クロストライアル小説投稿ブログ

pixiv等で連載していた小説を投稿します、ここだけの新作も読めるかも?

アルティメットオールスター大乱闘スマッシュブラザーズ バトルコレクションII

[アルスマ ステージ 科特隊基地]

約1週間の休止期間を得て遂に再開したアルスマ、再開を待ち望んでいたファン達を前に、アルスマファイター達はどんな戦いを繰り広げるのか?
今回の出場ファイターはティガ/ダイゴ、ネクサス/孤門、ネオス/カグラ、R-GUN/イングラム、トレイン、サーナイト、アブソル、イヴだ。新たに参戦したファイター達を中心に、その関連ファイターやウルトラ戦士をメインとしている。そんな今回のステージは科特隊基地だ。科特隊基地はパリに本部を置く防衛チーム科学特捜隊の日本支部の基地であり、ファイター達はその基地の周辺で戦う事になる。たまに科特隊のメカが攻撃を仕掛けてくるステージであり、果たしてそのギミックは吉と出るか、凶と出るか?

レフェ子「久々のアルスマですが、ルールは変わらず時間無制限、ストック3、アイテムありです!」
ネオス「ここが栄光の初代ウルトラマンが活躍していた世界か~」
イヴ「歪世界の時と同じで、再現ステージらしいけどね」
ネオス「だとしても凄いぜ、これ!」
ネクサス「そう言えば、ティガは初代ウルトラマンと一緒に戦った事があるんだよな?」
ティガ「ああ、1966年にタイムスリップしてヤナカーギーと戦った時にね」
トレイン「おいおい、タイムスリップって…簡単に言うけど、めちゃくちゃ凄い事だぞ?」
アブソル「アブソッ!」
サーナイト「サナッ!」
R-GUN「ポケモン達も驚いているようだな」
ティガ「まあ、驚いても仕方ないか…」
ナレ男「では始めます、3・2・1・GO!!」

いつも通りナレ男の掛け声で大乱闘が幕を開けた。それと同時に、トレインがティガ目掛けてハーディスを撃った。あまりに一瞬の出来事であり、ティガは回避する事ができず、ダメージを受けた。

ティガ「うわぁっ!!」

トレインは続けて黒爪(ブラッククロウ)を放った。だが、ティガはその攻撃を間一髪回避した。

トレイン「へ~、やるじゃん」
ティガ「二度も食らってたまるか!」

一方、ネクサスは近くに落ちていたアイテムに目を付けた。そのアイテムはスパイダーショット、科特隊のアラシ隊員がメインで使用していた大型の銃である。

ネクサス「よし! 使える物は何でも使おう!」

ネクサスはスパイダーショットを手に取り、アブソル目掛けて撃った。スパイダーショットからは強力なビームが放たれ、そのままアブソルを場外に吹き飛ばし、撃墜した。

ネクサス「とんでもない威力だな…!これが科特隊の兵器…!」

一方のネオスも、近くに落ちていたアイテムに目を付けた。そのアイテムはマルス133、理論上はスペシウム光線と同等のビームを放つ銃である。

ネオス「これが人類初のメテオールとも言われる伝説の兵器か!」

メテオールとは、科特隊が活躍した数十年後の時代にGUYSが対怪獣、宇宙人用超絶科学技術として研究、応用した超兵器で、その時代ではメテオールで地球を防衛しているのだ。マルス133を装備したネオスは、トレインに銃口を向けた。

ネオス「マルスって聞くとあのイケメン王子を思い出すけど…!」

ネオスはマルス133の引き金を引き、マルス133から強力なビームが放ち、トレインを一撃で撃墜した。その威力に、ネオスは驚きを隠せなかった。

ネオス「…何て威力だ…こりゃ科特隊の強さも頷けるぜ…」

科特隊の兵器で撃墜されたファイター達の断末魔を聞いていた他のファイター達は、今回登場するアイテムの強力さに気づいてしまった。

イヴ「もしかして、今回のアイテム、いつもより強いの?」
R-GUN「ならば、使わざるを得ないな」

ファイター達は一旦戦いを放棄し、ステージに落ちているアイテムを探し始めた。その時、遠くからキャタピラの駆動音が聞こえて来た。

サーナイト「サナ?」
イヴ「何の音?」

しばらくすると、ステージにベルシダーが現れた。ベルシダーは科特隊のイデ隊員が開発に携わった試作地底戦車で、巨大なドリルの付いた赤と銀のツートンカラーの戦車である。

トレイン「だっはは! 何だあのドリル戦車!!」
R-GUN「戦車にドリルを取り付けるだけで地中を掘り進めるものなのか?」
ティガ「GUTSのピーパーと言い、この手のメカは安全性とか大丈夫なんだろうか…」

すると突然ベルシダーはレーザー砲を撃ってきた。レーザー砲をモロに食らったR-GUNは一撃で撃墜されてしまった。

トレイン「あ、もしかして見た目馬鹿にした事怒ってる?」

トレインの言った事は的中していたのか、ベルシダーはドリルを高速回転させながら急発進し、ファイター達を追いかけて来た。

ネオス「逃げろぉぉぉッ!!」

ファイター達は巨大なドリルの餌食になるまいと全力で走った。大乱闘をするはずが、急に鬼ごっこが始まったのである。

トレイン「おいネオス、こりゃ一歩間違えたらデスるな!」
ネオス「んなこと言ってる場合かぁぁぁッ!!」

ファイター達は必死に走ったが、結局ネクサスは逃げ遅れて撃墜されてしまった。すると、ベルシダーは怒りが収まったのか、地面に潜って去って行った。

ネオス「科特隊って、案外容赦のない人達なんだなぁ…」
イヴ「一応、再現ステージだから本当はこんな人達じゃないと思うよ」

その時、ネオスとイヴ目掛けて飛んでくる物体があった。

ネオス「ん? 何か飛んでくる…」

すると、その物体はネオスとイヴの近くで大爆発を起こした。科特隊の兵器の一つであるナパーム手榴弾だ。この武器は多々良島にてマグラーを倒した武器であり、高い威力を誇る。当然、ネオスとイヴが無事な訳がなく、撃墜されてしまった。ナパーム手榴弾を投げたのはトレインで、トレインは元の世界でも手投げ弾を使用した事があり、この手のアイテムの扱いはお手の物であった。

トレイン「悪いな、姫っち、これは大乱闘だからな」

トレイン続けて2個目のナパーム手榴弾を投げた。投げた先にはティガがおり、ティガもその爆発で撃墜された。

トレイン「よっしゃ! 命中!」

一気に3人のファイターを撃墜したトレインは満足げに喜んでいた。

一方、まだ一度も撃墜されていないサーナイトはR-GUNと戦っていた。サーナイトはマジカルリーフやサイコキネシスなどの技を使い、R-HUNを苦しめていた。あっという間にR-GUNはボロボロになったが、R-GUNにはまだ切り札があった。

R-GUN「これを使うしかないようだな…」

そう言って手に取ったのはキャラクターカプセルであり、R-GUNはそれを使用し、中からは三面怪人ダダが現れた。

R-GUN「さて、その腕前を見せてもらおうか…」

ダダは手に持っていた銃型の装置、ミクロ化器からエネルギーを照射した。そのエネルギーはサーナイトに命中し、サーナイトは豆粒のように小さくなった。突然小さくなり、混乱するサーナイトを、R-GUNは理不尽にも踏みつぶし、撃墜した。

R-GUN「悪いが、これも勝負なのでな…」

その後、役目を果たしたダダは去って行った。

サーナイトが撃墜され、全員のストックが2になったその時、科特隊基地の方から1機の戦闘機が発進した。その戦闘機は赤と銀のツートンカラーが特徴の機体、ジェットビートルだ。科特隊の主力メカとして多くの怪獣を倒したその機体は、基地の周辺で戦っているファイター達に接近してきた。

トレイン「何かまた来るぞ…」
ネオス「あれは…! ジェットビートル! 科特隊のスーパーメカだ!」
R-GUN「こっちに飛んできている…嫌な予感しかしないな…」

R-GUNの予想は的中し、ジェットビートルはファイター達に対し、レーザー砲やミサイルを撃ってきた。するとファイター達の周辺では大爆発が発生し、その爆風でファイター達は吹き飛ばされた。

トレイン「ゲホッ、いってェな、くそっ」
R-GUN「中々容赦のない攻撃だ…」
アブソル「ソルッ!」

ジェットビートルはファイター達にトドメと言わんばかりに対怪獣ナパーム弾を投下した。対怪獣ナパーム弾は大爆発を起こし、アブソル、トレイン、イヴを撃墜した。

ティガ「くっ! 何て滅茶苦茶な攻撃方法だ!!」
ネオス「1966年らしいと言えばらしいけど…」
ネクサス「1966年に変なイメージを付けないでくださいっ!!」

その後、ジェットビートルは科特隊基地に帰投した。それを見たファイター達は安堵し、大乱闘を再開した。

R-GUN「さて、あの戦闘機もいなくなった事だ、続きを始めようか…」
ネオス「OK! ちなみにあれはジェットビートル、覚えとくようにね!」

すると、ネオスの近くにキャラクターカプセルが落ちて来た。ネオスは素早い動きでキャラクターカプセルを手に取り、使用した。中からは栄光の初代ウルトラマンが現れた。

ネオス「あれは…! 栄光の初代ウルトラマン…!!」
ネクサス「この方が伝説のウルトラマンさんですか…」
ティガ「あの時と同じで、やはり貫禄があるなぁ…」

すると、ウルトラマンは腕を十字に組み、スペシウム光線を放った。スペシウム光線はR-GUNに命中し、R-GUNは撃墜された。

トレイン「あいつ、中々やるな」

ウルトラマンは続けてティガとネクサス目掛けて八つ裂き光輪を放った。草刈り機の円盤の様な形をしたその光輪は2人目掛けて飛んで行き、ティガとネクサスを真っ二つに斬り裂き、撃墜した。

ネオス「流石は初代ウルトラマンだ、まだまだ彼から見習う事が多そうだな」
その後、ウルトラマンは上空に飛び去り、戦場から去って行った

ウルトラマンが去った直後、トレインはある銃を発見した。科特隊の隊員たちが装備している銃、スーパーガンだ。スーパーガンは典型的な光線銃であり、レーザーを放って攻撃する。

トレイン「この銃、何か良さげだな、使ってみるか」

早速トレインはスーパーガンをアブソルに向けて撃った。その威力を前に、アブソルはダメージを受けた。

トレイン「トドメは俺がやるぜ! 黒爪(ブラッククロウ)!!」

トレインはハーディスを使ってアブソルに高速4連攻撃を放った。黒爪の威力は高く、痛手を負っていたアブソルは撃墜された。

一方のR-GUNもとあるバズーカを発見した。そのバズーカの名はマッドバズーカ、科特隊が開発した兵器で、対ケムラー戦などで使われたそのバズーカは、高い威力を発揮する。

R-GUN「悪くはない銃だ…気に入ったぞ…」

R-GUNはマッドバズーカをネクサスに向け、発射した。発射された弾頭はネクサスに着弾し、ネクサスを一撃で撃墜した。

R-GUN「ほう…中々の威力だ…」

R-GUNは続けてサーナイトに向けてマッドバズーカを撃った。サーナイトにもマッドバズーカの弾頭が着弾し、撃墜された。

R-GUN「フフフ…中々面白くなってきたぞ…」

面白くなってきたR-GUNはトレインに銃口を向けた。銃口を向けられた事を察知したトレインはマッドバズーカの銃口向けてハーディスを撃った。すると、マッドバズーカの中にセットされた弾頭が爆発し、その爆発でR-GUNは撃墜された。

トレイン「銃口のでかいバズーカは、俺にとっちゃただの的だぜ」

残るファイターはティガ、ネオス、トレイン、サーナイト、イヴのみとなった。この内、まだ一度しか撃墜されてないネオスはティガとイヴから執拗に攻撃を受けていた。

ネオス「ちょっと待って! 2対1なんて勝ち目無いってば!」
イヴ「ネオスさんはエリートなんでしょ? これぐらい何とかできるはずだよ!」
ティガ「イヴの言う通りだぞ! ネオス!」

すると、ネオスの闘志に火が付いたのか、2人に対して応戦する事にした。

ネオス「仕方ないな! 勇士司令部所属のウルトラマンの力、見せてやる!!」

ネオスは巨大な光の剣、ウルトラライトソードを生成し、イヴを斬りつけ、撃墜した。

ティガ「とうとう本気を出して来たようだね、ネオス!」
ネオス「ああ! この大乱闘、負けられないからな!」

すると、ティガはスカイタイプにチェンジし、ティガフリーザーを放った。ティガフリーザーを食らったネオスは凍結し、身動きが取れなくなった。その後、ティガのウルトラブレーンチョップを食らい、ネオスはバラバラにされて撃墜された。一方、トレインはサーナイトと交戦していた。トレインはサーナイトのマジカルリーフをハーディスで迎撃し、サーナイトもハーディスの銃弾をリフレクターで防御していた。

トレイン「さて、どうやって倒しましょうかねっと」

そんなトレインの近くに、キャラクターカプセルが落ちて来た。トレインはそれを取ろうとしたが、サーナイトはじんつうりきを使って自分の近くに引き寄せた。

トレイン「しまった! 先に取られちまったか!」

サーナイトがキャラクターカプセルを使うと、中からえりまき怪獣ジラースが現れた。

トレイン「何だあのほうれん草を首に付けたゴジラは!!」

自分の見た目を馬鹿にされて怒ったのか、ジラースは放電光線を放った。放電光線を食らったトレインは場外まで吹き飛ばされ、撃墜された。その後、ジラースは怒りが収まったのか、帰って行った。そして、残るファイターはティガ、ネオス、サーナイトのみとなった。残る3人のファイターは決着を付けるべく、一か所に集まった。

ティガ「よし! 残るは僕達だけだ!」
ネオス「決着を付けよう!」
サーナイト「サナサナ」

そして、3人は一斉に攻撃を仕掛けた。ティガはハンドスラッシュを、ネオスはネオスラッシュを、サーナイトはマジカルリーフを放った。だが、その3つの攻撃は相殺し、無力化された。その時、戦場にアルスマクリスタルが落ちて来た。

ネオス「どうやら、あれを取った人の勝ちみたいだね!」
サーナイト「サナサナ」
ティガ「よし! 行くぞ!!」

ネオスはアルスマクリスタルにネオスキックを放った、続けてサーナイトサイコキネシスでアルスマクリスタルを宙に浮かせ、地面に叩き付けた。そして、ティガはパワータイプにチェンジし、ウルトラかかと落としを放った。すると、アルスマクリスタルが割れ、ティガは切り札待機状態になった。

ネオス「しまった! ティガに取られた!!」
サーナイト「サナッ!?」

ティガはマルチタイプに戻った後、ゼペリオン光線の発射態勢を取った、両腕を腰の位置まで引き、前方で交差させた後、左右に大きく広げてエネルギーを集め、L字型に腕を組んでゼペリオン光線を放った。ゼペリオン光線を食らったネオスとサーナイトは爆散し、撃墜された。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、ティガ!!」
ティガ「人間は…自分自身で光になれるんだ!!」

こうして、今回のアルスマはティガの勝利となった。久しぶりのアルスマは全世界で高視聴率を記録した。そして巷では早くも次回のアルスマを楽しみにする声が続出した。その後、今回出場したアルスマファイター達が集まって何やら話をしていた。

イヴ「ダイゴさん、優勝おめでとう!」
ダイゴ「ありがとう、イヴちゃん」
カグラ「まさかミラクルマンを越えたウルトラマンの俺が優勝を逃すなんてね…まだまだ特訓が足りなかったよ」
孤門「それは僕もです、カグラさん」
トレイン「…ところでさ、前から気になってたんだけど、ダイゴってどっかのアイドルにいそうな顔してるよな」
ダイゴ「え? 僕ってそんなにアイドルっぽい顔してますか?」
イヴ「う~ん…言われてみればそんな感じの顔、してるかも」
サーナイト「サナサナ」
トレイン「ダイゴ、お前モテモテだな、本当にアイドルみたいだぞ」
アブソル「ソルソルッ!」
ダイゴ「からかわないでください、僕はアイドルじゃないです!」
トレイン「じゃあ、ウルトラマンになれるアイドルってのはどうだ?」
ダイゴ「ウルトラマンになれるアイドル!?」
イングラム「なるほど、それは名案だな」
ダイゴ「よくないですよ、も~」

今回のアルスマで優勝したティガ/ダイゴであったが、他のファイターからの冗談には流石に勝てないようであった。そして、アルスマファイター達は次回も人々を楽しませる為に奮闘するのであった。

[アルスマ ステージ カオスの神殿]

久々に再開したアルスマは再開前以上の人気を博していた。そして、その人気を得て今回もアルスマが開催された。
今回の出場ファイターはクラウド、エイト、龍騎/真司、バーサル騎士、カムイ、マルス、クー&レン、メイプルだ。そんな今回のステージはカオスの神殿だ。光の戦士達がセーラ姫を攫ったガーランドを追って冒険したダンジョンであり、中には沢山のコウモリが飛び回っている。果たしてファイター達はこのステージでどんな激闘を繰り広げるのか?

レフェ子「今回のルールも変わらず時間無制限、ストック3、アイテムありです!」
クー「何だここ、気味悪いな…」
レン「コウモリが沢山いるね…」
メイプル「ちょっと、怖い、かも…」
エイト「で、今回のファイター達は全員ファンタジー要素がある人達が集まってるんだね」
カムイ「確かにそうですね」
龍騎「でも俺って、そんなにファンタジー要素あるか?」
マルス「多分だけど、龍の騎士だから、じゃないかな?」
バーサル騎士「なるほど、ならば納得がいきますね」
クラウド「いや、かなり無理やりだぞ…」
龍騎(絶対俺より魁の方が適任だっただろ…)
ナレ男「では始めます、3・2・1・GO!!」

いつも通りナレ男の掛け声で大乱闘が幕を開けた。それと同時にバーサル騎士は電磁ランスでマルスを攻撃した。だが、マルスはカウンターを仕掛け、逆にバーサル騎士を攻撃した。

マルス「甘いよ、バーサル騎士くん」
バーサル騎士「くっ…! そう簡単にはいかなかったか…!」

一方の龍騎はドラグバイザーにアドベントのカードをセットした。すると、契約モンスターであるドラグレッダーが現れた。赤い龍の見た目をしたドラグレッダーは突撃し、エイトとカムイを吹き飛ばした。続けて、龍騎はドラグセイバーを召喚し、最後は弱ったエイトを強く斬りつけ、撃墜した。

龍騎「っしゃあ!!」

龍騎がエイトを撃墜していた頃、メイプルはモンスターカードを見つけ、拾って使用すると、岩石の巨兵が現れた。名前の通り、岩石でできた巨大な体を持つこのモンスターは、手に持った巨大な剣をバーサル騎士に突き刺した。岩石の巨兵の必殺技、砕岩剣(ロック・クラッシュ・ソード)である。この攻撃で、バーサル騎士は一撃で撃墜されてしまった。

クラウド「さて…俺はどう攻めようか…」

そう考えていると、クラウドの目の前に一つのアイテムが落ちて来た。そのアイテムはキャラクターカプセルで、クラウドはそれを使用した。すると、中からは大亀怪獣カメーバが現れた。

クラウド「なるほど、こいつは強そうだな」

すると、カメーバは突然クラウドを甲羅で下敷きにし、撃墜した。その後、呼び出した本人を撃墜したカメーバはどこかへと去って行った。

クー「え? クラウド自分が呼んだアシストキャラに撃墜されたぞ?」
レン「ねえ、レフェ子さん、何でクラウドさんやられちゃったの?」
レフェ子「えっと…カメーバは宇宙生物が地球のマタマタガメに取り付いて生まれた怪獣で、その宇宙生物はコウモリの鳴き声を浴びると死滅してしまうの」
レン「つまり、このステージのコウモリ達のせいで思考能力を喪失しちゃったんだ」
レフェ子「そう言う事よ、レンちゃん」

その後、思いもよらぬアクシデントで撃墜されたクラウドはステージに戻って来た。

クラウド「くっ! あの亀のせいでストックを1つ失ってしまった…」

そして、クラウドはクーに攻撃を仕掛ける為、走り出した。クーは慌てて同契(リアクト)しようとしたが、それより先にクラウドの凶斬りが炸裂した。そして、クーはあっさりと撃墜されてしまった。更に、クラウドは続けて龍騎に攻撃の的を絞った。

龍騎「え? 今度は俺!?」

クラウドの攻撃を防ぐべく、ドラグセイバーで急いで防御態勢を取ったが、バスターソードの一撃でドラグセイバーは弾き飛ばされ、ジャンプ斬りを放つ技、ブレイバーで龍騎は叩き斬られ、撃墜された。

エイト「クラウドくん、張り切ってるな~」

その時、エイトの近くにアルスマクリスタルが落ちて来た。

バーサル騎士「あれは…! アルスマクリスタル…!!」
マルス「今回は出てくるのが早いね」

ファイター達はアルスマクリスタルを巡り、争奪戦を始めた。エイトは我先にと強力な炎を放つ呪文であるベギラゴンを唱えた。しかし、アルスマクリスタルを割るには至らなかった。その間、クーはレンと同契し、嘔を唱え始めていた。だが、その間にカムイは腕を竜化させ、水弾を射出させた。すると、アルスマクリスタルは割れ、カムイは切り札待機状態となった。

バーサル騎士「し…しまった…!!」

カムイは神祖竜に変身して強烈な水流を放った。そして、他のファイター達を水流の渦に巻き込み、そのままカムイ以外のファイター全員を撃墜した。この技がカムイの最後の切り札、激流砲(げきりゅうほう)である。全員がアルスマクリスタルを取る為に一か所に集まっていた事が、今回のカムイの大量撃墜に繋がったのだ。

今現在、カムイはまだ撃墜無し、マルスとメイプルは1回撃墜、それ以外のファイターは2回ずつ撃墜と言った状況になっている。当然、この状況でカムイが狙われないわけがない。ステージに復帰したファイター達は全員、まだ1回もやられてないカムイを総攻撃した。そして、カムイはコテンパンにやられ、撃墜された。

クー「さ~て、こっからどう逆転すっかな」

その時、クーの近くにキャラクターカプセルが落ちて来た。クーは釣り針の様なワイヤーフック、アンゲルで引き寄せると、早速キャラクターカプセルを使用した。すると、中からはメガトン級ムサシが現れた。

クー「うわ~、でっけえロボットだ…」
ムサシ「行くぜ! メガトンパーーーンチ!!」

ムサシは巨大化させた拳からエネルギー弾をカオスの神殿の床に向けて撃ち、発生した衝撃波でクー以外のファイター達は全員大ダメージを受けた。

クラウド「くっ! 何て威力だッ!!」
ムサシ「やられたらやり返す、ジョーシキだぜ」

そう名言を言い残してムサシは去って行った。一方、大ダメージを受けたファイター達はどうするか悩んでいた。特に、残りストックが1しかないファイター達は後がない。それぐらい、メガトンパンチの被害は大きかったのである。

龍騎「くそっ! 一体これからどうすりゃいいんだよ!!」

その時、ステージにいくつかの回復アイテムが落ちて来た。恐らく、このままでは大乱闘があっさり終わってしまうからと言うゲームマスターであるマスターファフニールからの指示であろう。ファイター達は、ありがたく回復アイテムを頂く事にした。

クラウドスペシャルドッグを拾い、それを食した。スペシャルドッグは体力を大幅に回復するアイテムであり、回復系アイテムの中ではかなりの回復量を誇る。一方の龍騎は1粒のどんぐりを拾った。

龍騎「…何これ?」

そのアイテムの名は涙のどんぐり、名前の通り、雀の涙程度の体力が回復するアイテムである。

龍騎「…まあ、無いよりマシか…」

龍騎は涙のどんぐりをかじって体力を僅かに回復させた。他のファイター達も、食べ物などの体力回復系アイテムを食べると、準備を整え、大乱闘を再開させた。

マルス「さて、まずは僕から行くよ!!」

マルスはメイプルに連続で攻撃を仕掛けた。4連続で攻撃を仕掛けるマルスの得意技、マーベラスコンビネーションだ。メイプルは自慢の防御力で防御したが、続けてマルスはシールドブレイカーを放った。相手の防御を貫通する効果を持つこの技を前に、メイプル自慢の防御力も一撃で砕かれた。そして、メイプルはそのまま場外まで吹っ飛び、撃墜された。

ストック1個、大ダメージと後がない龍騎は、キャラクターカプセルを拾い、使用した。すると、中からKG-6スレイプニールが現れた。

龍騎「…何か、まんま量産機的な奴が出てきたけど、強いのかこいつ?」
スレイプニール「誤差修正、目標、ファイア」

スレイプニールはグレネードランチャーを撃った。その弾頭はクーに見事命中し、クーを撃墜した。

スレイプニール「うまくいって良かった」

そう言い残し、スレイプニールは去って行った。

一方、まだ一度しかやられてないカムイとマルスは、それぞれクラウド、バーサル騎士と交戦していた。

クラウド「お前はこれで終わりだ、カムイ」

クラウドはカムイに対し、凶斬りを放った。それでもなお耐えるカムイに対し、クラウドは追撃のクライムハザードを放った。これには流石に耐えられず、カムイは撃墜された。

一方のマルスも、バーサル騎士のバーサルソードで連続攻撃を食らい、苦戦していた。素早い攻撃をする上、おまけに体が小さい。このせいで、マルスは翻弄されていた。

バーサル騎士「倒れろぉぉぉッ!!」

マルスはバーサルソードで一刀両断にされ、撃墜された。こうして、ゲームオーバーになったクー&レンを除いた全員がストック1となった。

エイト「これで全員平等だね!」
クラウド「さて、決着を付けるぞ」

クラウドはバーサル騎士に一気に接近し、凶斬りを放った。更に、続けてブレイバーを放ち、バーサル騎士を撃墜した。

メイプル「クラウドさんのこの早業、凄いよ~」
クラウド「なら、お前も受けてみるか?」
メイプル「へ?」

クラウドは近くにあったボム兵をメイプルに投げつけた。ボム兵の爆発に、防御をして何とか耐えたメイプルであったが、クラウドはメイプルに接近し、画竜点睛を放った。画竜点睛は強烈な回転斬りであり、流石のメイプルもこのコンボには耐えられず、撃墜された。

一方、カムイとマルスは2人で戦っていた。両者一歩も譲らぬ剣での攻防は、どちらも完全に互角であった。

マルス「やるね、カムイ」
カムイ「マルスさんこそ」

その時、遠くから2人を狙う人物がいた。その人物はエイト、エイトはスマートボムを2人に投げつけた。強力な爆風がマルスとカムイを襲い、撃墜した。

エイト「これも大乱闘だから許してね」

一方、瀕死の龍騎クラウドに追い掛け回されていた。クラウドの一撃は威力があり、今一撃でも食らったら確実にやられる。何とか起死回生のアイテムを探していると、そのアイテムはあった。そう、リベンジシューターである。蓄積ダメージによって威力の変わるこの銃を手に取ると、龍騎クラウド銃口を向け、撃った。そして、クラウドは一撃で撃墜されてしまった。

エイト「やるじゃん、龍騎くん」
龍騎「エイトか…」
エイト「でも、僕はそんな攻撃じゃやられないよ」

やたら自信満々のエイトに、龍騎は怪しさを感じていた。よく見ると、エイトの胸にバッヂが付いているではないか。これは恐らく、フランクリンバッヂ。飛び道具を反射する効果を持っているこのバッヂには、リベンジシューターの弾丸ですらも反射されてしまう。それに気づいた龍騎はリベンジシューターを捨て、近くに落ちていたキャラクターカプセルを使用した。

エイト(くっ…フランクリンバッヂに気づかれた…!!)

龍騎の使用したキャラクターカプセルからは、ビルバインが現れた。

ビルバイン「はあああああっ! ハイパーオーラ斬りっ!!」

ビルバインはオーラソードにオーラを纏い、エイトを斬りつけた。その切れ味は凄まじく、エイトは真っ二つにされ、撃墜されてしまった。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、龍騎!!」
龍騎「俺は絶対に負けられない!!」

こうして、今回のアルスマは龍騎の勝利となった。この戦いは龍騎のいた世界でも中継され、龍騎の仲間達は龍騎の勝利を喜んだようだ。その後、今回出場したアルスマファイター達が集まって何やら話をしていた。

エイト「優勝おめでとう、真司くん」
真司「ありがと、俺もやっと優勝できたぜ~」
バーサル騎士「それはよかったですね」
メイプル「私ももう1回優勝してみたいな~」
クラウド「そうはいかない、次は俺が優勝する」
クー「いやいや! 今度こそオレが優勝する!!」
レン「クー…燃えてる…」
カムイ「みなさん元気ですね」
マルス「まあ、元気な事はいい事だよ」

こうして、今回のアルスマは幕を閉じた。アルスマファイター達はそれぞれが競い合い、自分自身を高めていっているのだ。そしてその経験は、いつか必ず役に立つときが来るはずである。

[アルスマ ステージ 民家]

久々に再開したアルスマも早3度目となった。安定した人気を獲得したアルスマは、今や人気番組となり、世界中のファンを楽しませている。
今回の出場ファイターはドラゴニュート、ティガ/ダイゴ、デスティニー/シン、遊戯、キリト、イヴ、アリア、メイプルだ。そんな今回のステージは民家だ。とある人物の家の中で戦い、部屋には様々な物がある。出場ファイター達は皆、小さくなり、この部屋で大乱闘するのだ。

レフェ子「今回のルールも変わらず時間無制限、ストック3、アイテムありです!」
デスティニー「このステージ、やたら散らかってるけど、誰の部屋だ?」
ティガ「その人の事だけど、確か…作者がどうこう言ってたなぁ…」
ドラゴニュート「誰それ、つーか散らかってるって言うなら俺の部屋もだぞ」
闇遊戯「散らかってる事を自慢するな、と言うかこの部屋、色々なものがあるな」
キリト「俺と遊戯、イヴ、アリア、メイプルのフィギュアがあるな」
イヴ「ほんとだ、私のフィギュアがある」
アリア「あたし達のフィギュアなんて持って、アルスマのファンかしらね?」
メイプル「どっちにしても、よくできたフィギュアだな~」
ナレ男「では始めます、3・2・1・GO!!」
    
いつも通りナレ男の掛け声で大乱闘が幕を開けた。それと同時に、闇遊戯が行動を開始した。

闇遊戯「オレの先行! ドロー! 幻獣王ガゼル召喚!!」

闇遊戯は獣のモンスター、幻獣王ガゼルを召喚した。そして、幻獣王ガゼルはキリトにクロウ・オブ・デストラクションを放った。この攻撃を食らったキリトは吹っ飛ばされたが、キリトの近くにはあるアイテムがあった。

キリト「あれ? これ、モンスターカードか?」

何と、キリトの近くにあった物は、モンスターカードであった。恐らく、この家に住む者の私物なのだろう。

キリト「何でもいいや、使える物は使わねーとな!!」

キリトはモンスターカードを使用した。すると、閃刀姫-レイが姿を現した。

闇遊戯「何だあのモンスターは!?」

閃刀姫-レイは閃刀で幻獣王ガゼルと闇遊戯を斬りつけ、撃墜した。その頃、各地でも乱闘が起こっていた。ドラゴニュートはノートパソコンの近くでティガ、デスティニーと戦っていた。その近くには、複数のフィギュアが置かれていた。

ドラゴニュート「よくできたフィギュアだな~」
デスティニー「よく見るとカムイやマルスのフィギュアもあるな」

3人はフィギュアを眺めながら戦っていた。すると、ドラゴニュートがある事を閃き、カムイのフィギュアに近づいた。そして、カムイのフィギュアの手に触ってみた。

ドラゴニュート「…やっぱ何も起こらないか」

そう思ったその時、カムイのフィギュアは輝きを放った。

ティガ「な…何だ…!?」

その輝きが収まると、カムイは台座から離れ、動き出していた。

ドラゴニュート「やっぱりこれもステージギミックだったか!」

カムイはティガとデスティニーの方に向かい、夜刀神・終夜で2人を斬りつけ、撃墜した。その後、役目を終えたカムイは元のフィギュアへと戻った。

一方のイヴ、アリア、メイプルは本棚の近くで戦っていた。3人は少し休み、本棚のラインナップを見ていた。

メイプル「凄い色んな本があるね~」
アリア「緋弾のアリアの他にも、ナイツ&マジックとか、BUSTER DRESSがあるわね」
イヴ「あっ!BLACK CATだ! BLACK CATがあるよ!!」

その時、本棚を眺める女性陣を攻撃しようとキリトがモンスターカード片手にやって来た。そして、キリトは持っていたモンスターカードを使用した。キリトの使用したモンスターカードからは、アロメルスの蟲惑魔、ティオの蟲惑魔、ランカの蟲惑魔が現れた。

イヴ「何か現れたよ!!」
アリア「あそこにキリトがいるから、あいつの仕業ね!!」

キリトの召喚した3体の蟲惑魔は電撃を放ち、3人を撃墜した。

キリト「油断大敵だぜ」

その頃、一番最初に撃墜された闇遊戯は、テレビの近くを探索していた。そこには、ナースデッセイ号のおもちゃが置かれていた。

闇遊戯「こいつを起動できれば、面白いんだがな…」

そう言って闇遊戯がナースデッセイ号の上に乗ると、何と、ナースデッセイ号が動き出し、低空を飛行した。

闇遊戯「やはりな、このステージにあるものは全て動くんだ!!」

ナースデッセイ号は闇遊戯を乗せたまま飛び、近くにいたドラゴニュートに対し、ナースキャノンを撃った。ナースキャノンは高火力のビームであり、ドラゴニュートを一撃で撃墜した。その後、ナースデッセイ号はキリトを発見した。そして、キリトもナースキャノンの一撃で撃墜した。

闇遊戯「中々やるな、この戦艦!」

現在、全ファイターは一度撃墜されている。その中でも、ナースデッセイ号を駆る闇遊戯は特に有利と思われる。ナースデッセイ号は現在、船体下部にドッキングした艦載機、ガッツファルコンを切り離し、出撃させていた。そのガッツファルコンは現在、ティガ、デスティニーの2人と戦っていた。

ティガ「このガッツウイングもどき、中々強い!!」

ガッツファルコンは素早い動きで2人の攻撃をかわし、ガンポッドアームから機関砲を撃ってチマチマと攻撃していた。このままではやられると悟ったデスティニーは、両肩に装着したフラッシュエッジ2ビームブーメランを投げ、見事ガッツファルコンを撃墜したのであった。一方のドラゴニュート、キリトの2人は自分を撃墜した相手である闇遊戯と対峙していた。

ドラゴニュート「遊戯てめえ! さっきはよくもやってくれたな!!」
キリト「今すぐその戦艦から引きずり降ろしてやる!!」
闇遊戯「フッ、できるものならやってみな!!」

その時、先ほどキリトにやられた女性陣3人も現れた。

アリア「キリト! さっきはよくもやってくれたわね!!」
イヴ「覚悟はできてるよね?」
メイプル「本気で行っちゃうんだから!!」
キリト「え? 今!?」

この状況を好都合と考えた闇遊戯は、ナースデッセイ号を戦闘形態のバトルモードに変形させた。龍の形をしたバトルモードは、戦闘に長けた形態である。その間、キリト達は大乱闘を行っており、ドラゴニュートだけは今は争っている場合じゃないと言っていたが、彼も無理やり大乱闘に巻き込まれていた。そして、ナースデッセイ号はマキシマナースキャノンをチャージ、ドラゴニュート達向けて発射した。

ドラゴニュート「あーあ…」

マキシマナースキャノンを食らったドラゴニュート達5人は、攻撃を食らって痛いと思う間もなく、一瞬で消滅した。それほどの高威力の攻撃を食らったのだ。一気に5人も倒した闇遊戯は、満足そうにしていた。そこに現れたのは、ティガとデスティニーであった。

闇遊戯「ティガとデスティニーか…」
ティガ「遊戯! お前とそのアートデッセイ号もどきを倒してやる!!」
闇遊戯「どうやって倒すつもりだ」
デスティニー「それは、このカードだ!!」

ティガとデスティニーは2人で1枚のカードを闇遊戯に見せた。そのカードを見た闇遊戯は、驚きの表情を見せた。

闇遊戯「そのカードは…! 狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)…!!」

狂戦士の魂は、大乱闘だと使用者が大ダメージを受ける代わりに、一定時間の間、全能力が超アップするカードである。ティガとデスティニーは狂戦士の魂を使用し、大ダメージを受けた後、超パワーアップを果たした。

闇遊戯「くっ! だがこのナースデッセイ号なら…!!」

ナースデッセイ号がマキシマナースキャノンをチャージしようとしたその時、デスティニーの高エネルギービームライフルが砲身を直撃し、ナースデッセイ号の頭部が爆散した。一方のティガはパワータイプにチェンジし、ナースデッセイ号の胴体にウルトラかかと落としを放った。攻撃を食らったナースデッセイ号はへし折れ、爆散した。そして、闇遊戯はその爆発に巻き込まれ、撃墜された。その後、狂戦士の魂の効果が切れたティガとデスティニーは、体力を使い果たして地面に倒れ込んだ。まだ撃墜はされてなかったが、そこにイヴが現れた。

デスティニー「…終わったな」

ティガとデスティニーは、イヴの羽根の弾丸(フェザーブレッド)を食らい、撃墜された。こうして、全ファイターが2度ずつ撃墜された状態となったのである。

後がない闇遊戯は、カオス・ソルジャーを召喚した。闇遊戯が攻撃対象にしたのは、ティガとデスティニーである。

闇遊戯「カオス・ソルジャーの攻撃! カオス・ブレード!!」

カオス・ソルジャーは巨大な剣を振り下ろし、衝撃波を放った。だが、ティガとデスティニーは回避した。ティガはティガスライサーを放ち、カオス・ソルジャーを撃破した。

闇遊戯「何っ!?」

デスティニーは続けて高エネルギー長射程ビーム砲を構えた。その時、闇遊戯は魔法カード光の護封剣を使用した。光の護封剣の効果で、ティガとデスティニーはしばらく行動することができない。その間、闇遊戯はバスター・ブレイダーを召喚し、攻撃を仕掛けた。そして、バスター・ブレイダーは破壊剣一閃を放ち、ティガとデスティニーは斬り裂かれ、2人まとめて撃墜された。一方のドラゴニュートとキリトは、イヴ、アリア、メイプルと交戦していた。ドラゴニュートは槍を持ったイヴと激戦を繰り広げていた。イヴが生成した槍は非常に丈夫で、ドラゴニュートのスティールソードと斬り合う事ができた。だが、武器の扱いはドラゴニュートの方が慣れており、イヴは徐々に押され始めていた。そして、ドラゴニュートは剣に青白い光を纏い、イヴを斬りつけた。ドラゴニュートの特技の一つ、ペイルシャインである。ペイルシャインを食らったイヴは場外まで吹き飛び、撃墜された。一方のキリトは、メイプルのシールドアタックを食らい、吹き飛ばされていた。接近しようにもアリアの二丁拳銃が鬱陶しく、中々接近できない。その時、ティガとデスティニーを倒した闇遊戯と、イヴを倒したドラゴニュートが乱入して来た。

キリト「おいおい…こりゃ生き残った奴が勝利らしいな」
アリア「そうみたいね…」

闇遊戯はバスター・ブレイダーに指示を出し、メイプルを攻撃した。メイプルは防御し、ダメージを最小限に抑えた。ドラゴニュートはアリアにフレイムリッパーの魔法を唱え、炎のカッターがアリアに飛んで行ったが、アリアはそれを回避、そして、キリトを2本の小太刀で斬りつけ、キリトを撃墜した。一方のドラゴニュートは、メイプルにインパルススラッシュを放った。メイプルはその攻撃さえも防御したが、流石にダメージは受けていた。その間に、バスター・ブレイダーは後ろからメイプルを斬りつけた。モロに攻撃を食らったメイプルは場外まで吹き飛び、撃墜された。ドラゴニュートはバスター・ブレイダーと交戦し、バスター・ブレイダーの振った剣をギリギリ回避し、サンダーエッジを放ってバスター・ブレイダーを撃破した。その後、闇遊戯はモンスターを召喚しようとしたが、ドラゴニュートはエクスプロージョンを唱え、闇遊戯を撃墜した。そして、優勝まで残すところアリア1人となったその時、ドラゴニュートの右脇腹に激痛が発生した。

ドラゴニュート「くっ…! ここまで来て…!!」
アリア「どうやら、さっきのバスター・ブレイダーの一撃がかすっていたみたいね」

そう告げてアリアはドラゴニュートに蹴りを食らわし、撃墜した。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、アリア!!」
アリア「銃による遠距離戦のテクニックの差、それがこの勝敗を生んだのよ」

こうして、今回のアルスマはアリアの勝利となった。アリア優勝の知らせを聞いたアリアの仲間達は、彼女の勝利を祝福したようである。今回のアルスマもいつも通り終わると思われていたが、今回は違った。何と、第五の挑戦者が現れたのだ。

アリア「挑戦者ってのは、あんたね?」
???「おお、そうだぞ、オラは孫悟空、よろしくな!」
アリア「そ…孫悟空…?」
悟空「ん? オラの名前が何か変か?」
アリア「変わった名前ね…まあいいわ、始めましょう」
悟空「そうだな、今から強い奴と戦えると思うと、オラワクワクすっぞ!!」

悟空は少し宙に浮き、アリアに急接近して来た。アリアは二丁拳銃で攻撃したが、悟空はそれを回避し、アリアに蹴りを放った。その攻撃を、アリアは2本の小太刀で防御し、ダメージを最小限に抑えた。しかし、悟空の攻撃力は高い、一撃でも食らえばただでは済まないだろう。アリアは真剣な表情で、次の一手を考えていた。

悟空「おめえ、武器を使うのか?」
アリア「当たり前よ、あたしは武装探偵、通称武偵だから」
悟空「ぶてい? 何だそりゃ、食えんのか?」
アリア「食べられるわけないでしょ!!」

その時、アリアの近くにキャラクターカプセルが落ちて来た。正攻法では悟空に敵わない事を悟ったアリアは、キャラクターカプセルを使用した。その中からはゴジラ2004、通称FWゴジラが姿を現した。

悟空「何だこの恐竜? ギランみてえにでっけぇな!!」

ゴジラは、口から放射熱線を吐き、悟空を攻撃した。悟空は何とか耐えようとしたものの、そのまま場外まで押し出され、撃墜された。

アリア「あれを耐えようとするなんて、化け物ね…」

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、アリア!!」

こうして、第五の挑戦者戦は終わった。その後、控え室では挑戦者の悟空と共に今回の参戦ファイターが話をしていた。

悟空「てな訳で、オラの名前は孫悟空だ! 今日からよろしくな!!」
ドラゴニュート「よ…よろしく…まさか悟空まで参戦するとは…」
カイト「おお…本物の悟空だ…」
イヴ「…ねえ、何でカイトさんがここにいるの?」
闇遊戯「大好きな悟空がいるから我慢できずにやって来たらしい」
メイプル「そんなに有名人なんだね、悟空さん」
カイト「そりゃあ、もう伝説だよ」
アリア「そんなに有名な人と戦ってたんだ、あたし」
ドラゴニュート「遅れたけど、アリア、優勝おめでとう!」
アリア「ありがと、やっと優勝できてよかったわ」
シン「アリアは結構優勝逃してたもんな」
アリア「毎回いい線までは行ってたんだけどね」
ダイゴ「まあ、優勝できたからいいじゃないか」
アリア「できれば、もう一回ぐらいは優勝したいわね」
悟空「なら、修行を頑張るしかねえな!!」
アリア「修行ねえ…、とにかく、あたし達はファイターだから、これから頑張りましょう」
悟空「ああ! オラは強え奴と戦って、優勝をいただく事にする!!」

今回の大乱闘は、アリアの優勝で幕を下ろした。そして、新たに参戦した伝説の超戦士、孫悟空。超戦士である彼は、大乱闘にどんな風を吹き起こすのか?

孫悟空
[原作では…]
初登場は1984年から週刊少年ジャンプで連載されたドラゴンボール。地球育ちのサイヤ人であり、他のサイヤ人と違って心優しい性格である。少年時代から数多くの強敵と戦い、その度に勝利しては強くなっていった。
[アルスマでは…]
原作漫画版の魔人ブウ撃破後の世界観から参戦している。言うまでもなく最強クラスの力を持っており、攻撃力防御力共にトップクラスの力を持っている。ちなみに、作者は本作に悟空を登場させるにあたって知り合いに漫画を全巻借りて読破している。読んだ感想としては予想していたより面白かったとの事。

[アルスマ ステージ 天下一武道会]

新たなファイターとして参戦した孫悟空、伝説の超戦士である彼は早速、次の大乱闘に参戦する。
そんな今回の出場ファイターは悟空、カイト、サンシロウ、ネクサス/孤門、ギャバンtypeG/撃、エイト、ダイ、マリオだ。そして、今回のステージは天下一武道会だ。悟空が元いた世界で開催されている格闘大会の会場であり、戦場自体は武舞台の上で戦うオーソドックスな戦場だが、場外に落ちると即ミスとなるこの戦場を前に、ファイター達はどんな激闘を繰り広げるのだろうか?

レフェ子「今回のルールも変わらず時間無制限、ストック3、アイテムありです!」
悟空「今から強え奴と戦えると思うと、オラワクワクすっぞ!」
カイト「俺も、憧れの悟空と戦えると思うと、ワクワクするぜ!!」
ネクサス「2人共、楽しそうですね」
ギャバンtypeG「確かにな、それにあの悟空と言う人物、かなりの実力と見た」
マリオ「これは負けられない戦いになりそうだね!」
サンシロウ「フッ…せやけど今回の戦いはこの関西最強の男、サンシロウ様のもんやで!!」
ダイ「ところでさ…あの悟空さんとエイトさんの顔、少し雰囲気似てない?」
エイト「え? そうかな…?」
ネクサス「言われてみれば…何となく似てるな…何でだろ?」
ナレ男「では始めます、3・2・1・GO!!」

いつも通りナレ男の掛け声で大乱闘が幕を開けた。それと同時に、悟空がギャバンtypeG目掛けて攻撃を仕掛けた。ギャバンtypeGは悟空の鍛え上げられた拳での一撃を食らい、吹き飛んだ。そしてそのまま場外に墜落し、撃墜扱いとなった。

悟空「ちょっとやりすぎちまったかな?」
カイト(流石悟空…弱体化は食らってるらしいけど、とんでもなく強いぜ…)

その様子を見ていたサンシロウは、悟空にサンシロウストレートを放とうとした。しかし、サンシロウは悟空の蹴りを顔面に食らい、空の彼方へ吹き飛んで行った。

エイト「…流石に強いね…」
マリオ「よし! 次は僕が相手だ!」
悟空「おめえ、中々やりそうだな、行くぞ!!」

悟空はマリオに攻撃を仕掛ける為、急接近した。その時、マリオはスーパーマントで悟空を攻撃した。すると、悟空はマントの効果で向きを反転させられた。

悟空「ん? あいつはどこだ?」
マリオ「後ろだよ」

マリオは悟空をジャイアントスイングで投げ飛ばした。そして、悟空は場外に墜落し、撃墜扱いとなった。

カイト「凄え…! あの配管工のおっさんが悟空を…!!」
マリオ「まあ、僕はスーパースターだから、これぐらいはね!」
サンシロウ「なら、今度はわいが相手や!!」

サンシロウはマリオにサンシロウキックを放った。しかし、その足をマリオに捕まれ、そのままジャイアントスイングで空の彼方へと消えていった。

エイト「彼は全く成長しないね…」

一方、ダイはネクサスにアバンストラッシュAを放った。しかし、ネクサスはその攻撃をマッハムーブで回避し、ダイの後ろに回り込んだ。そしてそのままコアインパルスを放ち、ダイを場外まで吹き飛ばした。しかし、ダイはトベルーラの呪文を唱え、空中に浮かんでステージに復帰した。

悟空「おっ、おめえも舞空術を使えんのか?」
ダイ「いや、これはトベルーラと言う呪文です」
悟空「呪文か~、バビディみてえだな」

そんな話をしていると、後ろからエイトがかえん斬りでダイを攻撃した。ダイはその攻撃を食らい、場外まで吹き飛ばされ、撃墜された。

悟空「おめえ、中々やるな、トランクスを思い出すぞ!」
エイト「まあね、僕は元の世界だと槍やブーメランを使った事もあるよ」
悟空「やっぱり世界は広いな、オラワクワクしてきたぞ!」

すると、悟空は瞬間移動し、エイトの後ろに回り込んだ。そして、エイトを蹴り上げ、エイトが吹き飛ばされた方へ瞬間移動し、そのままエイトを地面に蹴り降ろした。連続攻撃を食らい、地面に叩き付けられたエイトは倒れ込み、何とか立ち上がろうとした時にネクサスのジュネッスパンチを食らい、撃墜された。

悟空「おめえも中々強そうだな」
ネクサス「いえいえ、僕なんてまだまだですよ」

そこにカイトとマリオも参加し、戦いが始まった。

カイト「悟空の実力がどれほどのものか楽しみだぜ」
マリオ「僕も、他のみんなに負けてられないからね!」

カイトは悟空目掛けて破壊ブラスターを放った。しかし、悟空は瞬間移動でそれを回避し、ネクサスの目の前に現れ、ネクサスをマリオ目掛けて投げ飛ばした。マリオはネクサスごと場外に吹き飛ばされ、撃墜扱いとなった。そして、ステージ上ではカイトと悟空が対峙した。

カイト(相手はあの悟空だ、本気で行くしかねえ!!)

カイトは悟空に向かって突撃し、スパークパンチを放った。スパークパンチは悟空の腹にクリティカルヒットしており、弱体化している事もあってかなりのダメージが与えられていたようだ。続けて、カイトがソードブレイクを放とうとしたその時、悟空は激しい光を放つ技、太陽拳を放った。太陽拳を至近距離で食らったカイトは、一時的に前が見えなくなった。

カイト「ぐわぁ~! 目が~! 目がぁ~!!」

前が見えなくなったカイトを前に、悟空はかめはめ波を放つ準備をした。

悟空「か~め~は~め~波ぁーっ!!」

カイト目掛けて放たれたかめはめ波は、一撃でカイトを場外まで吹き飛ばし、撃墜した。

悟空「ふぅ…危ねぇ危ねぇ…」

一方のサンシロウは、このままでは負けると慌てていた。その時、キャラクターカプセルを発見した。

サンシロウ「これならわいも勝てるで!!」

サンシロウは早速キャラクターカプセルを使用した。Mr.ゲーム&ウォッチが姿を現した。

サンシロウ「何やこの真っ黒い平面の人間は!!」

Mr.ゲーム&ウォッチとは、任天堂がマリオより先に生み出したゲームキャラであり、黒一色で平面のキャラクターとなっている。ちなみに、Mr.ゲーム&ウォッチと言う名前はスマブラDXにて名付けられた。

サンシロウ「何か知らんが、助けてくれるなら損はないで」

Mr.ゲーム&ウォッチはエイトをハンマーで叩いた。その際、Mr.ゲーム&ウォッチの持っているパネルに9の文字が表示された。この技の名前はジャッジ、数字が大きい程威力の上がる技で、一番威力の大きい9が出た為、エイトは空の彼方へと吹っ飛んで行った。そして、役目を終えたMr.ゲーム&ウォッチは去って行った。

サンシロウ「あいつ…ホームラン出して帰って行ったで…」

現在、サンシロウとエイトが2回ずつ、それ以外のファイターが1回ずつ撃墜されている。つまり、このままではサンシロウとエイトは後がないと言う事である。そんな中、マリオは優勝を手にするべく、行動を開始した。

マリオ「さて、何かアイテムでもないかな?」

そこで目に留まったのは、キャラクターカプセルであった。マリオは早速キャラクターカプセルを使用した。中からはシェリフが姿を現した。

マリオ「あ! 君はシェリフじゃないか!!」

シェリフは1979年に初登場した任天堂古参のゲームキャラである。全身がドットで黄色い保安官のキャラクターである。

サンシロウ「何やあの黄色い奴は!?」

サンシロウのその台詞に怒ったのか、シェリフはサンシロウ目掛けて銃を撃った。その銃弾のスピードと威力は高く、サンシロウは一撃で撃墜された。サンシロウ撃墜後もシェリフは残り、様々な方向に銃を発砲した。ギャバンtypeGはその銃弾をレーザーブレードで切り払おうとしたが、あまりの銃弾の早さに命中してしまい、撃墜された。その後、シェリフは役目を終えて帰って行った。

ダイ「何て強さだ…マァムが昔持ってた魔弾銃より強いかもしれない…」

その時、ダイの目の前に一つのアイテムが落ちて来た。そのアイテムはボス・ギャラガ、相手を連れ去っていくアイテムだ。ダイは早速そのアイテムを投げた。ボス・ギャラガはカイトに狙いを定め、連れ去ろうとしたが、カイトは破壊ブラスターを放ち、ボス・ギャラガを倒した。

カイト「残念だったな、ダイ! こいつは倒せるんだよ」
ダイ「このアイテム倒せたのか…知らなかったよ」

一方、ネクサスはエイトと交戦していた。エイトの剣攻撃を前に、ネクサスはアイテムのほのおのつるぎを使って応戦していた。だが、エイトの攻撃呪文、ベギラマを食らい、吹き飛ばされた。そして、エイトは近くにあったキャラクターカプセルを使用し、中からはテレビゲーム15が現れた。

ネクサス「な…何だあれ!?」
悟空「何だありゃ、変な奴だな」
マリオ「あれはテレビゲーム15、僕の大先輩だよ!」

テレビゲーム15は、1977年に登場したゲームで、大乱闘ではテニスのゲームとして登場する。

エイト「あれが僕達の大先輩か…」

テレビゲーム15はステージの両脇にパドルを構え、ボールを打ち始めた。そのボールにファイター達は命中し、次々と吹っ飛んでいく。

ダイ「くっ! 早すぎて、かわせないッ!!」
ギャバンtypeG「攻撃自体はシンプルなんだけどな」

その後、しばらく戦場でゲームを続けたテレビゲーム15は、左が1点、右が2点を獲得し、帰って行った。結局、テレビゲーム15には誰も撃墜されなかったが、エイト以外のファイターは大ダメージを食らってしまった。

カイト「おのれあのオレンジバンダナ!!」
エイト「やばっ!!」

他のファイターから追い掛け回されたエイトは必死に逃げた。そして、その逃げた先にはマスターボールがあった。エイトはそのマスターボールを取ろうとしたが、それより先に光球化移動したギャバンtypeGによって取られてしまった。

ギャバンtypeG「こいつは貰ったぜ!」

マスターボールの中からは、ゲノセクトが現れた。ゲノセクトは背中の大砲からレーザーを放って攻撃した。レーザーの攻撃範囲は広く、スピードと威力も高かったほか、先ほどのテレビゲーム15の攻撃で大ダメージを負っていた為、ギャバンtypeGとエイトを除いたファイターは全員撃墜された。その後、役目を終えたゲノセクトは去って行った。唯一生き残ったエイトであったが、彼は先ほどのゲノセクトのレーザーで痛手を負っていた為、ギャバンtypeGはエイトにトドメのレーザーZビームを放った。レーザーZビームは威力が高めの光線であり、エイトは場外まで吹き飛び、撃墜された。

現在、生き残っているファイターは悟空、カイト、ネクサス、ギャバンtypeG、ダイ、マリオで、全員2回ずつ撃墜されてはいるものの、ギャバンtypeGだけはテレビゲーム15の攻撃で痛手を負っている。そんな中、ステージに3つのアイテムが落ちて来た。それは、キャラクターカプセル、リベンジシューター、マスターボールであった。先手を取って行動したのはギャバンtypeGであった。ギャバンtypeGは、光球化移動し、リベンジシューターを取った。

カイト「やっべ!!」

ギャバンtypeGは、この中で一番強そうな悟空に狙いを定め、リベンジシューターを撃った。リベンジシューターの弾丸は悟空に命中し、大爆発を起こした。

ギャバンtypeG「よし! 決まった!!」

しかし、爆風の中から現れたのは、リベンジシューターの弾丸を食らってもなお、健在の悟空であった。

悟空「へっ…へへ…何とか耐えたぞ…」
ギャバンtypeG「嘘だろ!?」
ネクサス「アルスマ屈指の最強アイテム、リベンジシューターに耐えるとは…」
カイト「流石悟空、弱体化込みでこの強さか…」

その隙に、マリオはマスターボールを使用した。中からはスイクンが現れ、オーロラビームを放った。オーロラビームが命中したのは、悟空とギャバンtypeGで、2人は氷漬けになってしまい、そのまま場外に墜落し、撃墜扱いとなった。こうして、残ったのはカイト、ネクサス、ダイ、マリオの4人となった。一方、残った最後のアイテム、キャラクターカプセルはダイが使用した。中からはダイの仲間、ポップが現れた。

ダイ「ポップ!!」
ポップ「よう、ダイ! ここはおれに任せな!」

そう言ってポップはメドローアを放つ準備をした。メドローアは極大消滅呪文であり、当たった相手を完全に消滅させる恐ろしい呪文である。

ポップ「おれの極大呪文で一気に蹴りをつけてやるぜっ! メドローア!!!」

ポップはメラ系とヒャド系の魔法を十字型をした光の矢にして放った。その攻撃は、カイトとネクサス目掛けて放たれ、2人は回避しようとしたが間に合わず、メドローアを食らって一撃で撃墜されてしまった。

ポップ「っと、こんなもんかな! じゃあな! ダイ!」

そう言い残してポップは去って行った。そして、ステージ上にはダイとマリオの2人が残った。

マリオ「決着を付けよう! ダイくん!!」
ダイ「はい! マリオさん!!」

マリオはファイアボールを放って攻撃した。だが、ダイはダイの剣でファイアボールを切り払い、そのまま、アバンストラッシュBを放って攻撃した。その攻撃をマリオは高くジャンプして回避し、ダイの頭を踏みつけ、ダイを転倒させた。

マリオ「甘いね! ダイくん!」
ダイ「まだだッ!! おれはまだ負けちゃいないッ!!」

そう言って、ダイは立ち上がった、その様子を見たマリオは身構えた。

ダイ「…今! この場で勝負をかける!! アバンストラッシュA!!!」

ダイはアバンストラッシュAをマリオに放った。マリオは回避しようとしたが、ダイは予想外の行動に出た。

ダイ「今だあッ!! アバンストラッシュB!!」

何と、アバンストラッシュAに続いてアバンストラッシュBを放ったのだ。そして、2つのストラッシュはXの字を描くように交差した。

ダイ「くらえーーーっ!! アバンストラッシュX!!!」

アバンストラッシュXと言うその必殺技を食らったマリオは、一瞬で場外に吹き飛び、撃墜された。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、ダイ!!」
ダイ「同じ条件なら…おれが勝つ…!!」

こうして、今回のアルスマはダイの勝利となった。元の世界にいるダイの仲間達も、ダイ優勝の報告を聞き、非常に喜んだようだ。その後、今回出場したアルスマファイター達が集まって何やら話をしていた。

マリオ「ダイくん、優勝おめでとう!」
ダイ「ありがとう! でも、おれはもっともっと優勝したいよ」
悟空「なら、オラと一緒に特訓すっか?」
ダイ「特訓…ですか…?」
カイト「やめといた方がいいぜ? 悟空の特訓は半端ないからな…」
ダイ「そ…そんなに…? アバン先生の特訓よりですか?」
カイト「ああ、悟空の特訓は人の域を超えた特訓だからな」
孤門「特訓と聞くと…ナイトレイダーでのキツい訓練を思い出すよ…」
エイト「僕なんか仲間達と一緒に風鳴りの丘に籠って何日間もメタルキングを倒してたからね…」
撃「うへぇ…みんなキツそうだな…サンシロウは?」
サンシロウ「わいか? わいは腕立てと腹筋を1日50回ずつやっとるで」
カイト「平凡な特訓方法だな…それに、特訓してる割にはあまり筋肉ないな」
サンシロウ「まあ、大阪の旨いもん食いまくっとるからな」
悟空「旨いもん? 今度食わせてくれよ」
サンシロウ「ああ、もちろんええで!」
マリオ(何か意気投合した…)

今回のアルスマも、激しい戦いが繰り広げられた。そして、その戦いを得て友情を深めるファイター達、さて、次回はどんなドラマが描かれるのやら。

[アルスマ ステージ バルーンファイト]

人気番組と言う肩書を手にしたアルスマは、今や子供達の間でも人気番組であり、一部の児童誌などでは特集が組まれるほどである。
そんな今回の出場ファイターはイオナ、リスティリア、ZO/麻生、マジレッド/魁、ダブルエックス/ガロード、フォックス、トレイン、R-GUN/イングラムだ。そして、今回のステージはバルーンファイトだ。本家スマブラにもあるレトロゲームの再現ステージであり、水の中には凶暴な魚が、浮いている雲からは雷が、更にはぶつかると吹き飛ばされるギミックがあったりと、中々にファイター達を苦戦させそうなステージである。

レフェ子「今回のルールも変わらず時間無制限、ストック3、アイテムありです!」
イオナバルーンファイト…やった事はないですが、面白いらしいですね」
ダブルエックス「バルーンファイトって事は、風船が戦うゲームか?」
ZO「いや、風船で浮いてるキャラクターが相手のキャラクターの風船を割るゲームだよ」
マジレッド「何それ! 面白そうじゃん!」
R-GUN「友情崩壊ゲームって言われていると聞いたが?」
フォックス「友情崩壊って…ゲームは仲良くやろうな」
トレイン「ゲームで喧嘩しちゃ、元も子もないもんな」
リスティリア(…私のいた世界にはゲームそのものが存在しないから、話に付いて行けない…)
ナレ男「では始めます、3・2・1・GO!!」

いつも通りナレ男の掛け声で大乱闘が幕を開けた。それと同時に、イオナが高速突進斬撃、ソニックエッジを放った。ソニックエッジはフォックスに命中し、フォックスは吹き飛んだ。

フォックス「イオナ! よくもやってくれたな!!」

フォックスは体に炎を纏い、イオナ目掛けて突進した。フォックスの技の一つ、ファイアフォックスだ。ファイアフォックスを食らったイオナと、その直線状にいたダブルエックスは吹き飛ばされた。

ダブルエックス「何で俺まで攻撃されんだよ!!」

頭に血が上ったダブルエックスは、近くに落ちていたバナナみたいな銃を拾った。この銃はバナナガン、果肉が強力な弾丸として発射される銃である。ダブルエックスはバナナガンのトリガーを引き、果肉を発射した。バナナガンから発射された果肉は、フォックスに命中し、フォックスを一撃で撃墜した。その後、バナナガンはただのバナナの皮になった。

ダブルエックス「…この皮どうするか…とりあえず捨てとけ」

ダブルエックスはバナナの皮をトレインの方に投げ捨てた。そのトレインはマジレッドと交戦していた。マジレッドの攻撃に対し、トレインは距離を取り、ハーディスを撃っていた。そんなトレインに対し、マジレッドはマジスティックソードで攻撃したが、トレインはその攻撃を跳んで回避した。だが、着地した瞬間、ダブルエックスの捨てたバナナの皮を踏み、転んでしまった。

トレイン「痛ってぇな! 誰だよこんな所にポイ捨てしたの!!」

その転んだトレインを見たマジレッドはチャンスと捉え、魔法グローブのマジパンチを装着し、ファイヤースクリューアッパーを放ってトレインを撃墜した。一方のR-GUNはリスティリアと交戦していた。リスティリアは強力な火柱で攻撃する呪文のリボルバーを唱え、R-GUNを攻撃した。R-GUNは火柱で焼かれ、大ダメージを受けた。その時、近くにキャラクターカプセルが落ちて来た。

R-GUN「これに賭けるしかないか…」

R-GUNがキャラクターカプセルを使用すると、中からはシオマネキングが現れた。

シオマネキング「アビ~! アビアビ~! 敵はどこだ~!」
R-GUN「敵はあの赤い髪の女だ」
シオマネキング「分かった! このシオマネキング様に任せろ!」

シオマネキの改造人間であるシオマネキングは、強力な電磁バサミを備え、発火性のある泡を吐く。シオマネキングは早速発火泡をリスティリアに吐いた。すると、泡はリスティリアの服に付着し、燃え上がった。

リスティリア「熱ッ!! ちょっ…助けてっ…!!」

リスティリアは火を消そうと慌てて水の中に飛び込んだが、水の中に凶暴な魚がいる事を忘れており、リスティリアは魚の巨大な口に飲み込まれ、そのまま撃墜された。シオマネキングは続けてZOにも攻撃を仕掛けたが、ZOの見た目がそのまま仮面ライダーだった為か、シオマネキングは妙にやる気であった。

シオマネキング「仮面ライダーめ! お前だけはこのシオマネキング様が血祭りにあげてやる!!」
ZO「ん? あいつは新たなネオ生命体か?」

シオマネキングは電磁バサミでZOの首を斬り裂こうとしたが、ZOはその攻撃を素早く回避した。そして、ZOは高く跳びあがり、ZOキックを放ち、シオマネキングを蹴り飛ばした。

シオマネキング「ぐわあぁ~! ショッカーに栄光あれ~!!」

そう言い残し、シオマネキングは地面に倒れ込んで大爆発を起こした。

ZO「あいつはショッカーの一味だったのか…」
R-GUN「やはり怪人は倒される運命か…」

その頃、戦場に復帰したトレインは何かアイテムがないか探していた。

トレイン「な~にか一発逆転のアイテムはないかね」

すると、トレインの目の前に一つのアイテムが落ちて来た。そのアイテムは、モンスターボールで、トレインはこれを使用する事にした。

トレイン「それっ! 何か強そうなの出てこいっ!!」

モンスターボールの中から現れたのは、ミミロップであった。

トレイン「これ多分ポケドラのポケモンだよな、ま、頑張ってこい」
ミミロップ「ミーミッ!!」

ミミロップはZOに近づくと、ピヨピヨパンチを放った。ピヨピヨパンチは相手を混乱させる技であり、これを食らったZOは混乱状態となった。その後、ミミロップは去って行ったが、混乱状態になったZOはマジレッドやダブルエックスに攻撃を仕掛けた。

ZO「宏くんを放せ! ネオ生命体!!」
ダブルエックス「うおっ!? いきなりなんだっ!?」
マジレッド「いきなり攻撃仕掛けてくるのやめろよな~」

その時、彼らの近くには雷が鳴りそうになっている雲があった。ZO達3人がその雲に近づいたその時、落雷が発生した。そして、その雷に命中した3人は撃墜された。一方、まだ一度も撃墜されていないイオナとR-GUNは交戦していた。イオナは自慢のスピードでR-GUNを翻弄し、R-GUNは何とか攻撃を当てようとしていたが、中々当たらずにいた。その時、R-GUNの近くにキャラクターカプセルが落ちて来た。

R-GUN「これに賭けるしかないな」

R-GUNがキャラクターカプセルを拾おうとしたその時、一瞬の隙を見てイオナがキャラクターカプセルを取った。

イオナ「残念でしたね」

イオナは早速、拾ったキャラクターカプセルを使用した。すると中からはG1ガメラが現れた。

R-GUN「亀の怪獣か?」

G1ガメラはR-GUNに対し、プラズマ火球を吐いた。プラズマ火球は高い威力を誇る火球であり、それを食らったR-GUNは撃墜された。続けてG1ガメラはリスティリアとフォックスに対してプラズマ火球を吐いた。2人は何とかプラズマ火球を避けていたが、その威力に驚愕していた。

リスティリア「ちょっとなにあの亀!?」
フォックス「リスティリア! 俺の後ろに隠れるなぁぁぁ!!」

リスティリアはフォックスを盾にするように後ろに隠れたが、そんな事をして防げる威力の火球ではなく、2人まとめて撃墜された。その後、役目を終えたG1ガメラは甲羅に頭と手足を収納し、回転しながら空を飛んで去って行った。一方のトレインは、まだアイテムを探していた。

トレイン「何かないかな~ドカーンと大爆発がおきそうな奴」

物を探す事に夢中になっていたトレインは、目の前にあったグルグルにぶつかった。グルグルは当たると高速回転し、ファイターを吹き飛ばすギミックである。そして、トレインは吹っ飛ばされてしまった。

トレイン「痛ってぇな、くそっ」

すると、トレインの近くにマジレッドとZOが現れた。

ZO「トレイン! 勝負だ!!」
マジレッド「正々堂々やろうぜ!」
トレイン「やっべ、あの変な物体のせいでこいつらに見つかっちまった」

すると、トレインはスヴェン特製のクロネコ印の手投げ弾を2人目掛けて投げた。手投げ弾は眩い光を放ち、2人の視界を奪った。その間に、トレインは近くにあったスマートボムを2人目掛けて投げた。スマートボムは激しい爆発を発生させ、2人を吹き飛ばした。この間、まだ2人は撃墜されてなかったが、トレインは追い打ちにとハーディスを撃った。この追い打ちを受けたZOとマジレッドは場外に吹き飛ばされ、撃墜された。
その頃、ダブルエックスとR-GUNはイオナと戦っていた。ダブルエックスは胸からブレストランチャーと言うバルカン砲を撃って攻撃したが、イオナは自慢のスピードで全てかわした。R-GUNもビーム、実弾の両方を撃つ事の出来る銃、ツイン・マグナライフルで攻撃していたが、これも回避。どんな攻撃もスピードでかわすイオナに対し、R-GUNはあるアイテムを見つけた。それはセンサー爆弾、地面や壁にセットし、その近くを誰かが通ると爆発する爆弾である。R-GUNは適当にその辺に投げた。イオナはセンサー爆弾がセットされた事を知らず、ひたすらダブルエックスのブレストランチャーを回避していた。そしてイオナがセンサー爆弾の近くを通った時、センサー爆弾は爆発し、イオナはその爆風で場外まで吹き飛ばされ、撃墜された。

R-GUN「そちらが全てかわすなら、こちらは頭を使って当てるまでだ」

その時、トレインはハーディスでR-GUNとダブルエックスを攻撃した。背後からハーディスの銃弾をモロに食らった2人は、かなりのダメージを負っていた。

トレイン「油断したな、お2人さん」

そのトレインの手にはキャラクターカプセルが握られていた。

R-GUN「今のは完全に俺の油断だ…」
ダブルエックス「くそっ、油断したぜ…」

トレインが持っていたキャラクターカプセルを使用すると、中からはレッドマンが姿を現した。

ダブルエックス「何だこの危険そうな奴!」
R-GUN「善良な怪獣を倒してそうな奴だな」

レッドマンはダブルエックスに馬乗りになり、持っていたレッドナイフで滅多刺しにした。最終的にダブルエックスはダメージが限界を突破し、撃墜された。一方、R-GUNはその場から逃げようとしたが、レッドマンに追いつかれ、レッドアローで串刺しにされた。その時、ダメージが限界を突破し、R-GUNも撃墜されてしまった。2人を撃墜した後、レッドマンはその場から歩いて立ち去って行った。

トレイン「悪い、2人共、俺とんでもない奴呼んじまった…」

現在、イオナとトレインが1回ずつ撃墜、他の6人は2回ずつ撃墜となっている。フォックスはそんな現状を変える為、行動に出た。何と、フォックスは自らダブルエックスとトレインの前に現れたのである。

フォックス「さて、そろそろ俺の本気を見せてやろうかな」
ダブルエックス「本気? 一体何だ?」
トレイン「何か仕掛けて来そうだな、なら、こっちから行かせてもらうぜ!」

ダブルエックスは専用バスターライフルを、トレインはハーディスを撃ち、フォックスを攻撃した。その時、フォックスはリフレクターを展開し、専用バスターライフルのビームとハーディスの銃弾を反射した。反射されたビームと銃弾はダブルエックスとトレインに命中し、2人を撃墜した。

フォックス「上手く決まってよかったが、もうこの戦法は使えないな…」

すると、フォックスの前にZOとマジレッドが現れた。

ZO「フォックスくん、俺達3人で決闘をしないか?」
マジレッド「なあ、いいだろ? フォックスさん」
フォックス「分かった! だが、遠慮はしないぜ」

ZOの合図で3人は一斉に決闘を開始した。手始めにZOはフォックスにZOパンチを放った。だが、フォックスは寸前の所で攻撃を回避し、ZOの腹部に膝蹴りを食らわし、ZOをダウンさせた。フォックスは間髪入れず、もう一撃蹴りを食らわそうとしたが、ZOはすぐに立ち上がって後方に跳んで回避した。一方、マジレッドはマジスティックソードでフォックスを攻撃したが、フォックスは残像が残るほどのスピードで突進し、マジレッドを攻撃した。この技の名前はフォックスイリュージョン、フォックスの得意技である。マジレッドはダメージを受け、後方に後ずさったが、フォックスはその隙を付いてマジレッドにサマーソルトキックを放った。サマーソルトキックの威力は高く、マジレッドを空の彼方に吹き飛ばし、撃墜した。

フォックス「さて、後はZOだけだ!」

しかし、そのZOの姿はどこにも見えなかった。フォックスは辺りを見回したが、どこにもいない。その時、ZOはステージ上部からZOキックを放ってフォックスを吹き飛ばした。フォックスはそのまま水辺まで飛んで行き、巨大な魚の口に飲み込まれ、撃墜された。

ZO「よし、何とかフォックスも倒せたな」

一方のイオナは、リスティリア、R-GUNの2人と戦っていた。イオナはストックがまだ2つあると言う事で、集中攻撃を食らっていた。だが、イオナは自慢のスピードで攻撃を全て回避した。その時、リスティリアの近くにキャラクターカプセルが落ちて来た。リスティリアは早速使用し、中からはサイバスターが現れた。

サイバスター「いっけぇぇ! サイフラァァァッシュ!!」

サイバスターは広範囲にサイフラッシュを放って攻撃した。この技はサイバスター武装の一つであるサイフラッシュだ。カロリック(熱素)を広範囲に放って攻撃する技で、サイフラッシュの光は見る見るうちにステージを覆って行き、その光に命中したイオナと近くにいたR-GUNは撃墜された。2人を撃墜した後、役目を果たしたサイバスターは去って行った。
そして、残ったファイターであるイオナ、リスティリア、ZO、トレインが集まった。ここに集まった4人のやるべきことは一つ、優勝者を決める事だ。するとその時、トレインの近くにアルスマクリスタルが落ちて来た。

トレイン「あいつは俺が貰うぜ! 炸裂弾(バーストブレッド)!!」

トレインは着弾すると爆発する弾丸、炸裂弾を撃って攻撃したが、アルスマクリスタルは割れなかった。続けてリスティリアが強力な火柱を発生させる魔法のリボルバーで攻撃したが、これでも割れなかった。更に続けてZOがZOキックを放とうとしたその時、イオナは装備していた鉄の暗器をアルスマクリスタル目掛けて投げつけ、アルスマクリスタルを割って切り札待機状態となった。

ZO「しまった…!!」

イオナは自分のオーラを最大限まで高め、身体に青いオーラを纏った。そのオーラの輝きは辺りを眩く照らし、イオナは右手を真っ直ぐ伸ばした。

イオナ「これで終わりです! オーラブラスト!!」

イオナは右掌からオーラブラストと言うオーラのビームを放って広範囲を攻撃した。その攻撃にリスティリア、ZO、トレインが巻き込まれ、撃墜された。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、イオナ!!」
イオナ「私のこの力が、何かの役に立つのなら、私はその力を存分に使います!!」

こうして、今回のアルスマはイオナの勝利となった。メイド服を着た青髪の少女の活躍は様々な世界で話題となり、アルスマ界にあるSNSではその日の一番のトレンドとなったようである。そして、今回のアルスマもいつも通り終わると思われていたが、今回は違った。何と、第六の挑戦者が現れたのだ。

イオナ「挑戦者と言うのは、あなた達2人の事ですね?」
男の子の挑戦者「そうだよ、僕はポポ」
女の子の挑戦者「私はナナ、2人揃って…」
ポポ&ナナ「アイスクライマー!」

自分達をアイスクライマーと名乗る2人は、登山家の様な格好をし、手には大きな木槌を持っていた。ちなみに、青い服の男の子がポポ、ピンクの服の女の子がナナである。

イオナ「まだ子供のようですが、本気で行かせてもらいます!!」

そう言ってイオナは2人に急接近した。すると、2人は掌から吹雪を出し、イオナの身体を凍らせた。この技はアイスクライマーの特技、ブリザードである。イオナは体が凍ってしまったが、まだかろうじて足は凍っておらず、動く事ができた。その間、アイスクライマーは木槌を振り上げていた為、イオナは後方に跳んで木槌での攻撃を回避した。

イオナ「危なかった…あと少しでも遅れてたら体が砕けてました…」
ポポ「う~ん、惜しかったな~もうちょっとで勝てたのに…」
ナナ「トッピーやニットピッカーを何匹も倒した木槌での一撃が当たってれば勝てたのにね~」

そうこうしていると、イオナの身体の氷が溶け、自由に動けるようになった。

イオナ「さあ! 反撃開始です!!」

イオナは再び2人に急接近した。

ポポ「同じ手だ! また凍らせてやる!!」

しかし、イオナは2人の周りを円を描くように走り、そのまま多数の残像を残した。

ナナ「え? え? どれが本物のイオナさんなの!?」

そして、イオナは残像の中から目にも止まらぬスピードで2人を連続攻撃した。2人はイオナの高速攻撃に対応できず、ダメージを受けていった。

イオナ「これで終わりです! クロッシングスラッシュ!!」

イオナはX字を描くように2人を斬りつけ、撃墜した。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、イオナ!!」

こうして、第六の挑戦者戦は終わった。その後、控え室では挑戦者のアイスクライマーと共に今回の参戦ファイターが話をしていた。

ポポ「と、言う訳でアイスクライマーのポポと…」
ナナ「アイスクライマーのナナです! よろしくね!」
リスティリア「アイスクライマーって、チーム名?」
魁「そうなんじゃないかな? 俺なんて兄ちゃん姉ちゃん達と一緒に魔法戦隊マジレンジャーって名乗ってたし」
麻生「ちなみに俺は仮面ライダーJと一緒に戦った事があるけど、特にチーム名はなかったな」
イングラム「チームではないが、俺はかつてガイアセイバーズと言う部隊に所属していた」
イオナ「そう言えばアイスクライマーってゲームのキャラクターらしいですが、やった事ある人っています?」
フォックス「かなり昔のゲームって聞いたが、確かドラゴニュートとカイトがやったって言ってたような…」
トレイン「ドラゴニュートはあまりの難しさにキレながらやってクリアしたって言ってたな」
ガロード「カイトの方は難しすぎてやめたって言ってたっけ」
イオナ「そんなに難しいんですね…」
フォックス「遅れたけどイオナ、優勝おめでとう!」
イオナ「ありがとうございます、これからも優勝できるように頑張らせていただきますね」
トレイン「おう、頑張れよ、戦うメイドさん
イオナ「戦うメイドさんですか…いい響きですね」
ポポ「イオナさん! これから一緒に頑張りましょう!」
ナナ「私以外にも2人で1人のファイターがいるらしいけど、負けないよ!」
イオナ「はい、これから頑張りましょうね」

今回の大乱闘はイオナの優勝で幕を下ろした。そして、新たに参戦した2人で1人のファイター、アイスクライマー。彼らは先に参戦したクー&レンより強いのか? それとも弱いのか? そして、アイスクライマーの戦いは暑い夏を吹き飛ばすほどの激闘になるであろう。

アイスクライマー
[原作では…]
初登場は1985年発売のアイスクライマー、氷山を登るポポとナナの2人組である。原作では2人で1人のチームではなく、どちらかと言うとライバル関係であり、先にどちらが氷山を登るかの競争をしたり、邪魔しあったりしていた。
[アルスマでは…]
原作終了後の世界線から参戦、と言うか、あのゲームに原作終了後とかあるのか? 性能としてはスマブラシリーズアイスクライマーと大して変わらない。投げ連をするかどうかは話の展開次第である。ちなみに、本作に何故アイスクライマーが参戦したのかと言うと、作者が3DSバーチャルコンソールでプレイしている内に気に入ったから。でもあまりの難しさに何度もキレたようです、はい。

[アルスマ ステージ 頂上]

新たなファイターとして参戦したアイスクライマー。この2人で1人のファイターは早速、次の大乱闘に参戦する。
そんな今回の出場ファイターはアイスクライマー、クー&レン、翼、瑠依、ネオス/カグラ、龍騎/真司、アブソル、かなでだ。そして、今回のステージは頂上だ。名前の通り、氷山の頂上で戦うステージだが、極寒の寒さが襲い、滑る氷の上で戦い、更にたまに氷柱が落ちてくる。ファイター達はこのステージを無事攻略し、戦う事ができるのか?

レフェ子「今回のルールも変わらず時間無制限、ストック3、アイテムありです! てか寒い~」
クー「おー、寒い寒い…レン、大丈夫か?」
レン「うん…大丈夫…」
ポポ「みんな寒がりだね、僕達は全然寒くないよ!」
ナナ「むしろ、氷山を登ってたあの頃が懐かしいよ」
ネオス「とは言っても、僕達ウルトラマンは寒いのが苦手でね…」
かなで「ウルトラマンって、寒いのが苦手なんだ…」
瑠依「あ~あ、アブソルみたいにあったかい毛が欲しいよ~」
アブソル「ソル?」
龍騎「よしっ!ドラグレッダーの炎でこの寒さを吹き飛ばしてやる!!」
翼「やめてください! 氷が溶けてみんな沈んでしまいます!!」
ナレ男「では寒いので始めます、3・2・1・GO!!」

いつも通りナレ男の掛け声で大乱闘が幕を開けた。それと同時に、アイスクライマーの2人はアイスショットを放った。アイスショットは、2人同時に氷を打ち出す技であり、氷はアブソル目掛けて一直線に飛んで行った。そして、氷はアブソルに命中し、アブソルはダメージを受けた。

ポポ「よし! 命中!」
ナナ「今日も絶好調だね!」

アイスクライマーの抜群のコンビネーションを見たクーは、その闘志に火が付き、早速レンと同契(リアクト)した。

クー「よし! 行くぜ!!」

クーはアイスクライマーの2人に攻撃を仕掛けた。レンが変化した剣は風のように軽く、アイスクライマーの2人を一撃で吹き飛ばし、撃墜した。

クー「よし! 決まった!」

クーは続けて、瑠依とネオスに攻撃を仕掛けた。瑠依とネオスは防御態勢を取ったが、レンの変化した剣での攻撃の威力は高く、かなりのダメージを受けた。クーはなおも攻撃を仕掛けた来たものの、同契できる時間には限りがあった為、同契が解除されてしまった。

クー「えーっと…これってオレ…ヤバくない?」

その後、クーは瑠依とネオスによって返り討ちに会い、撃墜された。その頃、アブソルは龍騎かまいたちを放って攻撃していた龍騎かまいたちを壁に隠れて防御していた。その時、アブソルのいる場所の天井に氷柱ができていた。氷柱はアブソル目掛けて一直線に落ち、アブソルに命中した。アブソルはダメージを受け、地面に倒れ込んだ為、龍騎はその隙にアブソルを場外まで投げ飛ばし、撃墜した。一方の翼は、かなでと交戦していた。かなではハンドソニックで翼を連続攻撃した。ハンドソニックでの攻撃のスピードは非常に早く、翼は防戦一方で、攻撃する隙がなかった。そんな中、ステージに復帰したアイスクライマーは翼たちに狙いを定めていた。

ポポ「よし! 一気に奇襲をかけよう!」
ナナ「でも、相手は強そうだから、逆に返り討ちに会っちゃうかもしれないよ?」

その時、ポポは近くにアイテムがある事に気づいた。そのアイテムは、キャラクターカプセルとスマートボムであった。

ポポ「僕はこのカプセルを使う、ナナはそっちのBって書いてる爆弾を使って!」
ナナ「うん! 分かった!」

アイスクライマーは2人で1人のファイター、つまり、2人で協力すればアイテムを2つ持つ事が可能なのである。ポポは翼たちの近くに目掛けてキャラクターカプセルを投げた。すると、中からはムササビードルが現れた。

翼「何だあのゆるキャラは!?」
かなで「かわいい…」
ムササビードル「ハハハ! お前達の命を差し出せ!!」

ムササビードルは空を飛び、超スピードで翼たちの頭上を通過した。そして、翼たちの体は一瞬の真空状態に巻き込まれ、大ダメージを与えられた。この現象はスリップ・ストリーム現象と言い、仮面ライダー旧2号を苦しめた事もあるのだ。ムササビードルの攻撃で大ダメージを受けた翼とかなでにポポが迫り寄り、木槌で2人をぶん殴って場外まで吹き飛ばし、撃墜した。

ポポ「ありがとう! ムササビさん!」
ムササビードル「ハハハ! さらばだ!」

そう言ってムササビードルは空を飛んで帰って行った。一方のナナは、交戦中の瑠依と龍騎目掛けてスマートボムを投げた。スマートボムは大爆発を起こし、瑠依と龍騎を撃墜した。

ナナ「やったぁ!」

その時、ナナに迫り寄るファイターがいた。そのファイターはネオス、彼はアイスクライマーの行動の一部始終を見ていた。ネオスは早速ウルトラライトソードをナナに放って撃墜した。ナナが撃墜された様子を目撃したポポは、驚いていた。

ポポ「ナナ!」
ネオス「君達の行動、見させてもらったよ、2人いる事を生かした行動、かなりのものだね」
ポポ「だから、僕1人だけにしたって事?」
ネオス「そうだよ、君は1人だけだと戦力が下がるんだよね?」

事実を突かれたポポは、どうするべきか悩んでいた。こういう時に限ってアイテムは近くにない。その時、ポポはある作戦を閃いた。

ポポ「行くよっ!!」
ネオス(突っ込んできた!? なら、返り討ちにするだけだ!!)

ネオスはウルトラライトソードでポポを攻撃した。だが、ポポはその攻撃を緊急回避し、ブリザードでネオスを氷漬けにした。全身が凍り付いたネオスを、ポポは海の方まで押し出し、海に突き落とした。ネオスはそのまま場外まで流されて行き、撃墜された。

ポポ「ウルトラマンは寒いのが苦手って言ってたよね、僕はその弱点を突いたんだよ」

現在、全員が一度ずつ撃墜されている。ちなみにアイスクライマーのポポは、相方のナナが撃墜されており、復活させるにはポポが一度撃墜されるしか方法がないのである。すると突然、氷山に白熊のホワイトベアが現れ、ジャンプして地面を揺らし、氷山の一部を海に沈めた。そのせいで瑠依、アブソル、かなでが海に流されてしまった。

瑠依「う~…寒い…早く陸に上がらないと…」
かなで「そうね」
アブソル「アブソッ!」

その後、アブソルは犬かきで陸に上がり、残りの2人も後を追って陸に上がろうとしたが、突然海の中から魚が現れ、二人を飲み込んで再び潜って行った。この為、瑠依とかなでは撃墜されてしまったのである。

龍騎「何だよあれ!? この海にはこんな奴がいたのか!?」
翼「と言うかあれ…前のバルーンファイトのステージにいた魚だよな…」
ネオス「多分ね、でもこれで海には容易に入れないぞ…」
クー「あんなにでっかい魚、食ったら美味いんだろうな~」
レン「クー…自分が食べられる心配をして…」

他のファイターが魚の話題をしている中、ポポはキャラクターカプセルを拾い、使用した。すると、中からはタローマンが姿を現した。

龍騎「何だあの顔に若い太陽の塔の太陽がくっついたヒーローは!?」
翼「…ネオスさん、一応聞くけど、ネオスさんの仲間ですか?」
ネオス「そんな訳ないだろう! あんなウルトラ戦士はM78星雲にはいないよ」

しかし、タローマンは特に攻撃をする事はなく、ただ奇妙なポーズを取ったり、奇怪な行動を取っているだけであった。

クー「…あいつ、何やってるんだ?」
レン「…体操でもやってるんじゃない?」
ポポ「…もしかして、ハズレアシストキャラ?」

すると、タローマンは突然近くにいたホワイトベアの足を掴み、バットのように振り回して翼たちを攻撃した。

ネオス「何だこの攻撃は!?」
翼「何てべらぼうででたらめなヒーローだ!!」
龍騎「まるで岡本太郎さんみたいなヒーローだぜ!」

タローマンはホワイトベアを海に投げ捨て、衝撃波を放った。

タローマン「芸術は爆発だ!!」

すると、翼、ネオス、龍騎は色鮮やかな絵の具の様な液体になって飛び散った。これによって翼、ネオス、龍騎は撃墜された。

ポポ「ありがとう! タローマン! これで優勝に一歩近づいたよ!」

すると、タローマンはポポに対しても芸術は爆発だ!を放ったそして、ポポも色鮮やかな絵の具の様な液体になって飛び散った。その後、タローマンは空を飛んで帰って行った。

クー「…何だったんだあいつは…」
レン「変な人だったね…」
アブソル「アブソッ!」

その後、瑠依とかなでが帰ってきたが、彼女たち2人は残りストックが1でもう後がない。その時、近くにキャラクターカプセルとモンスターボールが落ちて来た。瑠依はキャラクターカプセルを拾って使用し、かなではモンスターボールを拾って使用した。そして、キャラクターカプセルからはリンディスが、モンスターボールからはユキメノコが現れた。リンディスは居合斬りの構えを取り、クーを狙った。そして、リンディスは一瞬の内にクーを斬り裂き、撃墜した。一方のユキメノコはアブソルにれいとうビームを放った。アブソルは一瞬の内に凍り付き、そのまま海に落下して魚に飲み込まれ、撃墜された。その後、役目を終えたリンディスとユキメノコは去って行った。こうして、全員の残りストックが1個になったのである。

全員がステージに復帰し、優勝を決める為の大乱闘が再開された。手始めに翼は瑠依を攻撃したが、瑠依は攻撃を切り払った。

瑠依「甘いよ! 翼くん!」
翼「くっ! そう簡単にはいかないか!」

そう言って翼は近くに落ちていたハイパーバズーカを拾った。翼はハイパーバズーカを瑠依目掛けて撃った。

瑠依「ちょっと! それは流石に…!!」

ハイパーバズーカの弾頭の爆発で、瑠依は撃墜された。

翼「続けて行くぞ!!」

翼はハイパーバズーカをネオスに向けた。だが、それに気づいたネオスは翼に対し、ネオスラッシュを放った。ネオスラッシュは翼ではなくハイパーバズーカを斬り裂き、これによってハイパーバズーカの弾頭が大爆発した。そして、翼はその大爆発に巻き込まれ、撃墜された。一方、クーはあるアイテムを拾っていた。まんま野球ボールのアイテム、魔球である。

クー「何だこのボール、とりあえず投げてみるか」

クーはかなでめがけて魔球を投げた。すると、一旦魔球は消え、かなでの頭上から飛んできて、かなでにダメージを与えた。

クー「すっげぇ! こんなアイテムがあったなんて!」

クーはアンゲルで魔球を拾うと、再びかなで目掛けて投げた。魔球は同じ様に途中で姿を消し、今度はかなでの正面から飛んできて、かなでに命中した。魔球はかなりのスピードで飛ぶため、とても威力が高く、二度も魔球が命中したかなでは場外まで吹き飛び、撃墜された。

クー「このアイテム、強いなぁ…」

すると、龍騎がクーの真後ろからドラグセイバーで攻撃した。

龍騎「2度もデッドボールを与えたクーは、そろそろ危険球退場してもらわないとな!」
クー「何だよそれ…!」

そう言って龍騎はホームランバットでクーを場外まで吹き飛ばし、撃墜した。

龍騎「よし来た、ホームランだ!」

残るファイターはアイスクライマー、ネオス、龍騎、アブソルのみである。アイスクライマーは、近くにあったキャラクターカプセルを拾い、使用した。すると、中からはリオレウスが現れた。リオレウスは火球を吐いて龍騎を攻撃した。火球は大爆発を起こし、龍騎を一気に場外まで吹き飛ばし、撃墜した。続けて、リオレウスは上空まで上昇し、急降下して足の爪でネオスを攻撃した。そして、トドメにと火球を吐いてネオスを撃墜した。その後、役目を終えたリオレウスは空を飛んで帰って行った。こうして、残ったファイターはアイスクライマーとアブソルのみになったのである。

ポポ「残ったのは君だけか…」
アブソル「アブソッ!」
ナナ「でも、優勝は私達がいただくよ!!」

アイスクライマーの2人はアブソルに攻撃を仕掛けた。だが、アブソルはその攻撃をかわし、きりさくを放って攻撃した。ポポとナナはダメージを受け、吹き飛んだ。

ポポ「中々やるね、君!」
ナナ「でも絶対負けないんだから!」

アイスクライマーの2人はなおもアブソルを攻撃したが、アブソルはかまいたちで2人を吹き飛ばした。そして、吹き飛ばされて上空にいるところに高く跳び、アブソルはつじぎりを放ち、2人を斬り裂いて撃墜した。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、アブソル!!」
アブソル「アブソッ!!」

こうして、今回のアルスマはアブソルの勝利となった。現在パルデア地方にいるアブソルのトレーナーであるポケドラの下にもアブソル優勝の知らせは届いており、ポケドラは大変喜んだようである。その後、今回出場したアルスマファイター達が集まって何やら話をしていた。

翼「優勝おめでとう! アブソル!」
アブソル「ソルッ!」
真司「なあ、アブソルは一応喜んでるんだよな?」
カグラ「勿論、ポケモンは人の言葉が話せないから分かりづらいけど、喜んでるよ」
瑠依「そうなんだ、やっぱり生き物ってみんな感情があるんだね」
かなで「感情があるって、いいものね」
ポポ「悔しいよ~もうちょっとだったのに~」
ナナ「えーん、負けちゃった~」
クー「大丈夫だよ、負けたのはオレも一緒だし、俺なんてまだ優勝した事ないんだから」
レン「そうよ…だから泣かないで…」
真司「こうして見ると、年相応の子供だな」
翼「本当、様々な山を踏破したとは思えないよな」
アブソル「アブソッ!」

今回は極寒の氷山で非常に熱い激闘が繰り広げられた。次回の大乱闘も今回と同じかそれ以上に熱い戦いが繰り広げられるだろう。そしてその戦いは、アルスマの歴史の新たな一ページとなるのである。

[アルスマ ステージ 惑星コーネリア]

アルスマはマスターファフニールとカイスマ界のマスター、マスターゴッドとの共同開発で誕生した競技である。アルスマの人気を聞いたマスターゴッドは現在、自身の世界で行われている競技であるカイスマのパワーアップの準備をしているらしい。
今回の出場ファイターはフォックス、千初、カイト、ネクサス/孤門、デスティニー/シン、ダブルエックス/ガロード、アリア、遊戯だ。そんな今回のステージは惑星コーネリアだ。フォックスがいた星系であるライラット系の第四惑星であり、アルスマでは戦艦グレートフォックスの艦上で戦う。艦の周辺ではアーウィンウルフェンと言った戦闘機が交戦中であり、たまに流れ弾が当たってくる可能性もある。果たして、このステージでの大乱闘はどんな戦いになるのやら。

レフェ子「今回のルールも変わらず時間無制限、ストック3、アイテムありです!」
フォックス「惑星コーネリアだ、俺の仲間は元気に戦ってるな」
デスティニー「あの青と白の戦闘機がフォックスの仲間なんだな」
ダブルエックス「で、赤と黒の戦闘機がスターウルフの戦闘機か」
カイト「スターウルフってあの特撮番組か?」
ネクサス「いや、スターフォックスのライバルチームだよ」
千初「俺が正義だ! でもないんですね?」
ネクサス「それはスターウルフじゃなくてスペースウルフだよ」
闇遊戯「しかし…このステージ、流れ弾が飛んでこなければいいがな…」
アリア(それ言っちゃったら確実に飛んでくるパターンじゃない…)
ナレ男「では始めます、3・2・1・GO!!」

いつも通りナレ男の掛け声で大乱闘が幕を開けた。それと同時に、闇遊戯が行動を開始した。

闇遊戯「オレの先行! ドロー! エルフの剣士召喚!!」

闇遊戯はエルフの剣士を召喚し、デスティニーを攻撃した。しかし、デスティニーはシールドで防御し、アロンダイトでエルフの剣士を叩き斬って撃破した。

闇遊戯「くっ! クリボー召…!」

モンスターを失った闇遊戯は慌ててクリボーを召喚しようとしたが、デスティニーのアロンダイトで叩き斬られ、撃墜された。闇遊戯を撃墜したデスティニーは続いてカイトに狙いを定めた。その時、アーウィンの流れ弾であるレーザーがデスティニーに直撃した。アーウィンのレーザーはアンドルフ軍の兵器を破壊する程威力が高く、流れ弾を食らったデスティニーは撃墜された。

カイト「中々恐ろしいな…」

すると突然、ダブルエックスが専用バスターライフルでカイトを攻撃した。攻撃はカイトに命中し、カイトを吹き飛ばした。

カイト「この野郎! やりやがったな!!」

カイトはマスターガンから破壊ブラスターを放って攻撃した。破壊ブラスターのビームはとても強力で、ダブルエックスは一撃で撃墜された。

アリア「カイト、あんたのその攻撃反則級に強いわよね」
カイト「まあな、大体の相手は当たれば一撃だよ」

その時、カイトとアリアは何者かに攻撃を食らった。そこそこ威力があるそのレーザー攻撃は、2人にそれなりのダメージを与えた。2人が攻撃の先を見ると、そこにはブラスターを構えたフォックスと、エネルギー銃を構えた千初が銃を撃っていた。

アリア「あの2人…! よくもやってくれたわね!」
カイト「すぐに反撃してやる!!」

2人が反撃しようとしたその時、千初がエネルギー銃とは違う銃を撃った。その銃はアンカーショットガン、アンカーを発射して様々な場所に引っ掛かる為の装備で、本来は攻撃用装備ではないのだが、千初はそれを使って2人の体を縛り上げた。

カイト「くっ! 身動きが取れねぇ…!!」
アリア「ちょっ! くっつかないでよ!!」

千初は身動きが取れなくなった2人をグレートフォックスの上から突き落とした。2人はそのまま落下していき、場外行きとなって撃墜された。

フォックス(恐ろしい撃墜方法だな…)

カイトとアリアが撃墜されていた頃、闇遊戯はステージに戻って来てネクサスと交戦していた。ネクサスの攻撃に対し、闇遊戯は幻獣王ガゼルを召喚し、戦わせていた。しかし、ネクサスのジュネッスパンチを食らい、幻獣王ガゼルは撃破、続けて召喚したバフォメットもコアインパルスで撃破された。

ネクサス「遊戯くん! そろそろトドメと行くよ!」
闇遊戯「おっと! まだ終わってないぜ!」

その時、闇遊戯の近くにキャラクターカプセルが落ちて来た。闇遊戯はネクサスのジュネッスパンチをうまくかわし、キャラクターカプセルを素早く拾って使用した。キャラクターカプセルからはカメバズーカが現れた。カメバズーカは背中にバズーカが装着された亀の怪人で、体内には原子爆弾が埋め込まれている。

ネクサス「何だ!? カメックスか!?」
闇遊戯「カタパルト・タートルみたいな奴だな」
カメバズーカ「ズゥーカァー! 死ね!!」

カメバズーカは上体を低くして背中のバズーカ砲から弾丸を発射し、ネクサスを爆風で吹き飛ばして撃墜した。そのままカメバズーカはフォックスと千初の方に向かった。2人に対してもバズーカ砲を発射したが、スピード型の2人は素早く攻撃を回避した、そして、フォックスはファイアフォックスを放ち、カメバズーカを倒した。

カメバズーカ「うおぉぉぉ! デストロンに栄光あれーっ!!」

カメバズーカが倒されたその時、体内にあった原子爆弾が爆発した。アルスマ用に威力が抑えられているとはいえ、かなりの威力であり、フォックスと千初は派手に吹き飛ばされ、撃墜された。その爆発の威力を目の当たりにした闇遊戯は驚愕していた。

闇遊戯「な…何だよあいつ…ヤバいって」

現在、全てのファイターが一度ずつ撃墜されている。つまり、勝負はまだまだ分からないと言う事である。当然、誰もが優勝を目指している。そして優勝を目指すにはまず行動に出なければいけない。アリアは優勝の為、早速行動に出た。手始めにアリアはアイテムを探した。すると近くにスマートボムが落ちていた為、早速拾った。近くにはモンスターを撃破されてダメージを受けた闇遊戯がいた為、アリアは闇遊戯目掛けてスマートボムを投げつけた。しかし、そのスマートボムは不発弾であり、爆発しなかった。

アリア(えっ、何か爆発しなかったんだけど…)
闇遊戯「ったく、誰だよこんな危険な物投げたの」

闇遊戯は爆発しなかったスマートボムを拾い、飛んできた方向目掛けて投げ返した。当然、その先にはアリアがおり、スマートボムはアリアの足元に落ちた。その時、スマートボムは大爆発を起こし、アリアは撃墜された。

闇遊戯「アリアが投げたのか、オレを撃墜しようとしたようだが、残念だったな」

一方のフォックスはカイトやネクサスと戦っていた。普段はアーウィンパイロットであるフォックスだが、彼は格闘戦も得意であり、その素早いパンチやキックでカイトとネクサスをを圧倒していた。更に、フォックスは足も速く、逃げようものならその足ですぐに接近してくる。カイトとネクサスは接近戦で隙の無いフォックスに苦戦していた。その時、カイトの近くにマスターボールが落ちて来た。カイトはそれを拾おうとしたが、フォックスもそれを狙っていた。当然、足ではフォックスの方が有利である。フォックスはカイトより先にマスターボールを拾ったが、使用する前にカイトの技の一つ、ファイヤーキックを食らった。ファイヤーキックは足に炎を纏って放つ飛び蹴りである。その攻撃を顎に食らったフォックスはマスターボールを手放してしまった。

カイト「よし!」

しかし、そのマスターボールを拾ったのはネクサスであった。ネクサスはカイトがファイヤーキックを放ったその時から、フォックスがマスターボールを手放す時を狙っていたのである。

ネクサス「残念だったね、これは使わせてもらうよ」

ネクサスがマスターボールを使うと、ルギアが姿を現した。ルギアは空気の渦を発射して攻撃する技、エアロブラストを放った。フォックスとカイトはエアロブラストを食らってしまい、そのまま場外まで吹き飛ばされて撃墜された。その後、役目を終えたルギアは飛んで帰って行った。一方、デスティニーは同じガンダムであるダブルエックスと交戦していた。大型の対艦刀であるアロンダイトで攻撃を仕掛けるデスティニーに対し、ダブルエックスはハイパービームソードで応戦した。だが、デスティニーは素早く移動し、ダブルエックスの攻撃をかわし、一瞬でダブルエックスの背後に回り込んだ。ダブルエックスが気付いた時には時すでに遅し、デスティニーのアロンダイトが容赦なくダブルエックスを叩き斬り、撃墜した。その頃、千初は闇遊戯と戦っていた。エネルギー銃で攻撃を続ける千初に対し、闇遊戯は磁石の戦士α、β、γを召喚し、交戦していた。

千初「どれも可愛らしいモンスターですが、私の銃の腕前には勝てませんよ!」
闇遊戯「フッ、それはどうかな?」
千初「えっ?」
闇遊戯「磁石の戦士α・β・γが場に揃った時、変形合体によって新たなモンスターに生まれ変わるのさ!」

3体の磁石の戦士は体を一度バラバラに分離させ、立体パズルのように一つのモンスターの形に合体していった。そして、3体の磁石の戦士は鎧騎士の様な姿へと生まれ変わった。

闇遊戯「磁石の戦士α・β・γ三体合体!! 磁石の戦士マグネット・バルキリオン!!」
千初「三体合体!? まるでスーパーロボットアニメみたい…!」
闇遊戯「マグネット・バルキリオンの攻撃! 電磁剣(マグネット・セイバー)!!」

マグネット・バルキリオンは剣に電撃を纏い、千初を貫いた。千初は一撃で場外まで吹き飛ばされ、撃墜された。

闇遊戯「詰めが甘かったな、千初」

その後、ネクサス、デスティニー、闇遊戯の3人は生き残りをかけて戦った。3人共完全に互角の戦いを行っていたが、彼らは忘れていた。このステージにはステージギミックがある事を。ステージ周辺で交戦中のアーウィンウルフェンはレーザーを撃ち合い、その流れ弾のレーザーが3人に直撃し、まとめて撃墜された。これによって全てのファイターの残りストックが1となったのである。全てのファイターがステージに戻ってくると、優勝を決める為の戦いが始まった。まずダブルエックスが専用バスターライフルでネクサスを狙い撃つと、ネクサスがマッハムーブでダブルエックスの背後に回り込み、ジュネッスパンチを打ち込み、ダブルエックスを吹き飛ばした。そのダブルエックスが吹き飛ばされた先にはアイテムが落ちていた。

ダブルエックス「これは…! キャラクターカプセル!」

優勝を目指すダブルエックスは早速キャラクターカプセルを使用した。すると、中からはキングジョー ストレイジカスタムが現れた。

ダブルエックス「こいつは…! どこのモビルスーツだ!?」
ネクサス「いや、モビルスーツじゃなくて、キングジョーって言うペダン星人の作ったスーパーロボットだよ」
カイト「それをストレイジが改造したメカだな!」

キングジョーストレイジカスタムは右腕の砲身から。超火力のビーム、ペダニウム粒子砲を放った。射線上にはカイトとネクサスがおり、カイトはギリギリ回避したものの、ネクサスは回避が間に合わず、ビームに呑まれて撃墜された。

ダブルエックス「凄え…! 俺のツインサテライトキャノンにも匹敵する威力じゃねえかな?」

その後、役目を終えたキングジョーストレイジカスタムは去って行った。一方、フォックスは千初とアリアを相手に戦っていた。スピードが自慢のフォックスは千初に急接近し、サマーソルトキックを放って千初を空の彼方に吹き飛ばして撃墜した。その後、アリアに攻撃を仕掛けようとしたその時、突然ウルフェンがフォックスに攻撃を仕掛けて来た。

フォックス「うおっ!? さてはあのウルフェン、ウルフの機体だな!?」

ウルフはスターフォックスのライバルであるスターウルフのリーダーであり、過去に何度も交戦し合ったまさに永遠のライバルなのである。

ウルフ「フォックスめ! 俺様を差し置いてアルスマに参戦しやがって!!」

ウルフの乗るウルフェンはフォックスにレーザーの雨を放った。その攻撃はフォックスだけでなく、近くにいたアリアにも命中し、2人まとめて撃墜された。

ウルフ「フン、いいザマだぜ」

ライバルであるフォックスをオーバーキルで倒したウルフのウルフェンは去って行った。その後、残ったファイターであるカイト、デスティニー、ダブルエックス、闇遊戯が集まった。

カイト「どうやらこの4人で決着を付けろって事らしいな」
デスティニー「そのようだな」
ダブルエックス「燃えてきたぜ!」
闇遊戯「フッ、勝負は最後まで分からないぜ」

そう言って闇遊戯はブラック・マジシャンとブラック・マジシャン・ガールを召喚した。その後、デスティニーは高エネルギービームライフルを撃ち、ダブルエックスを攻撃したが、ダブルエックスも専用バスターライフルを撃った。こうして、今回参戦しているガンダム2人の間でビーム兵器の撃ち合いが始まったのだ。一方の闇遊戯は、カイトと交戦していた。

闇遊戯「行け! ブラック・マジシャン・ガール! 黒・魔・導・爆・裂・波(ブラック・バーニング)!!」

黒・魔・導・爆・裂・波の爆発でカイトは吹き飛ばされ、かなりのダメージを受けた。

カイト「くっ! 痛え…! ん…?」

何と、カイトの目の前にはアルスマクリスタルがあった、カイトはこのアルスマクリスタルに全てを賭ける事にした。まだ見せてないカイトの最後の切り札は、一発逆転可能な切り札だからだ。

カイト「よし! 行くぞ! 破壊ブラスター!!」

カイトはアルスマクリスタルに破壊ブラスターを放ち、一撃でアルスマクリスタルを割った。そして、カイトは切り札待機状態となった。

闇遊戯「しまった…! カイトが取った…!」
カイト「うおぉぉぉぁぁぁぁぁぁっ!!!」

カイトが全ての力を覚醒させると、その姿が一瞬にして変わった。

ゴッドカイト「超覚醒…! ゴッドカイト…!!」

ゴッドカイトと呼ばれたその姿は、青が基調となっていたカイトと違い、髪や瞳、服などが全て青から赤に変化していた。そして、背中には銀の翼が生えており、まさに強化形態と言った姿であった。

デスティニー「ゴッドカイトだと!?」
ダブルエックス「何がゴッドだ! そんなのこけおどしに決まってる!!」

デスティニーとダブルエックスは同時にビーム兵器を放った。しかし、ゴッドカイトには傷一つ付いていなかった。

デスティニー「効いていない!?」
ダブルエックス「そんな馬鹿な!?」
ゴッドカイト「そんなガラクタでなぁ…勝てる訳ねえだろ!!」

カイトはゴッドカイトになると若干気性が荒くなるようで、普段と違ってかなり攻撃性が強くなっている。そして、ゴッドカイトは一気に決着を付ける為、行動に出た。

ゴッドカイト「食らえっ!! 獅子抜刀剣!!」

ゴッドカイトがハイパーソードを振り下ろすと、ステージとなっているグレートフォックスが爆散するほどの大爆発が起こった。当然、デスティニーもダブルエックスも闇遊戯とその仲間モンスターも全員消し炭となった。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、カイト!!」
カイト「よっしゃー!! 優勝すると気持ちがいいなあ!!」

こうして、今回のアルスマはカイトの勝利となった。カイトの勝利は仲間達のいるカイスマ界にも伝わっており、仲間のカイスマメンバーは大変喜んだようである。その後、今回出場したアルスマファイター達が集まって何やら話をしていた。

千初「優勝おめでとうございます! カイトさん!」
カイト「ありがとな! はつちゃん!」
フォックス「ちょっと待て! 俺のグレートフォックスどうしてくれるんだ!!」
カイト「あ、ごめん」
ガロード「まさかステージごと消し飛ばすとはな…」
シン「アルスマはステージに特殊フィールドを張っているから決して壊れないと言うが…」
闇遊戯「いくら何でも本気を出し過ぎだぜ、カイト」
カイト「悪い…てかどうしよう…」
孤門「あ、その事だけど、さっきオペ子さんに聞いたらマスターファフニールさんが直してくれるらしいよ」
フォックス「それは本当か!?」
カイト「よかったぁ…危うく一文無しになる所だった…」
アリア「後、今回の件を受けて、特殊フィールドを強化するらしいわ、よかったわね」
シン「つまり、これからはもっと本気で戦っていいって事だな!」
カイト「よーし! やるぞー!!」
孤門「ほどほどにね」

ステージが破壊されるほどの激闘が行われた今回の大乱闘、ファイター達が心置きなく全力で戦えるように、アルスマの設備は日々進化しなくてはならない。ファイター達が知らないところで、スタッフも戦っているのである。その先に、次回の大乱闘があるのだ。

[アルスマ ステージ ルルイエ]

アルスマで疲れたファイターを癒す場所が、アルスマ本部にはある。美味しい料理を提供する食堂や、疲れを癒す温泉、娯楽を提供するゲーム部屋やカラオケルームなど、ファイター達は普段、こういった場所で友情を深めているのだ。
今回の出場ファイターはティガ/ダイゴ、ネクサス/孤門、ネオス/カグラ、ドラゴニュート、カイト、R-GUN/イングラムマルス、カムイだ。そんな今回のステージはルルイエだ。邪神ガタノゾーアが潜んでいた古代遺跡であり、ティガのかつての仲間である闇の巨人の石像がある遺跡でもある。ティガと深い因縁のあるこの遺跡で、どんな戦いが繰り広げられるのか?

レフェ子「今回のルールも変わらず時間無制限、ストック3、アイテムありです!」
ティガ「ルルイエか…ガタノゾーアとの戦いを思い出すよ…」
ドラゴニュート「ガタノゾーア…人類を滅亡寸前まで追いやった邪神か…」
ティガ「ガタノゾーアはとても強い相手だったけど、みんなが僕に光を与えてくれたから勝てたんだ」
ネクサス「僕も、絆を繋いでくれたデュナミストの人達の絆の力でダークザギに勝てました」
ネオス「やっぱりウルトラマンに力を与えてくれるのは応援してくれる人達や仲間なんですね」
マルス「僕も、元の世界で戦ってた時は多くの仲間が僕を助けてくれたよ」
カムイ「私も同じです、1人じゃできない事も皆さんと一緒ならできたんです」
ドラゴニュート「やっぱり、仲間っていいなぁ…」
R-GUN「仲間…か…」
カイト「みんないろんな経験があるんだな、俺も学ぶことが多いぜ」
ナレ男「では始めます、3・2・1・GO!!」

いつも通りナレ男の掛け声で大乱闘が幕を開けた。それと同時に、ネオスが円盤状の光輪、ネオスラッシュを放った。ネオスラッシュはマルスに命中し、マルスを吹き飛ばした。

マルス「痛いなぁ…まさかいきなり攻撃を放ってくるとはね…」

そんなマルスの近くに、キャラクターカプセルが落ちてきた。

マルス「早速使うしかないようだね」

マルスがキャラクターカプセルを使用すると、アイラが姿を現した。アイラは流星剣の使い手であるソードマスターであり、高い剣の腕前を持つ女剣士なのである。

アイラ「腕が鳴る…」

アイラは勇者の剣を抜くと、剣を構え、攻撃態勢を取った。その視線の矛先は先ほどマルスを攻撃したネオスを捕え、次の瞬間、素早く攻撃を仕掛けた。

アイラ「覚悟! 流星剣!!」

流星剣は5回連続で相手を攻撃する奥義であり、ネオスはアイラの目にも止まらぬ連続攻撃を食らい、撃墜された。

マルス「君、凄い剣の腕前だね」
アイラ「この程度の敵…」

その後、敵を撃墜したアイラは去って行った。一方、ドラゴニュート、カイト、R-GUNの3人は、自身の装備している剣で斬り合っていた。ドラゴニュートとカイトは片手剣、R-GUNは双剣である為、手数ではR-GUNが有利である。当然、ドラゴニュートとカイトは剣で斬り合ったが、逆に素早い剣さばきで吹き飛ばされてしまった。

カイト「何て技量だ…!」
ドラゴニュート「ったく、あの人は何者だよ…!」

すると、R-GUNの足元にキャラクターカプセルが落ちてきた。

R-GUN「使わせてもらうぞ」

中からは邪神ガタノゾーアが姿を現した。

R-GUN「…嫌な予感しかしないな」
ドラゴニュート「何て化け物を呼び出しやがったぁぁぁ!!」
R-GUN「…やはり予感は的中したか」
カイト「当たり前だ! 人類を滅亡寸前まで追いやった化け物だぞ!!」
ドラゴニュート「歴代ウルトラ怪獣の最強議論では必ずと言っていいほど名前が挙がる奴だぜ?」

すると、ガタノゾーアは黒い霧を吐き出した。この霧はシャドウミストと言い、吸い込むと即死してしまう恐ろしい霧である。

R-GUN「何だ…? この霧は…?」

R-GUNはシャドウミストを吸ってしまい、撃墜された。

カイト「呼び出した本人さえも攻撃するアシストキャラか…」

すると、ガタノゾーアはドラゴニュートとカイト目掛けて紫色の破壊光線を放って攻撃した。破壊光線はドラゴニュートとカイトの体を貫き、撃墜した。しばらくして、ティガとネクサス、マルスとカムイがステージがシャドウミストに覆われかけている事に気付いた。

カムイ「何か黒い煙が来たんですけど…」
マルス「どこかで火事でも起きているのかな?」
ネクサス「ティガさん! あれを見てください!」
ティガ「あれは…! 邪神ガタノゾーア! 何でここに!?」

ガタノゾーアが現れた事に気付くも時すでに遅し、マルスとカムイはシャドウミストに呑まれ、撃墜された。残ったティガとネクサスはステージの端に移動したが、シャドウミストはだんだんと2人に寄って来た。

ネクサス「諦めたくないけど…この状況、かなりまずいですね…」
ティガ「そうだね、でも、何か希望はあるはずだよ」

その希望が降り立ったのか、キャラクターカプセルが落ちてきた。

ティガ「これに全てを賭けるしかない!!」

キャラクターカプセルの中からは、パラガスが現れた。

パラガス「パラガスでございます」
ティガ「誰かは知らないけど、あいつを何とかしてくれないか?」
パラガス「お任せください」

パラガスはガタノゾーアを倒す為、向かっていこうとしたが、速攻でシャドウミストに呑まれ、撃墜された。

ティガ「…終わったね」
ネクサス「…そうですね」

その後、ティガとネクサスは2人仲良くシャドウミストに吞まれ、撃墜された。ステージにいるファイターを全員撃墜したガタノゾーアは、満足そうに去って行った。その後、撃墜されたファイターが全員ステージに復帰した。

R-GUN「酷い目に会ったな…」
ネオスとR-GUN以外の6人(あんたのせいでね)
ネオス「みんな、大変な目に会ったみたいだね」
ティガ「まあね、とんでもないアシストキャラが現れて、ね」

すると、ステージに何者かが姿を現した。その相手を、ティガはよく知っていた。

ティガ「カミーラ! ダーラム! ヒュドラ!」

この3人はティガが闇の巨人だった頃の仲間であり、特に、カミーラはティガのかつての恋人である。

カミーラ「久しぶりね、ティガ」
ダーラム「お前らは、俺の手で葬ってやる」
ヒュドラ「ヘッヘッヘ! 殺してやるぜ!」
カムイ「何か危険そうな人達が来ましたね…」
マルス「もしかして、今回はまともに大乱闘させてくれないのかな?」

その予想は的中し、闇の巨人たちは攻撃態勢を取った。

カミーラ「この私の闇の力、見せてやろう!」

最初に、カミーラは右腕から氷の鞭であるカミーラウィップを発生させ、ファイター達を攻撃した。

カイト「痛い! 痛い! 痛い!」
ダーラム「力なき者よ、死ね!」

続けて、ダーラムはファイアマグナムを放つ為、両腕にエネルギーを纏い、拳を地面に突き立てた。すると、炎の衝撃波が地を這い、ファイター達を襲った。

カムイ「キャアーッ!!」
ヒュドラ「その命、もらったぁ!」

最後に、ヒュドラは右腕から突風を放った。この技はヒューガストと言う技である。この連続攻撃により、ティガ、ネクサス、ネオス以外のファイターは撃墜された。

ネオス「…何か今回、まともな大乱闘してない気がするんだけど…」
ネクサス「まあ、たまにはいいんじゃないかな?」
ティガ「カミーラ、もう気が済んだだろ? そろそろ帰ってくれないかな?」
カミーラ「フフフ、怖いだろう、泣け、叫べ!」
ティガ「いや、アルスマはそんな競技じゃないから!!」

ティガの説得も通じず、カミーラは氷剣アイゾードで攻撃を仕掛けた。この攻撃によって、ティガ、ネクサス、ネオスの3人も撃墜された。

ヒュドラ「何だ、もう終わりかよ!」
ダーラム「せいぜいその程度か」
カミーラ「ティガよ、また会おうではないか」
その後、カミーラ、ダーラム、ヒュドラの3人は去って行った

しばらくして、撃墜された全ファイターが帰ってくると、今回のステージの滅茶苦茶さに、全員呆れていた。

ドラゴニュート「何だよ! 今回のステージは!?」
マルス「まともに大乱闘ができていないね」
カイト「全く、何てステージだ!」

すると、ファイター達の近くにキャラクターカプセルが落ちてきた。そのキャラクターカプセルに気付いたネクサスは、少し離れた場所からセービングビュートと言う光の鞭で拾い、使用した。

ネクサス「まともなアシストキャラを、頼みます!」

キャラクターカプセルからは、大魔神が現れた。

カイト「何か、昔の野球選手にいそうな顔してるな」
ドラゴニュート大魔神佐々木の事か、よく知ってるなおい」

すると、大魔神は腰の剣を抜き、歩き始めた。

カイト「やばい! こっちに来る!」
ドラゴニュート「三十六計逃げるが勝ちだ! 逃げるぞ!」

ドラゴニュート、カイト、R-GUNの3名は、大魔神の危険さを感じ取ったのか、慌てて逃げ出した。しかし、逃げた先は行き止まりであり、その後ろを、大魔神は少しずつ追って来ていた。

R-GUN「…終わったな」
カイト「ドラゴニュート、R-GUN、俺も、2人と共に死のう!」
ドラゴニュート「アホな事言ってる場合かぁぁぁッ!!!」

最終的に3人は大魔神の剣で叩き斬られ、3人仲良く空の彼方に吹き飛ばされて撃墜された。そして、3人を撃墜した大魔神はどこかへと去って行った。

ネオス「ガタノゾーアと言い、大魔神と言い、恐ろしい奴だなぁ…」
ティガ「大魔神…ガタノゾーアより恐ろしいかもしれないな…」

残ったファイターであるティガ、ネクサス、ネオス、マルス、カムイは、優勝をかけて最終決戦を始めた。マルスは連続で相手を斬りつける技、マーベラスコンビネーションをティガとネオスに放ち、少しずつダメージを与えていた。一方のカムイも、夜刀神・終夜でネクサスを斬りつけ、攻撃した。ティガは基本形態であるマルチタイプからスカイタイプにタイプチェンジし、マルスの連続攻撃から脱出して、近くにあったボム兵マルスに投げつけた。だが、それに気づいたマルスはネオスを掴み、飛んできたボム兵の方目掛けて投げ飛ばした。当然、ボム兵はネオスに直撃し、ネオスは撃墜された。

ティガ「しまった! マルスくんに当てるつもりだったのに!」
マルス「残念だったね、ティガ」

そう言ってマルスはティガに対し、一気に距離を詰め、鋭い突きを放つ技、シールドブレイカーを放った。防御を貫通するこの突きの前ではいかなる防御技も無力であり、ティガは両掌を前に突き出し、光の防御膜であるウルトラシールドを発生させたものの、貫通されて撃墜された。一方その頃、ネクサスはカムイと戦っていた。カムイの連続攻撃はかなり素早く、動きが遅めのネクサスは非常に苦戦していた。だが、ネクサスには一瞬だけ高速移動できるマッハムーブと言う技があり、ネクサスはその技を使って一気にカムイの後ろに回り込んだ。

カムイ「甘いですよ!」

その手を読んでいたカムイは後方に攻撃を仕掛けた。しかし、ネクサスは更にその先を読んでおり、セービングビュートでカムイの腕を掴んだ。

ネクサス「甘いのはそっちだったね」

ネクサスはカムイをそのままステージ外に投げ飛ばした。吹っ飛ばされたカムイは何とか復帰しようと翼を広げたが、間に合わず、そのまま奈落の底に転落し、撃墜された。こうして、今回はネクサスとマルスの一騎打ちとなったのである。

ネクサス「決着を付けましょう、マルスさん」
マルス「そうだね、本気で行かせてもらうよ」

マルスは素早くネクサスの懐に飛び込み、攻撃を仕掛けた。それに対しネクサスはジュネッスキックを放ち、マルスを吹き飛ばした。

マルス「くっ! 中々やるね!」

すると、ステージの中央にアルスマクリスタルが落ちてきた。

ネクサス「アルスマクリスタルだ!」
マルス「あれを取った方の勝利だね!」

ネクサスは早速アルスマクリスタルにコアインパルスを放った。コアインパルスの命中したアルスマクリスタルには爆発が発生したが、まだアルスマクリスタルの破壊には至らなかった。続けてマルスがアルスマクリスタルにシールドブレイカーを放った。バリアすら貫通する鋭い突きは、アルスマクリスタルを割り、マルスは切り札待機状態となった。

ネクサス「しまった!」

マルスファルシオンを天に掲げ、ネクサス目掛けて素早く突進し、ネクサスを斬りつけた。この攻撃はまさに必殺の一撃と言うのがふさわしく、ネクサスは一撃でステージ外に吹き飛び、撃墜された。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、マルス!!」
マルス「今回は僕の勝ちだね!」

こうして、今回のアルスマはマルスの勝利となった。マルス優勝の知らせはマルスの仲間達の下にも届いており、仲間達はマルスの優勝を祝って宴を開いたそうである。そして、今回のアルスマもいつも通り終わると思われていたが、今回は違った。何と、第七の挑戦者が現れたのだ。

マルス「挑戦者と言うのは君かい?」
???「そうだよ、あたしはキサラ、よろしくね」

キサラと名乗った少女は、ピンク色の長い髪と赤い瞳の美少女で、服装はセーラー服と言うただの女子高生に見えたが、アルスマにはアリアやメイプルなどの現役女子高生がいる為、こう言う疑問はするまでも無いように思えた。

マルス「僕はマルスマルス・ローウェル、アリティアの王子だ、こちらこそよろしく」
キサラ「アルスマに出場するからには本気でやれってシュウくんに言われてるから、本気で行かせてもらうね」

すると、キサラの周りに凄まじい爆風が発生し、マルスは目を覆った。マルスが再び目を開けると、キサラの服装が変わっており、黒いミニスカートのドレスのような服装の他、右肩からは大鎌の様な形状をした紫色の翼が生え、右側の頭部には紫色の角が生えており、手には紫とピンクのツートンカラーが特徴の鋭い剣が握られ、その姿はまさに人間の姿をした悪魔と言う言葉が似合っていた。

マルス「君は…人間じゃないのか…!?」
キサラ「そうだよ、あたしは悪魔なんだ」
マルス「悪魔か…僕にはどう見ても人間の女の子にしか見えないよ…」

すると、キサラは一気に距離を詰め、マルスを攻撃した。マルスファルシオンで攻撃を受け止めたが、攻撃の余波で少し吹き飛ばされてしまった。

マルス「何て力だ…!」

キサラが続けてもう一撃攻撃を放とうとしたその時、マルスは一か八かカウンターの構えを取った。キサラはマルスがカウンターの構えを取っていると知らず、攻撃を仕掛けた為、マルスはその攻撃をかわし、反撃した。

マルス「見切った!!」

マルスの反撃の一撃はキサラに大ダメージを与え、キサラを場外まで吹き飛ばし、撃墜した。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、マルス!!」

こうして、第七の挑戦者戦は終わった。その後、控え室では挑戦者のキサラと共に今回の参戦ファイターが話をしていた。

キサラ「と、言う訳で、新しくアルスマファイターになったキサラです、よろしくね」
ドラゴニュート「新しい仲間は悪魔の女の子か…いいじゃん」
カイト「でも、また制服に戻ってるな」
イングラム「多分だが、戦闘形態と通常形態があるのではないか?」
カイト「なるほど…まるで何かの特撮みたいだな」
マルス「僕のいた世界にも、マムクートって言う竜に変身して戦う種族がいたよ」
カムイ「私も竜に変身して戦いますからね」
キサラ「世界って広いなぁ…他にも変身できる人がいるなんて…」
ダイゴ「宇宙はもっと広いよ、何せ、何にでも変身できる宇宙人がいるからね」
カグラ「ババルウ星人や、ザラブ星人の事ですね」
キサラ「そんなのがいるんだ、ところで、あなた達さっき変身してたよね? あれは何?」
孤門「あれはウルトラマンって言うんだ」
ドラゴニュート「早い話が、平和を守る光の戦士って所だな」
キサラ「そうなんだ、とにかく、これからよろしくね」

新たに参戦した悪魔の少女キサラ、彼女はアルスマと言う競技にどんな風を吹き起こすのであろうか?

・キサラ
[原作では…]
初登場は2022年放送のEngage Kiss、主人公である緒方シュウと契約している悪魔である。ランクBの悪魔を軽々倒すほどの戦闘力を有しており、契約者であるシュウと共に多くの悪魔を倒している。シュウに対してはヤンデレな愛情を見せており、シュウの元カノであるアヤノを始め、他の女性に対して敵意をむき出しにしている。
[アルスマでは…]
原作終了後の世界線から参戦。常時戦闘形態の状態で大乱闘に参加し、素早い動きと高い攻撃力で相手をねじ伏せるタイプのファイターである。ちなみに、参戦させた理由は作者がめちゃくちゃハマったアニメだったからとの事。後、Engege Killの要素は入れれたら入れる予定である。

[アルスマ ステージ ベイロンタワー地下カジノ]

新たなファイターとして参戦したキサラ。悪魔の少女である彼女は早速、次の大乱闘に参戦する。そんな今回の出場ファイターはキサラ、翼、ZO/麻生、デスティニー/シン、ダイ、イヴ、かなで、メイプルだ。そして、今回のステージはベイロンタワー地下カジノだ。キサラが住んでいるベイロンシティのベイロンタワーの地下にあるカジノであり、一度カジノ内での悪魔との戦闘で被害が出たものの修復され、今回の大乱闘では強化された特殊フィールドを張ると言う条件付きで特別にカジノ内での大乱闘が許可されたのである。このステージは特にこれと言ったギミックはないが、今回も激しい大乱闘が行われる事は確かである。

レフェ子「今回のルールも変わらず時間無制限、ストック3、アイテムありです!」
キサラ「ここは前にシュウくんと一緒に悪魔を倒したところだね」
翼「どんどん後輩が増えて行ってるな…俺も負けられない…!」
キサラ「あたしも負けないよ、ところで、あそこに悪魔みたいなロボットがいるんだけど、あのロボットも悪魔?」
デスティニー「俺の事か? これはモビルスーツって言う兵器で、俺が元居た世界だと18mぐらいの機体だけど、アルスマではパワードスーツになっているんだ」
ダイ「おれも、最初にデスティニーを見た時は怖い顔でびっくりしたけど、今は普通にかっこいいと思うよ」
ZO「そして、悪魔がいるなら天使もいるぞ」
かなで「私の事? 元の世界でもそう呼ばれたけど、それを言うならイヴもじゃない?」
イヴ「私も確かに、変身能力で天使の翼を生成する事ができるけど…天使じゃないと思うな」
メイプル「いやいや! キサラちゃんもかなでちゃんもイヴちゃんも天使だよ! かわいいもん!」
デスティニー(俺は悪魔のままなの!?)
ナレ男「では始めます、3・2・1・GO!!」

いつも通りナレ男の掛け声で大乱闘が幕を開けた。それと同時に、キサラが剣で翼を斬りつけた。大乱闘時のキサラは常に悪魔の姿である為、小柄ながらも他のファイターに負けない力を持っている。その為、斬りつけられた翼は吹き飛ばされ、後方にあったテーブルに強くぶつかった。

翼「痛ってぇ…何て力だ…」

その後もキサラは剣を振って真空波を飛ばし、他のファイターにダメージを与えていた。

デスティニー「あの新人の子強すぎないか?」
ZO「確かに、単純な戦闘力なら相当な力だろうな」
ダイ「けど、おれ達も負けるつもりはないさ!」

その時、メイプルは短刀の新月を鞘から半分程度抜いた。

メイプル「致死毒の息(デッドリーブレス)!!」

すると、周辺に濃い紫の毒霧が発生し、ステージを覆った。かなり広範囲に発生した毒の霧は、ファイター達にじわじわとダメージを与えた。

イヴ「うぅ…何これ…苦しい…」
かなで「どうやら毒みたいね」
メイプル「私の独攻撃は強力な代わりに、大乱闘だと一度使っちゃうと一定時間使えないんだ」
デスティニー(じゃあ、元の世界だとどんだけ強かったんだ?)

その時、他のファイターがメイプルの毒に気を取られている隙に、キサラはキャラクターカプセルを使用した。カプセルの中からはスカルクローラーが現れた。スカルクローラーは後ろ脚の無いトカゲの様な怪獣で、髑髏島で一番凶暴な肉食の怪獣である。

翼「何かヤバそうなやつ来たー!!」
メイプル「何あれ超気持ち悪いー!!」
ZO「デスティニーくん、自慢のビーム兵器であいつを叩き斬ってくれないか?」
デスティニー「無茶言わないでくださいよZOさん! ただでさえアルスマのアシストキャラ強いんですから!」

スカルクローラーはメイプルの毒霧を無理やり突破し、翼を頭から丸のみにして撃墜した。続けてかなでとイヴを強靭な尻尾で薙ぎ払って撃墜し、ZOとダイも鋭い爪で引き裂いて撃墜した。その後、暴れて気が済んだのか、どこかへと去って行った。

メイプル「た…助かった~」
デスティニー「何て化け物だ…見た目も恐ろしければ、性格も恐ろしいのか…」
キサラ「あんなのがベイロンシティにいなくて良かったよ」

すると、今度はメイプルの近くにキャラクターカプセルが落ちてきた。

メイプル「今度は私の番だよ! えいっ!」

メイプルがキャラクターカプセルを使用すると、カプセルの中からガンダムAGE-FXが現れた。ガンダムAGE-FXは体中に緑色のブレード、Cファンネルを装備しており、このCファンネルを遠隔操作して相手を切り裂く戦法を得意とするが、本人は決して相手を殺さない不殺を貫いている。

デスティニー「見た事ないガンダムだな」

ガンダムAGE-FXは全身のCファンネルを切り離し、デスティニーとキサラ目掛けて飛ばし、2人を斬り裂いた。その後、追い打ちにとタイダルバズーカを撃った。タイダルバズーカは強力なビームを放つビームバズーカであり、これを食らったデスティニーとキサラは撃墜された。その後、役目を終えたAGE-FXは去って行った。しばらくすると、撃墜された他のファイターが全員帰ってきた。

ZO「酷い目に会ったよ…」

すると、ZOの足元に斧型のアイテムが落ちてきた。このアイテムはヒートホーク、刃の部分を高熱にしてその熱で相手を叩き斬るアイテムだ。基本、量産機が装備している武器なのだが、威力は高い。ZOはヒートホークを拾うと、まだ一度も撃墜されていないメイプル目掛け、強く投げた。メイプルは他のファイターに気を取られており、ヒートホークに気付かず命中してしまい、そのまま場外まで吹き飛んで撃墜されてしまった。一方の翼もあるアイテムを手に入れた。そのアイテムはトライガーショットである。トライガーショットはウルトラマンメビウスと共に戦った防衛チームのGUYSが使用した銃であり、状況に応じて3つのモードで攻撃が可能な他、バレルを伸ばす事でロングショット形態に変形が可能である。翼はトライガーショットでダイを攻撃した。不意を突かれたダイはトライガーショットでの攻撃を食らってダメージを受けた。翼はトドメにとシリンダーを回転させ、高エネルギー火球バスターブレットを放って攻撃した。その攻撃はダイに命中し、場外まで吹き飛ばして撃墜した。一方のキサラは再びキャラクターカプセルを使用した。カプセルの中からはGセイバーが現れた。Gセイバーはガンダムの1体であり、高い運動性を誇る他、換装をする事により、宇宙仕様や重力下仕様など、様々な戦況に対応可能である。

デスティニー「また俺の知らないガンダムが! 一体ガンダムは何体いるんだ?」

Gセイバーはビームサーベルを抜刀し、ZOに斬りかかった。ZOはGセイバーの目にも止まらぬ連続攻撃を受けた後、トドメに最大出力のビームサーベルで斬りつけられ、場外まで吹き飛ばされて撃墜された。Gセイバーはビームサーベルをしまった後、今度はビームライフルを装備した。Gセイバーはかなでにその銃口を向け、トリガーを引いてビームを放った。かなでは強力なビームを連続して食らい、場外まで吹っ飛ばされて撃墜された。その後、役目を終えたGセイバーはどこかへと去って行った。

Gセイバーが去った後、イヴは槍を生成し、キサラに攻撃を仕掛けた。イヴの生成する槍は貫通力が高く、元の世界では車の屋根を貫いている。だが、キサラも負けておらず、剣で応戦していた。そんなイヴとキサラを狙っていたのが翼である。翼はキャラクターカプセルを拾い、使用した。カプセルの中からはガンダムエアリアルが現れた。ガンダムエアリアルは遠隔操作が可能なガンビットを装備したガンダムで、これで攻撃や防御が可能なのである。

デスティニー「また俺の知らないガンダムが! これで何機目だ?」

すると、エアリアルはビットを構え、複数のビットからビームを一斉射した。凄まじい弾幕のビームは、射線上にいたイヴとキサラを一撃で撃墜した。その後、役目を終えたエアリアルは飛んで帰って行った。一方、エアリアルが活躍している間、翼とデスティニー、メイプルは交戦していた。デスティニーは高エネルギー長射程ビーム砲を撃ったが、メイプルは闇夜ノ写にセットした悪食のスキルで吸収した。それを見た翼は、メイプルを倒す為、あるアイテムを拾った。そのアイテムとはハンマー、拾うと一定時間ハンマーを振り回し、当たると大ダメージを受け、大きく吹っ飛ぶアイテムである。翼はハンマーを拾い、メイプルをハンマーでぶん殴った。メイプルは闇夜ノ写で防御したものの、流石にアイテムでの攻撃は防御できず、場外まで吹っ飛ばされて撃墜されてしまった。ついでに近くにいたデスティニーもハンマーでぶん殴って撃墜し、翼以外のファイターは全員ストック1となった。だが、それも束の間、キサラが高速で翼に接近し、そのスピードを維持したまま翼の体を突き刺した。この一撃は非常に強力であり、翼はあっさり撃墜されてしまった。こうして、全ファイターのストックが1となったのである。その後、8人のファイターが集まって決着を付ける事になった。

ZO「さて…この8人で決着を付けるか…」
ダイ「望む所だ!」
メイプル「負けないよ~」

すると、デスティニーの近くにキャラクターカプセルが落ちてきた。デスティニーがキャラクターカプセルを使用すると、カプセルの中からは夕桐アヤノが現れた。アヤノはキサラと同じ世界から来ており、生身の人間でありながら戦闘服を着こみ、銃火器で悪魔と戦っていた人物である。しかし、キサラにとってアヤノは因縁の相手であり、キサラと共に暮らしている緒方シュウの元カノなのである。その為、元の世界ではしょっちゅういがみ合っていた。当然、そんな人物が大乱闘の場に現れたら大変な事になる訳で…。

キサラ「あんた! 何でこんな所まで来てんのよ!!」
アヤノ「それはこっちの台詞よ! 変なバイトに誘われたから来てみればまさかあんたがいるなんてね!!」
キサラ「せっかくこの世界でシュウくんと2人っきりだと思ったら、まさかここまで追ってくるなんて…ほんと、泥棒猫ってどこにでも湧くよね~」
アヤノ「そっちこそ、こんなに女がいっぱいいるんだから、奪われないようにしないとね」
キサラ「何…? まさかこの女達もシュウくんを狙ってるの…?」
かなで「狙う…? 私、狙ったりしないけど…」
イヴ「私、キサラさんの大切な人を奪ったりしないよ!!」
メイプル「泥棒って悪い事だから、そんな事しないよ~!」
キサラ「…これは今の内に消しとかないとまずいわね…」

すると、キサラは剣を構え、3人に襲い掛かった。ヤンデレモード全開のキサラは殺意が高く、全力で振るった剣で3人は次々斬り裂かれ、一瞬のうちに3人共撃墜されてしまった。

翼「いや、怖えーよ!!」
デスティニー「最初は可愛い子だと思ったけど、まさかヤンデレだったとはな…」
ダイ「知らない方がいい事もあるんだね…」

一方のアヤノはマシンガンを放ってZOとダイを攻撃していた。アヤノの攻撃はそれほどの威力ではないが、連射力が高い為、2人は行動を封じられていた。その時、ステージにアルスマクリスタルが落ちてきた。アルスマクリスタルを見たキサラは今までのヤンデレモードではなく、歓喜の表情になった。

キサラ「シュウくーん! 今から会いに行くねー!!」

キサラはアルスマクリスタルの所に一瞬で移動し、目にも止まらぬ速さの連続攻撃を放ち、一瞬でアルスマクリスタルを叩き割った。キサラは切り札待機状態となり、それを見た他のファイターは驚愕した。

デスティニー「キサラのあの異常なまでのアルスマクリスタルに対する思いは何!?」
ZO「それに他の女性に対して敵意をむき出しにするあの感情…」
ダイ「おれには全く分からないよ…」
翼「ヤンデレ…だろうな…昔有名なCDで知ったから知ってるよ」
アヤノ「…まさか、あの子、私も巻き添えにする気じゃないでしょうね!?」

キサラはステージに緒方シュウを呼び出した。シュウはキサラとパートナーを組んでいる男性で、非常に貧乏でキサラやアヤノに面倒を見てもらってる割にタバコを吸ったりギャンブルに入り浸ったりしているが、身体能力は高く、戦闘経験も豊富で、数多くの悪魔を撃破している。但し、あまり性格が良いとは言えないのが難点である。アルスマにキサラが参戦するにあたって、元の世界からキサラと共にやって来ていたが、彼の出番はキサラの最後の切り札のみである。

シュウ「やっと呼んでくれたね、キサラ」
キサラ「シュウくん! 一緒に行こう!!」
シュウ「OK! てな訳で、アヤノさん、上手く避けてね」
アヤノ「ちょっ…! もう攻撃するの!?」
キサラ「シュウくん! あんな女やっちゃって!!」
シュウ「いや、アルスマってそんな競技じゃない気が…」

シュウはキサラの牙を銃に装填し、相手に銃口を向けた。一方のキサラは特大の真空波を飛ばし、その真空波が他のファイターに命中した直後、おまけでもう一発真空波を放ち、アヤノも巻き込んだ。直後、シュウの放った強力な弾丸が他のファイター+アヤノをまとめて撃墜した。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、キサラ!!」
キサラ「2人の愛の力でパワーアップってことだね!!」

こうして、今回のアルスマはキサラの勝利となった。キサラの勝利は彼女が元居た世界にも伝わっており、優勝を喜んだ者もいれば嫉妬した者もいたとか…。その後、今回出場したアルスマファイター達が集まって何やら話をしていた。

翼「優勝おめでとう、キサラ」
キサラ「ありがとう、翼くん」
アヤノ「ありがとう、じゃないわよ! あんた、私を殺す気?」
キサラ「役立たずの年増女は、存在そのものが邪魔だからいいんじゃない?」
シュウ「あ…あのですね…、他の人もいるんだからここでの喧嘩はやめた方がいいかと…」
アヤノ「あんたもあんたよ! 何私に攻撃当ててるの? まさか、恨みでもあるの?」
シュウ「いや…あれはわざとじゃなくてですね…」
シン「…何か、修羅場になってるぞ…」
イヴ「そうだね、何か大変そう」
ダイ「レオナやマァムでもあんなに怒らないよ…」
かなで「でも、面白いわね」
メイプル「てか、止めなくていいの?」
麻生「ほっといていいだろう、俺達が入ると面倒な事になりそうだ」

こうして、今回のアルスマはキサラの勝利となった。だが、彼女とそれを取り巻く人々の人間関係は複雑で、これから大変な事になりそうな事は確実であった。

[アルスマ ステージ ミラーワールド]

アルスマが中継される際、元の世界にいるファイターの仲間達は全員、TVやモニターに食いついて視聴していると言う。そして、応援しているファイターが優勝した際、ファイターの仲間達は皆、大喜びするのだとか。
今回の出場ファイターは龍騎/真司、ZO/麻生、マジレッド/魁、リスティリア、エイト、マリオ、アイスクライマー、悟空だ。そんな今回のステージはミラーワールドだ。龍騎の世界の主戦場となっていた鏡の中の世界で、アルスマの技術班によって作られた再現ステージである。鏡の中の世界であるこのステージは周りの風景が全て反転しており、崖の無いステージではあるものの、たまにミラーモンスターが攻撃してくる。果たして、ファイター達は戦って生き延びる事ができるのか?

レフェ子「今回のルールも変わらず時間無制限、ストック3、アイテムありです!」
龍騎「まさか、ミラーワールドまでステージになるなんてな」
ZO「ここは再現ステージとは言え、鏡の中の世界なのか…不思議な世界だ…」
リスティリア「周りの風景全てが反転してるんだ…凄~い」
悟空「オラは何か気味が悪くて嫌だ」
エイト「自慢じゃないけど、僕も鏡の中に入った事あるよ、トロルの迷宮って言うんだけど…」
龍騎「え!? エイトもか?」
マリオ「そう言えば、僕の弟のルイージも鏡の世界からスターを取ってきた事があったよ」
マジレッド「俺なんか、サイクロプスって奴に鏡の世界から攻撃されて酷い目に会った事があるぜ」
ポポ「意外と多くの人が鏡にまつわる経験してるんだね」
ナナ「鏡の世界ってちょっとロマンチックだよね~」
龍騎(ロマンの欠片もなかったけどな、俺の場合…)
ナレ男「では始めます、3・2・1・GO!!」

いつも通りナレ男の掛け声で大乱闘が幕を開けた。それと同時に、ZOはエイトにZOパンチを放った。だが、エイトは竜神の盾で攻撃を防御し、竜神王のつるぎでZOを斬りつけ、吹き飛ばした。一方、マリオはファイアボールで悟空を攻撃したが、悟空は攻撃を回避し、マリオに急接近した。そして、悟空の目にも止まらぬ連続攻撃を食らい、マリオは場外まで吹き飛ばされて撃墜された。その間、リスティリアはエクスプロージョンの詠唱をしており、詠唱を終えたリスティリアはファイターの集まっている場所目掛け、エクスプロージョンを放ち、大爆発を発生させた。その爆風で撃墜されたマリオ以外のファイターは吹き飛ばされ、壁にぶつかったり地面に叩き付けられたりして大ダメージを受けた。

龍騎「痛って~! 無茶苦茶しやがるぜ!」
マジレッド「リスティリアがやったのか! 許さねえ!」

マジレッドはマジスティックソードを構え、リスティリア目掛けて攻撃を仕掛けようとした。しかし、リスティリアは中級風魔法のトルネードを唱え、竜巻を発生させてマジレッドを空の彼方に吹き飛ばし、撃墜した。

リスティリア「そう簡単にはやられないよ」

すると、リスティリアの近くにキャラクターカプセルが落ちてきた。リスティリアはそれを拾って使用した。すると、中からは空の大怪獣ラドンが現れた。

悟空「何だありゃ? ブルマを攫おうとしたプテラノドンの仲間か?」
エイト「前にドラゴニュートくんから聞いた事があるよ、ラドンって名前の怪獣だって」
悟空「怪獣!? じゃあギランの仲間だな!」

ラドンは空高く飛翔し、そのままマッハ1.5で飛行した。直後、ソニックブームが発生し、ファイター達は吹き飛ばされた。リスティリアエクスプロージョンで大ダメージを受けていたファイター達はソニックブームで吹き飛ばされ、撃墜された。その後、役目を終えたラドンは飛んで帰って行った。

リスティリア「やったー! 一気に撃墜した! 気持ちいいー!!」
悟空「ふぅ…危ねぇ危ねぇ…」
リスティリア「!?」

悟空はラドンソニックブームで吹き飛ばされた瞬間、とっさに瞬間移動をし、リスティリアの近くまで移動したのである。こうして、他のファイターが撃墜される中、悟空だけ生き残ったのだ。

リスティリア「あれで生き残るなんて…あなた何者…!?」
悟空「オラか? オラは地球育ちのサイヤ人だ」

リスティリアは炎魔法のブレイズを唱えようとしたが、その前に悟空はリスティリアの腹部にパンチを放った。その一撃はクリティカルヒットし、大ダメージを与えると同時に、リスティリアは場外まで吹き飛ばされ、撃墜された。

悟空「ちょっと本気を出しすぎちまったかな…?」

その後、撃墜されたファイターたち全員がステージに復帰し、大乱闘の第2ラウンドが始まった。ファイター達は全員激しい戦いを開始し、ステージ全体に戦闘音が響き渡った。だが、そのファイター達を狙う影が動き始めていた。その影の正体とは、ミラーモンスターである。ミラーモンスターはミラーモンスターに棲息する生命体で、鏡の中を移動し、現実世界にいる人間を攫っては捕食し、龍騎のいた世界では行方不明者が続出していた。当然、大乱闘でのミラーモンスターもファイター達を狙っており、ミラーモンスター達は一斉にファイター達に襲い掛かった。

マジレッド「何だこいつらは!? インフェルシアの冥獣か!?」
龍騎「いや、違う! こいつらはミラーモンスターだ!!」
ZO「ミラーモンスター…つまり龍騎くんと戦った怪人かい?」
龍騎「はい! こいつらはとにかく危険なので、放っておいたら大変な事になります!」

ステージに現れたミラーモンスターは、レイヨウ型モンスターのギガゼール数匹、イモリ型モンスターのゲルニュート数匹、クモ型モンスターのディスパイダー1匹である。特にディスパイダーは5mほどの大型モンスターであり、強力なミラーモンスターなのである。すると、ディスパイダーはリスティリア目掛けて糸を吐いて絡めとり、自身の近くまで引きずり寄せた。

リスティリア「な…何これ…!? 助けて…!!」

リスティリアは何とか抜け出そうともがいたが、糸は思った以上に強くて抜け出す事ができず、そのままディスパイダーに食べられてしまった。一方、ギガゼールとゲルニュートの群れはファイター達を襲い、チマチマと攻撃してダメージを与え続けていた。そのダメージは決して馬鹿にはできず、大勢で攻め立ててくるだけあってかなりのダメージであった。

悟空「おめーらしつけーぞ!」
ZO「こいつらを倒さないとまともな大乱闘ができないな!」

そう言ってZOは自分を攻撃していたゲルニュートを蹴り飛ばし、近くにあったキャラクターカプセルを拾って使用した。すると、カプセルの中からはピッコロが現れた。ピッコロは悟空と共に戦った仲間であり、緑色の肌で頭に2本の触角があるナメック星人と言う宇宙人だ。

悟空「よう! ピッコロ!」
ピッコロ「悟空か、悪いが今回はこいつが俺を呼んだんでな、今回の俺は敵だ」

すると、ピッコロはファイター達やミラーモンスターの周りに複数のエネルギー弾を発生させ、逃げ場を封じた。ピッコロの技の一つ、魔空包囲弾(まくうほういだん)である。

龍騎「これ、逃げ場失ったんじゃね?」
マリオ「マンマミーア! このままじゃゲームオーバーだ!」
悟空「ピッコロ! ちょっとは加減しろ!!」
ピッコロ「悪いな、今日の俺は本気だ」

次の瞬間、ファイター達の周りに発生したエネルギー弾は一斉にファイター達に襲いかかり、大爆発が発生した。この爆発で、痛手を負ったファイター達はもちろん、ミラーモンスターの大群も撃墜されてしまった。こうして、生き残ったのはZOだけに思えたが、大ダメージを負ったディスパイダーが生き残っていた。

ZO「何て生命力だ!!」
ピッコロ「まだ生きていやがったか、しぶといな」

すると、ピッコロは額に指先を当て、そこにエネルギーを集中させた。次の瞬間、そのエネルギーをディスパイダーに向かって放ったピッコロの得意技、魔貫光殺砲(まかんこうさっぽう)である。螺旋を纏ったような見た目の高速で飛んで行くエネルギーは、ディスパイダーの体を貫通し、ディスパイダーは爆散した。

ピッコロ「さて…そろそろ帰るとするか…」

そう言い残し、ピッコロは飛んで帰って行った。ピッコロが帰るのと入れ替わりにリスティリアがステージに復帰し、丁度いいタイミングで帰ってきた事をリスティリアはラッキーだと感じていた。

リスティリア「もうちょっと戻ってくるのが早ければ私もやられてたわね…」

現在、ZOと悟空がストック2、それ以外のファイターがストック1と言う状況になっている。リスティリアがステージに復帰してしばらくすると、やられたファイター達もステージに復帰し、大乱闘が再開された。

ポポ「くそ~! 今回全然いい所がないよ~!」
ナナ「だったら一気に攻めちゃおうよ!」

アイスクライマーの2人は回転しながらハンマーでZOを攻撃した。これはトルネードハンマーと言う技で、かなりの威力がある。ミラーモンスターの攻撃で痛手を負っていたZOは流石に耐えられず、ハンマーでぶん殴られて場外まで吹っ飛ばされ、撃墜された。一方の悟空はエイトにベギラゴンの呪文を食らっていたベギラゴンは激しい炎で相手を攻撃する呪文であり、これを食らった悟空はかなりのダメージを受けていたが、悟空はまだ撃墜されず、ステージに留まっていた。

悟空「まだオラはやられちゃいないぞ!」
エイト「全く、君の耐久力は僕達の予想を超えてるね! なら…!」

エイトはギガデインの呪文を唱えた。ギガデインは激しい電撃で攻撃する呪文であり、これにはさすがの悟空も耐えられず、撃墜されてしまった。

エイト「ベギラゴンギガデインを使ってようやく撃墜か…全く、彼は元の世界だとどれぐらい強かったんだ…?」

現在、全員のストックが残り1の状況になっている。ファイター達がする事はただ一つ、勝利の為に他のライバルたちを倒す、この乱闘に参加しているどのファイターもそう考えているはずである。すると早速、マジレッドが近くにあったハイパーバズーカを拾い、エイト目掛けて放った。

エイト「おっと! 危ない!」

エイトはたまたま近くにいたマリオを掴み、飛んできたハイパーバズーカの弾頭目掛けて投げつけた。当然、マリオは弾頭に命中し、大爆発を起こしたそして、マリオは一撃で大ダメージを受け、撃墜されてしまった。

マジレッド「あっ! そりゃないぜエイトさん!」
エイト「ちょっとやりすぎたかな?」

一方、龍騎はキャラクターカプセルを拾って使用し、カプセルの中からはエヴァンゲリオン初号機が現れた。エヴァンゲリオン初号機は紫色の機体色が特徴で、頭部に一本の角が生えた細身の機体である。ロボットの様な見た目をしているが、実は人造人間なのである。すると、エヴァンゲリオン初号機は自身と共に出現していた。陽電子砲の方に向かい、エイトに狙いを定めた。そして、その陽電子砲で完全に油断していたエイトを狙い撃った。陽電子砲から放たれたレーザーはエイトの体を貫通し、エイトをたった一撃で撃墜してしまった。その後、役目を終えたエヴァンゲリオン初号機はどこかへと去って行った。一方、リスティリアはZOとアイスクライマーを相手にしていた。流石の天才魔法使いも2人+1人を相手にするのは分が悪い、リスティリアは物陰に隠れ、一旦作戦を立てる事にした。

リスティリア「さて…どうしようか…」

すると、足元にフランクリンバッジがある事に気付いた。それを見てふとある事を思いついたリスティリアは、呪文を詠唱しつつ、フランクリンバッジを投げる準備を整えた。そして、エクスプロージョンの呪文の詠唱が完了すると同時にZO達の前に姿を現した。と、次の瞬間、リスティリアは自分の後方にフランクリンバッジを投げ、少し遅れてエクスプロージョンを後方向けて放った。すると、エクスプロージョンはフランクリンバッジに反射され、リスティリア目掛けて飛んできた。それをリスティリアは回避し、正面にいたZO達に命中させた。吹っ飛ぶZOとアイスクライマーに対し、リスティリアは追撃でエクスプロージョンを放ち、撃墜した。

リスティリア「うまく行って良かった…」

残すところも龍騎、マジレッド、リスティリア、悟空のみとなった。その時、ステージにアルスマクリスタルが落ちてきた。

悟空「お、あれがアメダマクリスタルだっけ?」
マジレッド「アルスマクリスタルだよ、あれを取れば最後の切り札が使えるんだ」
悟空「なら、取らなきゃ損だな!」

すると、悟空はアルスマクリスタルの所まで瞬間移動し、連続でパンチやキックを放ってアルスマクリスタルを割ってしまった。あまりに一瞬の出来事に、他の3人はポカーンとしていた。そして、悟空は気合を溜め、伝説の戦士、超サイヤ人となった。超サイヤ人になった悟空は髪が黄金に輝いており、戦闘能力も通常とは比べ物にならない程になっている。超サイヤ人悟空は龍騎たちに連続パンチやキックを放ち、壁のある方に吹っ飛ばして壁にめり込ませさせた。次の瞬間、悟空は両腕を天に向け、エネルギーを集めた。大技、元気玉の準備態勢である。本来なら元気玉は時間をかけて他の人達から少しずつエネルギーを分けてもらう技なのだが、大乱闘ではそんな悠長なことをしている時間はないので、特別にすぐ集まるようマスターファフニールが調整している。エネルギーを集め終わった悟空は、元気玉龍騎たち3人の方に向けて飛ばした。

悟空「くたばっちまえ――――っ!!!!」

元気玉龍騎たち3人に着弾し、龍騎、マジレッド、リスティリアを消し飛ばした。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、悟空!!」
悟空「ん? もうおしめえか?」

こうして、今回のアルスマは悟空の勝利となった。悟空の優勝の知らせは悟空の仲間達の下にも届いたが、全員悟空ならやりかねないと言った反応であったようだ。そして、今回のアルスマもいつも通り終わると思われていたが、今回は違った。何と、第八の挑戦者が現れたのだ。

悟空「挑戦者ってのはおめえか?」
???「はい! 俺、広野健太って言います!」

広野健太と名乗った少年は普通の学生であり、アリアやメイプル、キサラと違い特に特殊能力があるようにも見えなかった。正直、何故この場に呼ばれたかが謎である。

悟空「…悪い事は言わねえ、やめとけ、おめえはオラには勝てねぇ…闘わなくてもわかる!」
健太「確かに、今のままじゃ勝てないですね、でも、俺にはまだ秘密があります!」
悟空「秘密…?」
健太「チェイング!!」
ウイングマン「悪! 裂! ウイングマン!!」

健太はウイングマンと言うヒーローに変身した。ウイングマンと呼ばれたそのヒーローは、黒い体色に青い胸、頭にある青い飾りが特徴であり、背中には名前の通り大きな羽が生えていた。

悟空「あいつ、姿が変わっちまったぞ!? どういう事だ!?」

普通の男の子、広野健太は、夢を現実にするドリムノートによりチェイングする! では、そのプロセスを解説しよう! 変身のキーワード 「チェイング」 を叫ぶ! ドリムノートがそのキーワードに反応する! 反応したドリムノートが発するドリムパワーの不思議エネルギーが広野健太に作用し、無敵の戦士 ウイングマンにチェイングするのだ!!

ウイングマン「まあ、早い話が地球を守る正義の味方って訳です」
悟空「なるほど、おめえ、強そうだな、オラワクワクしてきたぞ!」

悟空はウイングマンに連続パンチを仕掛けた。だが、ウイングマンも1秒間に数十発のパンチを繰り出す必殺技、コンティニパンチで悟空に応戦した。

悟空「おめえ、中々やるな、だが、勝負はこれからだ!」

続けて、悟空は連続キックで攻撃を仕掛けた。だが、ウイングマンもつま先が尖り、どんなに硬い岩でも貫くキック技、ウイングル・クラッシュで悟空を攻撃した。

ウイングマン「面白くなってきた! ヒーローの血が燃えるぜ!!」
悟空「こうなったら、今出せる一番強い技で勝負だ!!」
ウイングマン「OK! なら行くぞ!!」

悟空はかめはめ波の発射態勢を取った。一方のウイングマンはファイナルビームの発射態勢を取った。そして、双方が発射態勢を整えたその時、2人は同時に攻撃を放った。

悟空「か~め~は~め~波――――っ!!」
ウイングマン「ファイナルビーム!!」

かめはめ波は手から放つエネルギー攻撃で、ファイナルビームは胸から両腕に伸びる模様、およびスパイラルカットから発射する必殺光線である。放たれた2つの攻撃は互いにぶつかり合い、最終的にかめはめ波が押し勝ち、ウイングマンを撃墜した。

ナレ男「ゲームセット!! 勝者、悟空!!」

こうして、第八の挑戦者戦は終わった。その後、控え室では挑戦者の広野健太/ウイングマンと共に今回の参戦ファイターが話をしていた。

健太「と、言う訳で、新たにアルスマファイターになる広野健太です!」
真司「よろしくな! 健太!」
健太「話は聞いています! あなたが本物の仮面ライダーですね! そしてあっちは本物のスーパー戦隊! しかも俺が知らないの!!」
麻生「君、ヒーローが好きなのかい?」
健太「はい! すっごく憧れてます! ゴーグルファイブとか、ダイナマンとか、宇宙刑事ギャバンに!!」
魁「ギャバンさんならアルスマにもいるぜ、2代目だけど」
健太「ににに…2代目!? あのギャバンに2代目が!?」
リスティリア「何ならウルトラマンもいるよね」
健太「ウルトラマンまで!? ここにはヒーローが沢山いるのか!?」
マリオ「まあ、そうなるね多分大乱闘やってたら沢山出てくると思うよ」
健太「うおー!! 楽しみだー!!」
エイト「…とりあえず、悟空さん、優勝おめでとう」
悟空「ああ! ありがとな! オラが天下一武道会で優勝した時を思い出すなぁ」
ポポ「僕達もいつか優勝したいな~」
ナナ「私も優勝したい~」
悟空「特訓すればいつかは優勝できるって」
健太「俺も悪と戦う為、猛特訓したな~」
悟空「ん? ならオラと一緒に特訓するか? おめえ何かベジータに声似てるからいけると思うぞ」
健太「はい! ヒーローも特訓しないといけませんからね!」
真司(こいつ、死んだな…)

こうして、今回の大乱闘は悟空の勝利となった。そして、新たに参戦したヒーローオタクの広野健太ことウイングマン、彼はアルスマに参戦している他のヒーロー達と互角に戦う事ができるのか? それとも、手も足も出ずに敗北してしまうのだろうか? 次回もアルティメットオールスター大乱闘スマッシュブラザーズで、僕と握手!

ウイングマン/広野 健太
[原作では…]
初登場は1983年から週刊少年ジャンプで連載されたウイングマン。ヒーロー好きの中学生である広野健太がドリムノートにウイングマンの絵を描いた事で変身できるようになった。「チェイング!」の掛け声でウイングマンに変身し、数多くの悪と戦い抜いて行く。
[アルスマでは…]
原作漫画版設定で参戦しており、原作終了後の世界線から参戦しているが、原作とは違う終わり方をした世界線からやって来た。仮面ライダーギャバンtypeGの中間の様な性能をしている。原作で使った数々の技や武器を駆使して戦う。ちなみに、本作にウイングマンを登場させるにあたって。作者は漫画を全巻購入し、一気見したとの事。ヒーロー物が好きな作者にとっては最高の漫画だった模様。