Dr.バイオの反乱から100年が経った西暦2353年、突如デスティリアと言う異星人が襲来し、人類の半数が死亡した。
地球統合軍はオートマシンに次ぐ新たな人型機動兵器、ナイトギアを開発し、デスティリアとの全面戦争に突入した。
そして、物語は地球統合軍の新造戦艦グレイシアが駐留している日本基地から始まる。
「これが噂の新造戦艦グレイシアか……」
「氷みたいに綺麗な船体で凄いっすね、先輩!!」
「ああ、どうやらこの氷みたいな船体は対ビームコーティングがなされていて、デスティリアヒューマノイドやデスティリアファイターのビーム程度なら、軽く弾くらしいぞ」
「凄いっすね! これが地球統合軍の新技術!!」
「いつまでもオートマシンや戦闘機に頼ってもいられないんだろう、100年前に活躍したエレメティアやエレスティア、エレメティオーラも今じゃナイトギアの性能には敵わないしな」
そんな話をしながら歩いている男女二人の前に、一人の男性が現れた。
歳は二人より少し上、その男性は二人を見ると、笑顔で話しかけた。
「君が噂の新型ナイトギアのパイロットさんかい? 俺はステイツ・ロードウェイ、このグレイシア隊に配属されているステイツ隊の隊長だよ、階級は大尉、よろしくな」
「俺は黒鋼透弥(くろがね とおや)少尉です、ステイツ隊長、これからよろしくお願いします!」
「私はレイフィル・ラティーナ少尉っす、ステイツ隊長、よろしくです!」
「ふぅん、見た感じ、普通のパイロットだけどな……何で君達が新型ナイトギアのパイロットに?」
「パイロット適性が一番高かったのが俺達だったんです」
「実際の戦闘ではどうか分からないっすけどね……」
その時、日本基地に警報が鳴った、デスティリアが接近しているのだ。
急いでグレイシアのオペレーター、リーリス・レインディーが日本基地にデスティリアが接近している事を伝える。
「日本基地にデスティリアが接近しています! 総員、第一種戦闘配置!!」
「だ、そうだ、透弥少尉、レイフィル少尉、新型ナイトギアはグレイシアの格納庫にある、いけるな?」
「「はい!!」」
透弥とレイフィルは格納庫に向かい、新型ナイトギア、カヴァリエーレと、新型支援戦闘機、エアレイドと対峙する。
「これが……俺達の機体……」
「先輩、いけますね?」
「勿論だ!!」
透弥とレイフィルはコックピットに乗り込むと、コンソールを操作し、発進準備を完了した。
「レイフィル、この日本基地にはナイトギアより旧式のオートマシンであるバーテルの改修機、バーテライトしか配備されてない、デスティリアと戦うにはあまりに無謀だ、だから、俺達でできる限りのことはするぞ!!」
「了解っす! 先輩!!」
「黒鋼透弥、カヴァリエーレ、行きます!!」
「レイフィル・ラティーナ、エアレイド、行くっす!!」
カヴァリエーレとエアレイドはそれぞれ出撃し、戦場の空へと飛び立った。
ナイトギアはオートマシンと違い、基本的に飛行する事ができる。
戦場には既にバーテライトが複数待機していた。
かつてDr.バイオの反乱で活躍したエレメティアやエレスティア、エレメティオーラの戦闘データを使って改修されたこのバーテライトだが、デスティリアの機動兵器やナイトギアに比べると、その性能差は歴然である。
カヴァリエーレとエアレイドは日本基地を背にしてデスティリアの襲来に待機した。
すると、デスティリアの部隊が襲撃してきた。
デスティリアヒューマノイドとデスティリアファイターが複数機、デスティリア艦が三隻、そして、デスティリアコマンドヒューマノイドが一機であった。
「まずいな、指揮官型が一機いる、俺達で相手できるか……」
「大丈夫っすよ先輩! 行くっすよ!!」
そう言ってレイフィルの操縦するエアレイドはホーミングミサイルを放った。
ホーミングミサイルはデスティリアの部隊に命中し、数機が撃破された。
続けてカヴァリエーレもデスティリアの部隊に突撃し、脚部に内蔵されたビームセイバーの鞘を取り、ビームの刃を生成すると、目の前にいるデスティリアヒューマノイドを次から次へと切り裂いて撃破した。
続けて、腰部に装備されたライフル型の武器、ビームカノンを手に取り、遠距離からデスティリア艦に攻撃を仕掛け、一隻撃沈した。
「よし! 戦えてる!」
「前に出すぎるなよ、透弥少尉!」
後方からステイツの操縦するカーフカスタムと、ステイツ隊のメンバーであるセレーナ・ウェルネス、グロウ・ドーレス、ネフェレー・フィアーズ、リュイ・ウィークス、アスティ・ニューイーの操縦するカーフが、カヴァリエーレの援護に現れた。
カーフ部隊は一斉にビームカノンを撃ってデスティリア部隊を撃破。
数が減った所をステイツの操縦するカーフカスタムの主武装であるビームスナイパーライフルの一撃で、デスティリア艦の動力部を撃ち抜き、撃沈させた。
「凄い……! 統合軍の量産機であるカーフのカスタム機であそこまで……!!」
「ほらほら、ぼさっとするなよ!」
「りょ、了解……!!」
カヴァリエーレとエアレイドは同時にホーミングミサイルを放ち、再びデスティリア部隊に攻撃をかけた。
だが、デスティリア艦の中からまだ多くのデスティリア部隊が出撃していた。
この状況を打破する為、透弥はある策を考えた。
「グレイシア、バスターカノンを射出してください!」
「先輩、もしかして……」
「ああ、デスティリア部隊を一掃する!」
直後、グレイシアのカタパルトから大型のビーム兵器、バスターカノンが射出され、カヴァリエーレはそれを装備した。
そして、銃口をデスティリア部隊及びデスティリア艦に向けると、トリガーを引き、強力なビームを放ってデスティリア部隊及びデスティリア艦を消滅させた。
「凄いっすね、先輩!!」
「いや、このバスターカノンのお陰さ」
すると、残ったデスティリアコマンドヒューマノイドが両腕のロングハンドソードでカヴァリエーレに斬りかかった。
カヴァリエーレは攻撃を回避し、バスターカノンをアスティの操縦するカーフに手渡し、ビームセイバーでロングハンドソードを受け止めた。
そして、蹴りを放ってデスティリアコマンドヒューマノイドの体勢を崩させると、ビームセイバーをデスティリアコマンドヒューマノイドの腹部に突き刺し、撃破した。
こうして、日本基地に現れたデスティリア部隊を撃破した事で、透弥とレイフィルの初任務は無事に終了、日本基地に被害や犠牲者はなかった。
「任務終了だな、各機、グレイシアに帰艦するぞ」
その後、格納庫に戻った透弥とレイフィルは、ステイツ隊の面々と共に初任務の成功を祝っていた。
日本基地での戦いを終えたグレイシア隊は、かつてエレメティアやエレスティアが活躍したウィットタウンへ向かおうとしていた。
現在、ウィットタウンは統合軍基地が置かれ、定期的にデスティリアの襲撃に遭っている。
グレイシア隊は、その支援に向かうのだ。
「透弥少尉、レイフィル少尉、ちょっといいか?」
「何でしょうか? ステイツ隊長」
「二人は何で統合軍に志願したんだ?」
「俺とレイフィルは、高校時代、同じ高校に通ってたんです、ですが、俺達の住むプラムシティがデスティリアの襲撃に遭った際、家族も、友人もみんな殺されてしまって……」
「だから、私達は同じような境遇の人を作らない為に戦うと決意したんす!」
「そうか……優しいんだな、君達は……今回の君達の戦いで、救われた人はきっといるはずさ」
「そう言ってもらえて嬉しいです」
その時、透弥とレイフィルに近づく一人の人物がいた。
服装は統合軍の軍服ではなく、布切れの様な服を着た少女であり、その見た目はレイフィルに酷似していた。
だが、髪の色はピンクではなく紫で、瞳も青ではなく紫であった為、完全に一緒ではなかった。
謎の人物を前に、ステイツ隊の面々は銃口を向けた。
「待って、私は戦うつもりはないの」
「この艦に民間人は乗ってないはずだが? お前、何者だ?」
「私はさっき銀色のナイトギアに撃墜された指揮官型のデスティリアだよ」
「見え透いた嘘を付くな」
「嘘じゃないよ、私達はゲル状になることができてね、さっき撃破された際に体の一部をこの艦に付着させたの、で、そこにいる女の子に擬態したんだ」
急にデスティリアを名乗る少女が現れた事で、格納庫には緊張が走った。
困惑するステイツ隊の面々をよそに、透弥は彼女に一つ質問をした。
「君がこの艦に来た目的は何なんだ?」
「私は破壊と殺戮しか知らないデスティリアの中でも変わり者でね、人間の心に興味があるの、だからあなた達と接触した、駄目かな?」
「どうします? ステイツ隊長」
「そうだな……悪い奴ではなさそうだし、透弥少尉とレイフィル少尉と言う監視を付ける条件付きでこの艦の移動を許可しよう、だが、動力部だけは進入禁止だ」
「良かったっすね、ティリアちゃん!」
「ティリア……?」
「デスティリアから取ってティリアっす、どうっすか?」
「ティリア……いい名前……嬉しい……」
グレイシアがウィットタウンへ移動を開始してから数日、デスティリアとの接触は特になく、無事にウィットタウンへ到着した。
ウィットタウンは戦いに次ぐ戦いで疲弊しており、残存戦力も少なかった。
そこに、デスティリアの大軍が接近しており、グレイシア隊は、全機出撃した。
今回はデスティリアコマンドヒューマノイドが三機おり、部隊も三部隊、前回の三倍と大勢力で襲撃してきた。
ステイツ隊は一斉攻撃を開始し、カヴァリエーレはホーミングミサイルを放ちつつ、バスターカノンで敵戦力を一気に減らし、エアレイドもかく乱しながらホーミングミサイルやビームシューターを放ってデスティリア部隊を攻撃。
新造戦艦グレイシアも対空機銃、ホーミングミサイル、艦首大型ミサイル、二連ビーム砲などでデスティリア部隊を攻撃する等、努力を見せていたものの、デスティリア部隊は予想以上に多く、苦戦を強いられていた。
ブリッジにいる艦長のシュナ・フレイニールは、この状況の打破ををする為、副官のレイト・ルーカスと共に作戦を練っていた。
「レイト中尉、この状況、君ならどうするべきだと思う?」
「背後にはウィットタウン、正面にはデスティリアの大部隊……撤退すれば多くの犠牲、戦えば勝利の可能性……自分であれば、このまま戦闘を継続しますかね」
「奇遇だな、私も同じ意見だ、掛けてみるか、あの新型機に……」
その新型機のカヴァリエーレとエアレイドの二機は、デスティリアの大部隊に苦戦していた。
カヴァリエーレはバスターカノン等の射撃武器の残弾はゼロでビームセイバーで応戦、エアレイドも弾切れでひたすら飛び回っていた。
デスティリアの侵攻を許しているこの現状を打破する為、透弥とレイフィルはある決断をする。
「……レイフィル、あれをやる時が来たみたいだな」
「……そうっすね、でも、あれは……!!」
「ああ、パイロットにかかるGが大きいんだよな、でも、四の五の言ってられない!!」
「……分かったっす、やりますよ!!」
「OK!!」
「「ネオ・ナイト・フォーメーション!! 」」
二人の合図で、カヴァリエーレの背部にエアレイドが合体し、ネオカヴァリエーレへ合体完了した。
ただ支援戦闘機が背部に合体するだけと言う、エレメティオーラに比べるとシンプルな合体ではあるが、出力、機動力が上がっており、飛行能力も上昇している。
性能に関しては全ナイトギアを上回っており、その性能は未知数である。
「これなら行ける!!」
ネオカヴァリエーレは、出力の上がったビームセイバーで巨大なビームの刃を生成し、デスティリアの大部隊を一気に叩き斬った。
そして、猛スピードで飛行し、デスティリア艦を次から次へと叩き斬り、全艦撃沈させ、増援を遮断。
残ったデスティリアコマンドヒューマノイド3機の頭部ビームを全て回避したネオカヴァリエーレは、巨大なビームの刃で三機まとめて叩き斬った。
こうして、ウィットタウンに出現したデスティリアの大部隊は壊滅した。
「やりましたね! 先輩!!」
「ああ……でも、体が痛いぜ……」
「先輩! 身体が痛むんすか? 後で痛い所舐めてあげますからね~」
「やめてくれ……余計傷が痛む……」
その後、透弥はGで身体が傷ついた為、しばらく医務室行きになる事になり、レイフィルとティリアが付きっきりで看病する事になった。
透弥の事を溺愛しているレイフィルは、やたらと透弥の食事に自分の唾液を入れようとしていた為、ティリアがその度に止めていた。
幸い、透弥の身体の治りが早かった為、数日で復帰できた。
それと同時に、次の目的地であるジブラルタル基地にグレイシア隊は到着していた。
しかし、ジブラルタル基地は既に壊滅しており、生存者は一人もいなかった。
ジブラルタル基地を壊滅させたのは、データにない新型のデスティリアであった。
そのデスティリアの姿を見たティリアは怯えていた。
「ティリアちゃん、どうしたっす?」
「あ……あれば……幹部級のデスティリアだよ……指揮官級の五倍の力を持ってるの……あなた達じゃ勝てないっ!! 逃げてっ!!」
「駄目だ……ここで俺達が逃げたら、あいつにもっと多くの人達が殺されてしまうっ!!」
透弥とレイフィル、ステイツ隊は全機出撃し、幹部級デスティリアを相手取った。
まず、リュイとグロウの操縦するカーフが幹部級デスティリアに対し、ビームカノンで攻撃を仕掛けた。
だが、幹部級デスティリアは一瞬で回避し、ロングハンドソードでリュイとグロウの操縦するカーフを叩き斬り、二人の乗るカーフは爆発四散した。
「リュイ!! グロウ!! 貴様! よくも俺の部下を!!」
ステイツの乗るカーフカスタムは、ビームスナイパーライフルで幹部級デスティリアを狙い撃とうとしたが、一瞬で接近され、ビームスナイパーライフルをロングハンドソードで破壊。
そのままトドメを刺されそうになったが、危機を察知して既に合体していたネオカヴァリエーレの蹴りに阻まれた。
「ステイツ隊長! 皆さん! こいつの相手は俺がします!!」
「透弥少尉! 無茶だ!!」
「無茶でも、今こいつに立ち向かえるのは俺とレイフィルだけだと思います!!」
「それに私、これ以上みんなに死んでほしくない! 勿論、ティリアちゃんにも!!」
そう言って、ネオカヴァリエーレは両腕にビームセイバーを取り、幹部級デスティリアと激しく斬り合った。
少しでも隙を作る為、頭部機関砲を撃ったり、カヴァリエーレとエアレイド双方のホーミングミサイルを放ったりしたものの、幹部級デスティリアは怯みすらしなかった。
そして、幹部級デスティリアの放った一撃で、ネオカヴァリエーレの左腕とエアレイドの左翼が破壊された。
続けてネオカヴァリエーレの右脚も斬り落とされてしまったが、攻撃後の隙を突いて幹部級デスティリアの右腕を切り落とした。
だが、幹部級デスティリアの次の攻撃で左足も斬り落とされてしまい、後がないネオカヴァリエーレ。
透弥は相打ち覚悟で幹部級デスティリアに突進すると、右腕のビームセイバーを幹部級デスティリアに突き刺し、出力を最大にした。
だが、カヴァリエーレの腹部及びエアレイドにも幹部級デスティリアのロングハンドソードが突き刺さっており、ネオカヴァリエーレは爆発寸前であった。
「「脱……出っ!!」」
透弥はカヴァリエーレの脱出装置も兼ねた小型戦闘機、ナイトファイターでエアレイドを押し出す形で脱出。
レイフィルもエアレイドのコックピットブロックから脱出し、パラシュートを開いて降下している所をセレーナの操縦するカーフに拾われた。
直後、カヴァリエーレとエアレイドは幹部級デスティリアと共に爆発四散し、運命を共にした。
「カヴァリエーレ……」
「エアレイド……」
「「ありがとう……」」
その後、格納庫に帰ってきた透弥達。
戦友を失って悲しむステイツ隊の面々だったが、ステイツは透弥を殴り飛ばした。
「ステイツ隊長! 先輩に何するんすか!?」
「お前、相打ちになってでも敵の幹部級を倒そうとしただろ?」
「そうでもしないと倒せないと思ったんです……」
「馬鹿野郎っ!! 結果的に倒せたから良かったものの、もし死んでたらどうする気だったんだ!! どれだけ多くの人が悲しむと思ってるんだ!!」
「……すみません、俺、カヴァリエーレやネオカヴァリエーレを手に入れて、デスティリアと互角に戦えるって浮かれてたのかもしれません……俺は今まで機体の性能に助けられてたんです……もし俺がカーフに乗ってたら、とっくに死んでました……それに俺、レイフィルまで相打ちに巻き込もうとして……俺、ナイトギアパイロット失格だ……」
「大丈夫っすよ先輩……泣かないでくださいよ……私、先輩と死ぬなら本望ですから……」
「本望なのかよ……まあいい、透弥少尉、今後は二度と今回みたいな戦いはするなよ、いいな」
「……はい……」
ジブラルタル基地での戦いから数日後、デスティリアの襲撃は特になく、平和だった。
そんなある日、グレイシア隊はプラムシティに急行する事になった。
このプラムシティはかつて宇宙人災害が多発していた地域であり、現在は統合軍基地が置かれ、宇宙人は撤退している。
そんなプラムシティの統合軍基地に、カヴァリエーレ及びエアレイドの後継機が届いたとの報告があった。
何でもカヴァリエーレとエアレイドの後継機は、カヴァリエーレとエアレイドがロールアウトした時には既にほぼ完成していたらしい。
だが、より完璧に完成させる為には、戦闘データが足りず、未完成となっていたのだ。
それが今回、ナイトファイターの学習コンピューターに蓄積された戦闘データのお陰で完成し、なおかつ後継機に搭載されているブラックボックスも正常に作動しているようだ。
このブラックボックスはかつてプラムシティに襲来したアプリコット星人の円盤の中から綺麗な状態で発見された装置であり、これが搭載されている後継機は決してエネルギー切れする事が無いのだと言う。
グレイシア隊の面々は、その後継機を見る為、プラムシティ基地の地下格納庫へ向かった。
そこには、最終整備の為に出向いていたグレイシア隊のメカニック、フル・マグントがいた。
「おお、シュナ艦長、よく来たな!」
「ご苦労様です、フル整備長、例の品は完成したようですね」
「勿論! それがこれじゃ!」
そこにあったのは、カヴァリエーレとエアレイドを発展させた見た目の機体、カヴァリエーレMkIIとエアレイドMkIIであった。
「これは……カヴァリエーレとエアレイド!? でも、似ているけど違う!!」
「若造、これはカヴァリエーレMkIIとエアレイドMkIIじゃ、以前のに比べて性能は三倍に跳ね上がっておる、対G加工されておるから負荷もかからんし、更に、合体すればその性能は段違いの性能じゃ! あの幹部級すらも圧倒するじゃろうて」
「あの幹部級すらも……ですか……」
「そう言えば、お主らの名前は黒鋼透弥とレイフィル・ラティーナか……なるほど、あの黒鋼博士とラティーナ博士のご子息か……」
「俺達の父と母を知ってるんですか!?」
「ああ、君らのご両親は研究者だったね、彼等は有名な研究者で、新型ナイトギアの開発に一番貢献した人物だったよ、彼等が生前、開発途中だったのがカヴァリエーレとエアレイドでね、それを彼等と縁のあったわしら一部の人間が何とか完成まで持って来たんじゃ、透弥くんとレイフィルちゃん、君達は、お父さんとお母さんの平和への願いと共に戦っているんだよ」
「「平和への……願い……」」
その時、このプラムシティに幹部級デスティリアが三機接近している事が判明した。
透弥とレイフィルはすぐさま出撃準備を整え、カヴァリエーレMkIIとエアレイドMkIIに乗り込んだ。
(父さん……母さん……俺は……平和の為に戦うよ!!)
(お父さん……お母さん……ずっと私を守ってくれてたんだね……ありがとう……私、頑張る!!)
「カヴァリエーレMkII、黒鋼透弥、行きます!!」
「エアレイドMkII、レイフィル・ラティーナ、行くっす!!」
二人はプラムシティ基地の地下格納庫から地上へ出撃した。
そこには、以前苦戦した幹部級デスティリアが三機いた。
カヴァリエーレMkIIはウイングからビームウイングを展開し、高速で飛行した。
そして、翼部に装備されたウイングカノンと言うビーム兵器を幹部級デスティリアに放ち、ダメージを与えた。
続けて、エアレイドMkIIがホーミングミサイルを放ち、幹部級デスティリアを怯ませた所で、合体準備に移った。
「レイフィル、行くぞ!!」
「了解っす、先輩!!」
「「ネオ・ナイト・フォーメーション!!」」
カヴァリエーレMkIIはウイングを収納し、以前と同じ様に背部にエアレイドMkIIが合体した。
そして、ネオカヴァリエーレMkIIへと合体完了した。
出力と機動力が圧倒的に向上しており、非常に高い性能を誇るこの形態には、他のナイトギアにはないネオビームセイバーと言う武装がある。
エアレイドMkIIのウイングに装着されている剣パーツをネオカヴァリエーレMkIIが手に取る事で、ネオカヴァリエーレの巨大ビームセイバー以上の出力を持つビームセイバーとなる。
そして、そのビームセイバーは超巨大なビームの刃を生成する事が出来、ネオカヴァリエーレMkIIのその一振りで幹部級デスティリア三機は一撃で叩き斬られた。
「凄い……これが新たな機体の力……」
「凄い力っすね、先輩」
「ああ、これが、俺達の父さんと母さんが残した新たなる力……」
その後、グレイシアに帰還した透弥とレイフィル。
デスティリアとの戦いもいよいよ終わりが近づいてきていた。
デスティリアの攻撃が強力になり、地上での対応が困難になった今、統合軍はデスティリアの本拠地と思われる冥王星に攻め込むことになった。
透弥たちグレイシア隊の面々も、その作戦に参加する事になった。
作戦名は、デスティリア討伐作戦、地球人の命運をかけた最終作戦である。
グレイシア隊の面々は、統合軍のマスドライバーで宇宙に上がり、既に宇宙で待機していた統合軍艦隊と合流した。
宇宙には統合軍の主力艦であるアダマントが見た事も無い程の艦隊を作っており、その本気ぶりが伺えた。
機動兵器もカーフや、様々なカスタムがなされたカーフカスタム、旧式のオートマシンであるバーテライト等もあり、これから総力戦になる事は明白であった。
だが、透弥とレイフィルは初めて来た宇宙に興奮していた。
この状況で興奮するのはおかしいとは言え、やはり宇宙は誰もが憧れる場所であった。
「凄い…!! これが宇宙…!!」
「先輩! 興奮するっすね!!」
「何だ何だ、君ら宇宙は初めてか」
「はい! 俺、子供の頃から宇宙に行くのが夢だったんで!!」
「私もっす!!」
「そうかそうか、なら折角だし、戦いになるまで十分楽しんでおくんだぞ」
「「はい!!」」
それから数時間後、デスティリアの大部隊と統合軍艦隊は接触した。
デスティリアの大部隊も今まで以上の大部隊であり、双方が撃ち合う混戦状態になっていた。
そんな中、グレイシア隊にも出撃が下った。
「透弥少尉とレイフィル少尉は宇宙は初めてだな、無理はするなよ」
「了解です! 一応、シミュレーターで訓練は受けていますので、何とか頑張ります!!」
「私も、頑張るっす!!」
「OK! じゃ、行くぞ!!」
グレイシア隊の面々も出撃し、各自、敵と交戦していた。
その頃、グレイシア艦長のシュナ・フレイニールは、グレイシアの主砲で敵を一掃する作戦を取る事にした。
「これよりグレイシアは主砲を撃つ、リーリス少尉、射線上の友軍に退避命令! コウ少尉、艦を180度回頭させろ!」
「了解! じゃ、少し動きますよ!」
「グレイシアはこれより主砲を撃ちます! 射線上の友軍は退避してください!」
グレイシアの操舵手であるコウ・タカギが艦首を敵に向けた後、グレイシアの艦首が開き、巨大な砲塔が露わになった。
そしてそのままエネルギーがチャージされ、主砲の発射態勢が整った。
「主砲、撃て!!」
グレイシアが主砲を発射すると、巨大なビームにデスティリアファイターやデスティリアヒューマノイド、デスティリア艦が飲み込まれ、蒸発した。
これにより、多くのデスティリア部隊が撃破され、敵の数は大幅に減少した。
「行けるな……ステイツ隊、俺に続け!!」
ステイツの合図で、ステイツ隊の面々と、カヴァリエーレMkII、エアレイドMkIIが敵部隊に突入。
それと同時に、統合軍の部隊も敵の部隊を各自撃破し、戦況は統合軍が優勢になった。
しかし、デスティリアの部隊は更に第二波、第三波と波状攻撃をかけてきた。
その数に、徐々に押され始める統合軍。
グレイシアの主砲でいくらか撃破したが、まだ数は多い。
そこに、デスティリアの最終兵器であるデスティリア超巨大艦が出現した。
三千メートルはあるであろうその巨大艦から、無数のデスティリアが出現。
グレイシアが主砲で超巨大艦を攻撃したが、何と傷一つ付いておらず、超巨大艦はレーザーで辺りを攻撃。
統合軍はこの状況に混乱し、徐々に押され始めていた。
「まずいぞ……このままでは全滅してしまう……」
「ステイツ隊長、俺とレイフィルがネオカヴァリエーレMkIIに合体して戦います、どれだけ数を減らせるか分からないけど……」
「ああ、頼んだぞ、悪いが今回はネオカヴァリエーレMkIIの力に頼るしかないみたいだ……」
カヴァリエーレMkIIとエアレイドMkIIが合体してネオカヴァリエーレMkIIになり、ネオビームセイバーでデスティリア部隊の数を一気に減らしたものの、デスティリア巨大艦からは次々と新たなデスティリアが出撃していた。
更に幹部級デスティリアも複数機現れ、戦場は混乱していた。
この状況をグレイシアの艦内から見ていたティリアは、彼等を助けたいと思った。
「みんな苦しんでる……みんなはデスティリアである私に優しくしてくれた……今度は私がみんなに優しくする番……!!」
ティリアの身体は天使によく似たデスティリア、デスティリアエンジェルとなり、戦場に降り立った。
突然現れた新型のデスティリアに戦場は混乱したが、デスティリアエンジェルはレイピアや羽根型の斬撃遠隔武器、フェザービットで仲間であるはずのデスティリアを攻撃しており、すぐに味方であることが判明した。
「みんな、ここは私に任せて!!」
「その声……ティリアちゃん!?」
「うん! みんなが私に優しくしてくれたように、今度は私がみんなを助ける番だよ!!」
「ありがとう……ティリアちゃん!!」
デスティリアエンジェルとなったティリアは、フェザービットでデスティリア超巨大艦の一ヵ所に集中的に攻撃をかけ、ようやく一筋の傷をつけた。
そこに、バスターカノンを装備したネオカヴァリエーレMkIIが、最大出力でバスターカノンを放ち、デスティリア超巨大艦を貫いた。
そして、デスティリア超巨大艦は内部から爆発四散し、遂に撃破された。
援軍を失ったデスティリアの残存戦力は、ステイツ隊や統合軍の部隊に殲滅され、遂に全滅した。
「何とか全滅まで持ち込んだみたいだな、グレイシア隊の被害も最小で済んだ、ティリア、統合軍の部隊が壊滅しなくて済んだのは君のお陰だ、ありがとう」
「私はデスティリアだけど、みんなの事が好き、だから、みんなを助けたんだよ」
「ありがとうね、ティリアちゃん! ほら、先輩もお礼言うっす」
「ああ、そうだな、ありがとう、ティリア」
「ふふ、どういたしまして!」
ティリアの存在は統合軍内でも好意的に受け入れられ、統合軍艦隊はそのまま冥王星へと向かった。
その移動の最中、グレイシア艦内では最終決戦を前に誰もが武者震いしていた。
「とうとう最終決戦っすね……先輩、この戦いに勝ったら……」
「ストップ! それはフラグだからやめておこうな、レイフィル」
「そ、そうっすね……」
「透弥少尉とレイフィル少尉は本当に仲が良いんだな」
「はい、レイフィルとは高校時代、後輩だったんですけど、割と積極的に構ってきて仲が良かったんですよね」
「そうっすね、執拗に構う私に優しく接してくれたんっす、先輩、あの時は楽しかったっしょ?」
「ああ、楽しかったな、だからこそ、みんなの幸せを守る為に、この戦争を終わらせなくてはいけないんだ!」
「その意気だ、少尉! 必ず勝って帰るぞ!!」
「「はい!!」」
数日後、冥王星に到着した統合軍艦隊は、全部隊が冥王星に降下し、最後の戦いに臨んだ。
当然、デスティリアの全戦力が冥王星に集結しており、その数は計り知れなかったが、主力部隊の突入の為、グレイシアの主砲や、統合軍艦隊の艦砲射撃で道は開かれた。
「透弥少尉、レイフィル少尉、こいつらは我々が相手をする、君達はデスティリアの本拠地を攻撃しろ!!」
「「了解!!」」
「透弥、レイフィル、私も行くよ!」
「ああ、一緒に行こう、ティリア!」
透弥とレイフィルの操縦するカヴァリエーレMkIIとエアレイドMkIIはネオカヴァリエーレMkIIに合体し、ティリアの変身したデスティリアエンジェルと共に冥王星に降下した。
そこには、異形の怪物の様な見た目をした5000メートルはあるであろうデスティリアの支配者、デスティリアマザーの姿があった。
デスティリアマザーと透弥たちは対峙し、攻撃を仕掛けようとしたその時、デスティリアマザーは静かに口を開いた。
「よくぞここまで来たな……下等生物たちよ……」
(こいつ……人間の言葉が分かるのか!?)
老婆の様な声のデスティリアマザーは、RPGの魔王の様な喋り方で、透弥たちに語り掛けた。
「デスティリアの出来損ないであるそいつと共に、この私を殺すつもりか……」
「当たり前だ! お前達は俺達人間を殺して……俺やレイフィルの父さんや母さんも……お前達の攻撃で殺されたんだ!!」
「もうこれ以上、誰も悲しませないっす!!」
「お母さん、これ以上人間を殺すのはやめて!!」
透弥たちの言葉を聞いたデスティリアマザーは、静かに笑い声をあげた。
その不気味さに、透弥たちは怯みそうになったが、透弥は冷静に対応し、攻撃の準備を整えていた。
「何がおかしい!?」
「おかしいとも、我々デスティリアにとって、貴様ら人間、いや、この宇宙に住む全ての生命体は我々の狩りの対象なのだ……」
「狩り!? お前達の侵略行動は、ただの狩り!?」
「ああ、そうとも、この宇宙には地球人以外にも、アプリコット星人やエレテル星人、メカニク星人など、様々な知的生命体がいる事は貴様らも知っておろう、だがな、それら知的生命体は全て、我々デスティリアと言う宇宙の支配者の狩りの対象なのだ、貴様らは全て、我々に狩られる為に存在しているのだよ……」
デスティリアマザーのその言葉を聞いた透弥とレイフィル、ティリアの三人は、怒りで感情が爆発していた。
今まで地球人を傷つけ、多くの人々の命を奪い、悲しませたのは全てデスティリアの狩りと言う身勝手な理由だった。
その事を知った透弥たちは、怒りの言葉をデスティリアマザーにぶつけた。
「ふ……ざけるなあぁぁぁぁぁっ!! 俺達は……この宇宙に住む命は……お前らに狩られる為に存在してるんじゃないっ!! みんな懸命に生きているんだ!!」
「そうっす!! みんな頑張って生きてるのに、それを自分達の楽しみの為に狩るなんて……!! 絶対に許せないっす!!」
「お母さん、もうあなたの言いなりにはなりません、この宇宙に住むみんなを、私は守る!!」
「愚かな……この私を殺すつもりか!!」
デスティリアマザーは巨大な手を振り下ろしたが、ネオカヴァリエーレMkIIとデスティリアエンジェルは回避し、それぞれホーミングミサイルとフェザービットでデスティリアマザーを攻撃した。
怯んだデスティリアマザーに、ネオカヴァリエーレMkIIはバスターカノンを連続で放った。
残弾をすべて撃ち尽くすまで攻撃をかけたが、デスティリアマザーはなおも健在であり、倒れる気配がなかった。
「愚かな……我々デスティリアはこの宇宙の支配者ぞ!!」
デスティリアマザーは全身からレーザーを放った。
ネオカヴァリエーレMkIIとデスティリアエンジェルは攻撃を回避すると同時に、あの巨大なデスティリアマザーをどうやって倒すか考えていた。
(どうする……? バスターカノンの攻撃に耐えるあの巨体、グレイシアの主砲じゃないと決定打にならないぞ……どうする……? ネオカヴァリエーレMkIIにそんな武装が……)
透弥はふと、エアレイドMkIIに二本搭載されているネオビームセイバーの事を思い出した。
このネオビームセイバーは、二本を合体させられそうな構造になっている。
透弥は一か八か、ネオビームセイバーを合体させてみた。
すると、合体ネオビームセイバーは超巨大な高出力のビームの刃を生成し、その強力さは透弥のいるコックピット越しに伝わってきていた。
「これなら……行ける……!!」
「そんなオモチャでぇぇぇっ!!!」
デスティリアマザーは口からレーザーを放ったが、ネオカヴァリエーレMkIIは回避し、合体ネオビームセイバーをデスティリアマザーに振り下ろした。
巨大なビームの刃はデスティリアマザーを一刀両断にし、何が起こったか分からないデスティリアマザーは驚愕していた。
「な……何だ……!? この私が……敗れる……!?」
「デスティリアマザー、これが命を弄んだお前の最期だ」
「馬鹿な……我々デスティリアは……宇宙の支配者であるぞぉぉぉぉぉっ!!!」
直後、デスティリアマザーは大爆発を起こして砕け散り、宇宙の支配者気取りの怪物の長は倒された。
それと同時期に、冥王星付近にいたデスティリアの大部隊も統合軍艦隊によって壊滅し、人類とデスティリアの戦争は、人類側の勝利に終わった。
「終わったんっすね、先輩」
「ああ、終わったんだ、ティリアも戦ってくれてありがとう」
「どういたしまして、私もみんなの役に立てて嬉しいよ」
デスティリアの長を討伐した統合軍艦隊は無事に地球圏に帰還し、デスティリアを壊滅させたことを伝えた。
この事はすぐ世界中に伝わり、異星人との戦争が終結した事に誰もが安堵した。
たまにデスティリアの残党が地球圏に襲来する事はあったものの、すぐに討伐され、やがてデスティリアは現れなくなった。
そして、全ての戦いが終結して半年後、透弥とレイフィルは結婚式を挙げ、新居で暮らす事になった。
そんなある日、グレイシア隊の面々が透弥の家に遊びに来た。
「ステイツ隊長にシュナ艦長! それに皆さん、お久しぶりです!」
「やあ、透弥少尉、久しぶりだな」
「グレイシア艦長としての任務は忙しいが、たまにはと思ってな」
ステイツとシュナ曰く、現在グレイシア隊は各地の復興に着手しているらしく、デスティリアの攻撃が激しかった地域に支援の手を差し伸べているらしい。
また、透弥とレイフィルの愛機であるカヴァリエーレMkIIとエアレイドMkIIは現在、その高い性能から悪用されない為に統合軍本部のある場所に封印されているとの事。
デスティリアは壊滅したが、またいつ新たな脅威が訪れるか分からない。
現在は新婚生活を謳歌している透弥とレイフィルではあるが、またいつの日か軍に復帰する日が来るであろう。
「ところで透弥少尉、ティリアは君の家で引き取っているんだよな?」
「はい、一応養子として預かってます、彼女の事を知る人間はグレイシア隊しかいないので、周りには戦災孤児と伝えてますけど」
「今はこの周辺の散歩に出かけてるっすよ」
すると、ティリアが透弥の家に帰ってきた。
ついでに買い物をしてきたのか、手にはコンビニの袋が握られていた。
ティリアはステイツ達を見るや否や、嬉しそうな表情でステイツの名前を呼んだ。
「ステイツさん! それにみんな!!」
「やあ、お邪魔しているよ、ティリア」
「丁度良かった、さっきコンビニでチョコレート買ってきたの、みんなにあげるね!」
ティリアは全員にチョコレートを配り、グレイシア隊の面々は嬉しそうに受け取った。
ステイツはティリアの変わらない優しさに安心した。
「透弥少尉もレイフィル少尉も、ティリアも変わらないな、安心したよ」
「それでは、我々はそろそろ任務に戻るとするか……」
「ステイツ隊長、シュナ艦長、それに皆さん、必ずまた会いましょう」
グレイシア隊の面々は再び任務に戻り、透弥とレイフィル、ティリアは家に戻ってソファーでくつろいだ。
「みんな変わらなかったな」
「そうっすね、久しぶりに会ったから懐かしい感じしたっす」
「久々に会えて嬉しかったな……」
「そうだな……俺達みんなで守ったもの……それがこう言った些細な日常なんだな……」
「こう言う平和な日常が、一番幸せっすもんね」
「これから、平和な日常が続くといいね、透弥」
「ああ、そうだな……」
統合軍艦隊とデスティリアの戦争、後にデスティリア戦役と呼ばれるこの戦い。
デスティリア戦役で失われた命は多いが、同時に守られた命も多い。
命は狩られるものではなく、未来まで繋いでいくものである。
そして、その命を守る為、どこかで努力を続けている人がいる。
その努力はいつかきっと、世界に本当の平和を訪れさせるであろう。
【地球統合軍の兵器】
・カヴァリエーレ
地球統合軍の開発した新型ナイトギア。高機動と高火力を両立させた機体で、飛行能力も高く、無重力下でも安定した機動性を見せる。脱出装置用戦闘機として、ナイトファイターと言う小型戦闘機を内蔵している。
型式番号:PNG-001/全高:20m/重量:35.5t/装甲材質:ネオカーボン/武装:ビームカノン、バズーカ、アサルトライフル、ビームセイバー、機関砲、ホーミングミサイル、ビームランチャー、バスターカノン/パイロット:黒鋼透弥
・ネオカヴァリエーレ
カヴァリエーレとエアレイドが合体した姿。出力と機動力が上がっており、飛行能力も上昇している。性能に関しては全ナイトギアを上回っており、デスティリアの指揮官を圧倒する性能を誇っている。
型式番号:PNG-001+PNF-001/全高:20m/重量:58.2t/装甲材質:ネオカーボン/武装:ビームカノン、バズーカ、アサルトライフル、ビームセイバー、機関砲、ダブルホーミングミサイル、ビームランチャー、バスターカノン/パイロット:黒鋼透弥、レイフィル・ラティーナ
・カヴァリエーレMkⅡ
地球統合軍の開発したカヴァリエーレの後継機。カヴァリエーレから約3倍以上性能が向上しており、高い火力を誇っている。また、ブラックボックスにより、エネルギー切れする事がない。コックピット内は対G加工されており、パイロットスーツ無しでも搭乗可能である。更に、単機で大気圏突入離脱する事が可能である。
型式番号:PNG-002/全高:22m/重量:30t/装甲材質:ネオカーボン/動力:ブラックボックス/武装:ビームカノン、ビームセイバー、アサルトライフル、機関砲、ホーミングミサイル、ビームランチャー、バスターカノン、ウイングカノン、ビームウイング/パイロット:黒鋼透弥
・ネオカヴァリエーレMkⅡ
カヴァリエーレMkⅡとエアレイドMkⅡが合体した姿。出力と機動力が圧倒的に向上しており、非常に高い性能を誇る。その力は幹部級デスティリアを圧倒する程。
型式番号:PNG-002+PNF-002/全高:22m/重量:48t/装甲材質:ネオカーボン/動力:ブラックボックス/武装:ビームカノン、ビームセイバー、アサルトライフル、機関砲、ホーミングミサイル、ビームランチャー、バスターカノン、ウイングカノン、ビームウイング、ネオビームセイバー、合体ネオビームセイバー/パイロット:黒鋼透弥、レイフィル・ラティーナ
・エアレイド
地球統合軍の開発したカヴァリエーレの支援戦闘機。機動力が高く、ナイトギアと互角の火力を誇る。凄まじい速度で飛行可能。無重力下でも普通に航行可能であり、様々な武装を装備している。よくカヴァリエーレを上に乗せて飛行している。
型式番号:PNF-001/全長15m/重量:22.7t/装甲材質:ネオカーボン/武装:対空機銃、ビームシューター、ホーミングミサイル/パイロット:レイフィル・ラティーナ
・エアレイドMkⅡ
地球統合軍の開発したエアレイドの後継機。エアレイドから約3倍以上性能が向上しており、高い火力を誇っている。コックピット内は対G加工されており、パイロットスーツ無しでも搭乗可能である。更に、単機で大気圏突入離脱する事が可能である。
全長:15m/重量:18t/武装:ビーム機銃、ビームシューター、ホーミングミサイル/パイロット:レイフィル・ラティーナ
・カーフカスタム
ステイツ専用のカーフ。量産機であるカーフのカスタム機であり、性能はカーフより一回り上。武装は追加武装でビームスナイパーライフルが追加されただけである。
型式番号:NG-005C/全高:18m/重量:30t/装甲材質:新型ネオスチール合金/武装:ビームスナイパーライフル、ビームカノン、アサルトライフル、ビームセイバー、機関砲/パイロット:ステイツ・ロードウェイ
・カーフ
国連軍の量産型ナイトギア。量産機でありながら高い機動性と運動性を誇る。大気圏内を飛行可能であり、高い汎用性を誇っている。
型式番号:NG-005/全高:18m/重量:30t/装甲材質:新型ネオスチール合金/武装:ビームカノン、アサルトライフル、ビームセイバー、機関砲/主なパイロット:セレーナ・ウェルネス、ネフェレー・フィアーズ、アスティ・ニューイー、グロウ・ドーレス、リュイ・ウィークス、統合軍兵士
・グレイシア
国連軍の開発した新造戦艦。氷河の様な美しい船体を持っている事からグレイシアと名付けられた。新型反重力システムを搭載している為、空中を航行可能であり、宇宙でも航行可能。その美しい船体は対ビームコーティングされており、そのコーティングのおかげで美しい船体を保っている。更に、その装甲は非常に頑丈であり、並大抵の攻撃ではびくともしない。最大ナイトギア搭載数はエアレイド含めて8機。
艦級:グレイシア級/全長:270m/装甲材質:対ビームコーティング ネオカーボン/武装:対空機銃、ホーミングミサイル、艦首大型ミサイル、2連ビーム砲、主砲/艦長:シュナ・フレイニール/副長:レイト・ルーカス/オペレーター:リーリス・レインディー/操舵手:コウ・タカギ
・アダマント
国連軍の主力戦艦。単体での戦闘能力より、ナイトギアを搭載して運用する事を前提として開発されている。重力システムを搭載している為、空中を航行可能であり、宇宙でも航行可能。最大ナイトギア搭載数は7機。
艦級:アダマント級主力戦艦/全長230m/装甲材質:新型ネオスチール合金/武装:対空機銃、ホーミングミサイル、艦首大型ミサイル、2連ビーム砲/主な搭乗員:統合軍士官
・バーテライト
地球統合軍の量産型オートマシン。ナイトギアより旧式の兵器であるオートマシンのバーテルを、かつてDr.バイオの反乱で活躍したエレメティアやエレスティア、エレメティオーラの戦闘データを使って改修した機体。バーテルよりは遥かに性能は高いものの、デスティリアの機動兵器やナイトギアに比べると、その性能差は歴然である為、現在はあまり争いの起きない地域に回され、拠点防衛用として配備されている。
型式番号:TOM-013/全高:12.9m/重量:23.2t/装甲材質:ネオスチール合金/武装:レーザーライフル、ビームブレード/主なパイロット:統合軍兵士
・デスティリアエンジェル
ティリアが指揮官化した姿。天使のような姿をしており、軽々と空を飛び、武器のレイピアで突き刺して攻撃する。指揮官デスティリアと同等の戦力を持っている。現時点で1体しか確認されていない貴重なデスティリアである。
身長:20m/体重:17t/武装:レイピア、頭部ビーム、フェザービット/変身者:ティリア
【デスティリア】
様々な惑星に侵略行為を行っている宇宙生物。冥王星を本拠地としている。その侵略目的はただの狩りであり、ただ生物の命を奪う事を快楽としている危険な生物。デスティリアにとって宇宙に住む他の生物はただの狩りの対象である。自身を宇宙の支配者と自称しており、決して他の生物とは分かり合えない。最終的に支配者のデスティリアマザーが倒された事で新たな戦力を生み出せなくなり、残った残党も少しずつ他の生物に倒されたり寿命で死ぬと思われ、近い未来絶滅すると思われる。
・マザーデスティリア
デスティリアの支配者。その姿は巨大な怪物の様な姿をしている。主に戦力を生み出す事が目的であり、戦闘力はあまり高くない。最後はネオカヴァリエーレMkIIによって討伐された。
身長:3000m/体重:50000t/武装:レーザー
・幹部級デスティリア
デスティリアの幹部。指揮官の5倍以上の力を持っており、圧倒的な力を持つ。
身長:22m/体重:37t/武装:ロングツインハンドソード、頭部ビーム
・デスティリアコマンドヒューマノイド
デスティリアの指揮官。デスティリアの生物の中でも特に強く、指揮官的ポジションを担っていると思われる。基本1部隊に1体存在する事があるが、小さい部隊にはいない事が多い。
身長:20m/体重:25t/武装:ロングハンドソード、頭部ビーム
・デスティリアヒューマノイド
デスティリアの主力生物。人型をしたデスティリアであり、多数の部隊で侵攻してくる。
身長:18m/体重:20t/武装:ハンドビーム、ハンドソード
・デスティリアファイター
デスティリアの主力生物。戦闘機型のデスティリアであり、多数の部隊で侵攻してくる。
身長:10m/体重:8t/武装:レーザー
・デスティリア艦
デスティリアの主力生物。戦艦型のデスティリアであり、体内に多数の戦力を保有している。
身長:120m/体重:200t/武装:レーザー
・デスティリア超巨大艦
デスティリアの最終兵器。とても巨大な上、中には無数の戦力を保有している。その外装はとても硬く、グレイシアの主砲でも傷一つつかない。
身長:3000m/体重:8000t/武装:レーザー