」
シュナ「最近異世界からの来訪者が増えているらしいが、君はどう思う?」
ストライクノワール「…何とも言えませんが、一時的なものではないかと…」
シュナ「私はね、これから増えると思っているよ、いや、むしろ大変な事になりそうで怖いんだ、今の所はいい来訪者ばかりだが、とても悪い来訪者が来る可能性もありそうでね…」
ダークカイト「そんな奴ら、来たら俺達がぶっ潰してやるよ」
シュナ「ふふふ、君は頼りになるね、これからも頑張るんだよ」

その後、シュナ達グレイシア隊は哨戒任務の為、去って行った。そして、ミネルバJr.と新・轟天号は一つの任務を終え、それぞれの目的地であるイフィニアドの出現地へ向かった。

一方、イフィニアドが出現したエスプランドル聖王国には、スペースアーク隊が急行していた。

ビギナ・ギナ「エスプランドル聖王国は平和で美しい国なのに、そこに攻め込むなんて…」
F91「仕方ないよビギナ、イフィニアドはこちらの事なんて考えてないのさ」
ビルギット「俺達の任務はイフィニアドの討伐か…」
F91「2年前みたいに大怪我するなよ、ビルギット」
ビルギット「大丈夫さ、今の俺はあの時とは違うんだ」

ビギナ・ギナはコスモ・バビロニア軍の最高司令官ラフレシアの娘だ。2年前の大戦ではコスモ・バビロニア軍に攫われるが、最終的にはF91と共に戦っている。
F91は2年前のコスモ・バビロニア軍との戦いで活躍したガンダム族だ。現在はクロストライアルに所属し、ビギナと共にイフィニアドと戦っている。
ビルギットはヘビーガンの青年であり、F91程ではないが、前大戦で活躍した。2年前の大戦ではバグの攻撃で重傷を負ったが、現在は無事回復している。

ビルギット「そう言えば、イフィニアドはエスプランドル聖王国の攻撃に巨大兵器を使っているらしいぞ」
F91「巨大兵器? デストルクシオンとかじゃないのか?」
ビルギット「報告によると、どんな攻撃も通じない巨大戦車らしい」
ビギナ・ギナ「巨大戦車とは、また前時代的な物を投入するわね」
F91「だが、どんな攻撃も通じないとは…陽電子リフレクターか何かか?」
ビルギット「分からん、まあ、現場に着くまでのお楽しみって事か?」
F91「あまり嬉しくないお楽しみだな」

その時、F91達の乗艦しているスペースアークが敵の砲撃を食らって墜落、エスプランドル聖王国の城壁に衝突した。幸い爆発はしなかったが、スペースアークの船体は大きくゆがんでしまった。そのスペースアークにイフィニアドの巨大兵器ジェノサイドタンカーがゆっくりと向かってくるのだった…。イフィニアドの巨大兵器ジェノサイドタンカーは、墜落させ航行不能になったスペースアークにとどめを刺す為、ゆっくりと車体を走らせた。その様はまるで獲物に仕留めようとする獣のようだった。F91達スペースアークの乗組員は急いで脱出したが、ジェノサイドタンカーは少しずつ迫っていた。それを見たF91は少しでも時間を稼ぐ為、出撃した。

F91「僕があいつの気を引く! ビギナ達は脱出を急がせるんだ!」
ビギナ・ギナ「分かったわ、気を付けて、F91
F91F91、行きます!!」

F91ヴェスバーを撃ち、ジェノサイドタンカーの気を引いた。気は引けたものの、攻撃は強力なバリアで弾かれた。

F91「こいつのバリアは無敵なのか!?」

ジェノサイドタンカーに有効打は与えられなかったものの、脱出の時間は稼げたようで、後ろからビギナの声が聞こえた。

ビギナ・ギナ「F91! みんな脱出完了したわ!」
F91「分かった! 僕がもう少し時間を稼ぐ! みんなは早く逃げてくれ!」
ビルギット「死ぬなよ! F91!!」

スペースアークの乗組員はエスプランドル聖王国の方へ急いで逃げて行った。それを確認したF91はジェノサイドタンカーと対峙した。

F91「さて、僕一人でどこまで時間を稼げるか…」

その時、F91とジェノサイドタンカーの間の空間が歪んだ。

F91「な…何だ!? これもあいつの武装か!?」

歪んだ空間は眩い光を放った。しばらくするとそこにはMS族に似た人物が3人現れた。どれもMS族に似ているが、似て非なるものだった。

ビルバイン「うっ…ここはどこだ…?」
ダンバイン「地球のようだけど、何か雰囲気が違うわね…」
サイバスター「ここはラ・ギアスじゃねぇな? どこだ?」

ビルバインは虫とMS族を足して二で割ったような姿をしており、オレンジの体色が特徴的だ。
ダンバインはカブトムシのような姿をしており、薄紫の体色が特徴的である。
サイバスターはニワトリを人型ロボットにしたような姿をしており、全体的に尖ったした見た目をしている。

F91「何だあのMS族は! どこの所属だ?」
ビルバイン「MS族? 何だそれは、俺とダンバインオーラバトラーだ」
サイバスター「俺は風の魔装機神サイバスターだ」
F91オーラバトラー魔装機神? 聞いた事のない種族だな…」
ダンバイン「どうやらここは私達のいた地球とは違う地球らしいわね」
ビルバインバイストン・ウェルとも違う異世界と言う訳か」
サイバスターラ・ギアスとも雰囲気が違うしな」

すると、ジェノサイドタンカーがいきなり砲撃を放った。3人はその砲撃を間一髪で回避した。

サイバスター「あぶねえじゃねぇか! 何すんだ!!」
F91「その巨大兵器は敵だ、気を付けろ」
ビルバイン「どうやらさっきまで様子を見ていたらしいな」
サイバスター「あいつからすれば異世界人の俺達も敵って事か」
F91「! そうだ、だれかこの中で強力な武器を持っている人はいないか?」
サイバスター「強力な武器? 一応アカシックバスターがあるぜ」
F91「それをあいつに向かって放ってくれ!」
サイバスター「よく分からねえが、やればいいんだな!」

サイバスターはサイバードに変形し、アカシックバスターを放った。

サイバスター「くらえっ! アァァカシック! バスタァァァッ!!」

アカシックバスターはジェノサイドタンカーのバリアを少しずつ貫き、遂にバリアを破壊した。

F91「よしっ! 一斉攻撃であの戦車兵器を破壊するぞ!!」
ビルバイン「分かった!」

ビルバインダンバインはオーラソードにオーラを纏ってジェノサイドタンカーを斬りつけた。ジェノサイドタンカーは切断部から激しく火花を散らした。続けてF91ヴェスバーを撃ち、ジェノサイドタンカーを攻撃した。ヴェスバーはジェノサイドタンカーの機体を貫通し、ジェノサイドタンカーは爆発四散した。

F91「3人とも、ありがとう」
サイバスター「礼には及ばねえ、ところで、あの馬鹿でかい戦車はどこが作ったんだ? 見た所DC製でもなさそうだが…」
F91「あれは僕達の地球を襲っている宇宙帝国イフィニアドのものだ」
サイバスター「宇宙帝国イフィニアドねぇ…この地球はそんな奴らに襲われているのか…」
F91「イフィニアドはこの地球上の人が住む場所を無差別攻撃して沢山の死者を出しているんだ、もしよければ、君達にも協力して欲しい」
サイバスター「俺は構わないぜ、どうせ行く当てもないし」
ビルバイン「俺も構わない」
ダンバイン「私もOKよ」
F91「ありがとう、3人とも」
サイバスター「そう言えば、お前らは何て名前なんだ?」
F91「僕はF91ガンダム族だ」
ビルバイン「俺はビルバイン、日本出身のオーラバトラーだ」
ダンバイン「私はダンバインアメリカ出身のオーラバトラーよ」
サイバスター「俺はさっき自己紹介したけど、もう一回しとくか、俺は風の魔装機神サイバスターだ」

4人は自己紹介を済ませ、互いを仲間として認め合った。全く違う世界出身の者同士だったが、1つの戦いを得て分かり合う事ができた。その時、サイバスターは大きな腹の虫を鳴らした。ずっと何も食べてなかったのだろう、その音は周りにも完全に聞こえていた。

サイバスター「…しっかし腹減ったな…どっかで何か食えないか?」
F91「丁度近くにエスプランドル聖王国があるから、そこで何か貰おう」

F91達は本来の目的地であるエスプランドル聖王国に向かった。そこでは、先に避難していたビギナ・ギナ達がいた。サイバスター達はビギナ達に自己紹介を済ますと、何か食べ物がないか聞いた。

サイバスター「なあ、腹減ったんだが、何か旨そうな物ないか?」
アエリス「今は非常時だからあまり贅沢な物はないけど、ありますよ」
サイバスター「それはよかったぜ…って、誰だ?」
アエリス「エスプランドル騎士団のリーダーのアエリス・クリステナです」

そのアエリスと言う女性は水色の長い髪と青い瞳が特徴だった。エスプランドル騎士団のリーダーは思ったより美人だ。

F91「こんな綺麗な女の人が騎士団のリーダーなのか…」
アエリス「意外だとよく言われます」
エルフリーデ「けど、私達の自慢のリーダーなのよ?」
エルマー「そうそう、戦闘時は頼りになるんだ」
セアル「で、私が副リーダーのセアル・セフィードです」
サイバスター「へぇ…エスプランドル騎士団って美人揃いだな…」

その後、何人かの騎士団のメンバーが集まって食事を始めた。スペースアーク隊と異世界からの来訪者はジェノサイドタンカーを倒した事の礼なのか食べ物を多く貰っていた。

サイバスター「おっ! 旨いな! この野菜スープ!」
ビルバイン「具が沢山入ってて食べ応えがある…」
エーリカ「褒めてもらえて嬉しいです! 私も調理のお手伝いをしたんですよ!」
ビギナ・ギナ「でもあなた、騎士団の服装をしてるけど…」
アエリス「エーリカは騎士団メンバーでありながらよく料理をするんです」
テオドール「エスプランドル騎士団って、結構自由な人達が多いんだよね…」
ソフィア「ま、それが魅力の一つなんだけどね」

アビゲイル「そう言えば、サイバスターさん達はどこから来たんですか?」
サイバスター「俺か? 俺はラ・ギアスと言う異世界から来た」
ソフィア「異世界ねぇ…ビルバインさん達は?」
ビルバイン「俺はこことは別の地球から来た」
ダンバイン「私も同じよ、一時期はバイストン・ウェルと言う異世界にいたけどね」
カリスト異世界か…本当にそんなものが実在するんだな…」

ジェズアルド「いや、異世界と言う物は存在してもおかしくはないぞ」
エルマー「えっ? そうなの?」
ジェズアルド「この宇宙は広い、我々のいるこの宇宙の外に別の地球があってもおかしくはなかろう」
F91「それって確か、マルチバースですよね」
ジェズアルド「若い者はそう言うらしいな」
サイバスター「なんだよそのマルチなんちゃらってのは」
F91マルチバースな、マルチバースってのは、多世界宇宙の事で、僕達のいる宇宙の外には無数の宇宙が粟粒の様に広がっているらしいんだ、でも、あくまで噂だけで確認した人は誰もいないんだけどな」
サイバスター「なーんだ、噂かよ」
ビルバイン「まあ、そんな事確認できる人は誰もいないだろうな」
???「だが、我々宇宙帝国イフィニアドならできるかもしれないぞ?」

宇宙帝国イフィニアドの名前を聞いた一同は一斉にその声の主の方に振り向いた。発言者は平凡な姿の一般男性だった。服装からしエスプランドル聖王国の住民だろう。

ビギナ・ギナ「あなたは!?」
男性「俺はエスプランドル聖王国の住民であり、イフィニアドのメンバーでもある」

そう言って男性は胸元からナイフを取り出した。

セアル「あなた何をしているの! やめなさい!!」
男性「おっと~、俺を殺す気? まさか善良な騎士団さんが国民を殺したりはしないよね~?」
アエリス「イフィニアドの所属で私達を殺そうとするなら、私達は戦います!」
男性「チッ、そう簡単にはいかねえか…」

すると男性は宇宙人の姿へと変わった、かつてアストラやウルトラマンヒカリに化けた暗黒星人ババルウ星人だ。

エルフリーデババルウ星人が化けていたのね!」
ババルウ星人「そうさ、人間で国民と言っときゃ安心しててめえらを殺せると思ったんだがな」
ビルバイン「考えが甘かったな!」
ババルウ星人「うるせえ! かえって楽になったってものよ!!」

そう言ってババルウ星人は撤退した。しかし、ババルウ星人が撤退してしばらくすると、エスプランドル聖王国の外から機械音が聞こえてきた。その音を聞いてF91達が外に行ってみると、そこには6メートルほどの白い巨大兵器があった。

ビルギット「あれは…! 何だっけ? 過去に出現したロボットだよな」
F91「ザムリベンジャー、ザム星人の作ったロボットだ」
ザム星人「その通りだ、愚かな地球人よ!!」
ババルウ星人「今からこのザムリベンジャーで貴様らを血祭りにあげてやる!!」
ビルギット「今更100年近く前に出現した骨董品を引っ張り出してきて何ができるってんだよ!!」

そう言ってビルギットはビームライフルを撃った。続けてF91やビギナ・ギナもビームライフルで攻撃したが、ザムリベンジャーの光波バリアで防がれた。

ビルギット「そうだった、こいつはウルトラマンネオスのネオスラッシュを防いだんだった」
サイバスター「このバリアの感じ…あの巨大戦車に似てるな…」
ザム星人「よく気付いたな! あのジェノサイドタンカーやこのザムリベンジャーのバリアは色んなバリアを研究して開発したのだ! キングザウルス三世のバリアやデストロイガンダム陽電子リフレクター、ガギのバリヤーなど様々なバリアを研究してな!」
サイバスター「へっ! だったらこいつのバリアも簡単に壊せるじゃねえか!!」

サイバスターアカシックバスターを放ってザムリベンジャーを攻撃した、しかし、ひらりと回避されてしまった。続けてビルバインダンバインはオーラソードにオーラを纏って斬りかかった。だが、ザムリベンジャーはフィンガーミサイルを放ってビルバインダンバインを吹き飛ばした。

ビルバイン「くっ!!」
F91「…おかしい、明らかにこの機体は過去に出現した物より遥かに強力になっている!!」
ザム星人「貴様、賢いな! このザムリベンジャーはイフィニアドの技術で強化されている!!」
ババルウ星人「その性能は過去のザムリベンジャーの10倍だ!!」
ビルギット「何て事だ…そんな奴に勝てるのかよ!!」
ビギナ・ギナ「諦めてはいけないわ! 絶対に勝つのよ!!」
サイバスター「…しゃーねーな、あれを使うしかないか…」
ビルバイン「あれとは何だ?」
サイバスター「まあ、見てな、俺の最強必殺技さ」
ババルウ星人「最強必殺技だと!?」
サイバスター「要するに、最後の切り札さ、これなら、お前の自信作も一撃だぜ?」
ザム星人「舐めた真似を! 俺のザムリベンジャーが負ける訳がない! やれ!!」

ザムリベンジャーはサイバスター向けて走ってきた。

サイバスター「いっけぇぇぇ、コスモノヴァ!!」

サイバスターはコスモノヴァを放った、ザムリベンジャーは回避行動と共にバリアを張ったが、コスモノヴァは見事命中し、バリアを貫通して大爆発を起こした。その威力は凄まじく、流石のザムリベンジャーも木っ端微塵となった。

ザム星人「あぁっ! ザムリベンジャーが!!」
ババルウ星人「馬鹿な! 何故命中したんだ!!」
サイバスター「簡単な話さ、最強必殺技が命中しなかったら面白くねえだろうが」
ババルウ星人「くそっ! ここは退くしかない!!」
ザム星人「戦術的撤退と書いて、逃げる!!」

ババルウ星人とザム星人は目にも止まらぬ速さで逃げた。F91達も追おうとしたが、2人の宇宙人はすぐ見えなくなった。

サイバスター「チッ! 逃げ足だけは早い野郎だ」
F91「なあ、サイバスター
サイバスター「何だ?」
F91「あんな素早い相手にどうやって命中させたんだ?」
ビルバイン「俺も気になるな」
エーリカ「あんな早い相手に命中させるなんて、凄いです!!」

サイバスターは質問攻めにあって困っていた。しばらく困った後、サイバスターは理由を語った。

サイバスター「実はあれ、結構適当に放ったんだよな…」
ダンバイン「そうなの?」
サイバスター「開発者が結構な自信家だったから、少し煽ってやれば回避せずに突っ込んでくると思ったんだ」
ビルバイン「そして見事命中した、と」
サイバスター「そう言う事だ」

えらく適当な真実に一同は呆れかえっていた。すると、エスプランドル聖王国の離れにある草原にまばゆい光が放たれた。それは、ビルバインサイバスターが現れた時と同じだった。

F91「あれは…! また何かが転移してくるのか!?」
ビギナ・ギナ「転移?」
F91「ああ、このサイバスター達が転移してきた時と同じ状況だ」
サイバスター「なら、行ってみようぜ」
アエリス「そうね」
テオドール「その間の王国の防衛は任せてください」

F91達は、一部の騎士団員を残し、光が放たれた方に向かった。一方、光の中からは2人の人間が現れた。

カムイ「うぅん…ここはどこでしょうか…?」
アルス「ここはどこだ? それに、みんなはどこに行ったんだ?」

異世界から来たこの2人はそれぞれ違った特徴があった。カムイは白い鎧とベージュがかった長い髪、尖った耳が特徴で、金の刀「夜刀神・終夜」を持った優しそうな見た目の女性だ。
アルスは冒険者のような服装と逆立った髪型をしており、いかにも勇者と言った風貌の少年だ。

カムイ「あら? あなたは誰ですか?」
アルス「俺はアルス、大魔王ゾーマ討伐の途中で変な旅の扉に吸い込まれて、気付けばここにいた」
カムイ「私はカムイと言います、私も謎の穴に吸い込まれて、気付けばここに…」
アルス「一瞬ゾーマの仕業かと思ったが、これはゾーマの仕業ではないな、一体誰が…」
カムイ「おや? あっちから誰か来ますね…」

カムイが指刺した先にはF91達がいた。

アルス「奴らの姿…魔物か? だが、あんな魔物は見た事がない…」
カムイ「ノスフェラトゥ…ではありませんね…」
アルス「お前達、何者だ!」
F91「落ち着くんだ! 僕達は敵じゃない!!」
アルス「いや、明らかに怪しい姿をしてるだろ…」
サイバスター「お前達も、この世界に転移してきたんだろ?」
カムイ「!! 何故それを…」
ビルバイン「俺達の中の何人かもこの世界に転移してきたんだ」
カムイ「あら、あなた達も、私達と同じなんですね…」
アルス「敵じゃないようだな、なら、俺達にも話を聞かせて欲しい」
サイバスター「分かった、じゃあ、行こうぜ!」

そう言ってF91達はエスプランドル聖王国の方へ向かって行った。次々と現れる異世界からの来訪者、彼らはこの世界に一体何をもたらすのか…。